ロバート・ジョンソン、生誕100周年で最新リマスター登場
ロバート・ジョンソンの生誕100周年を記念し、27年という短い生涯にレコーディングした全27曲42テイクを収めたコンプリート・コレクションのリニューアル版『コンプリート・レコーディングス~センテニアル・コレクション』が6月1日にリリースされた。2008年にリリースされた限定盤3枚組のBOX CDには収録されていたものの、従来の2枚組『コンプリート・レコーディングス』には未収録だった「川辺を旅するブルーズ」の別バージョンが新たに追加収録された完全盤だ。
◆ロバート・ジョンソンPV映像
同時にロバート・ジョンソンの初となるミュージック・クリップがアメリカのイラストレータークリストファー・ダーリングによって作成された。ロバートの楽曲に合わせて、「クロスロード伝説」を含む彼の生涯がコミカルに描かれている。そこには「彼の伝説の全てが真実であるとは限らない。ただ一つ確かに言えるのはNO ROBERT JOHNSON, NO ROCK AND ROLLということである」という印象的なフレーズで締めくくられる。
『コンプリート・レコーディングス~センテニアル・コレクション』は、現存するすべての音源を音響エンジニアの鬼才であるスティーヴン・ラスカーが、現存する最良のオリジナルおよびテストプレス盤の溝の音楽情報から、新たな技術で音デジタル転送したという全く新しいものだ。マスターが存在しないのでリマスターという表現は適切ではないが、現在の技術は、これまでとは一線を画すサウンドを再現することを可能にしたようである。その後セス・ウィナーによって、カチッという音やパチパチという音、擦り切れた溝の音などの細かいノイズが丁寧に取り除かれている。一方でディスク全体に残る高域のヒスノイズは、オリジナルの音のディテールの一部として残されている。ロバート・ジョンソンの表現力豊かな声や空気感までをも存分に楽しめる本作は、旧来のものとは別次元のクオリティーとなって登場している。
「ロバート・ジョンソンの素晴らしくソウルフルな音楽は、僕の音楽的旅路の全行程を通じて刺激を与え続けてくれている」――エリック・クラプトン
「ロバート・ジョンソンには神が宿っている、悪魔ではなく! 悪魔は弱く、卑劣で、失敗を運命づけられている。ロバート・ジョンソンの音楽の中にあるのは神の偉大な栄光だ」――カルロス・サンタナ
「ロバート・ジョンソンの音楽は、夢と神秘主義に満ちた異世界の領域へと導く不思議な入り口であり続けている。わずかなレコーディング作品を種として、彼の音楽は我々全員の魂の庭にばらまかれ、絡み合って根を下ろしている」――クリス・ロビンソン
「ロバート・ジョンソンの音楽に触発されて無数のリフが生まれた。ロバート・ジョンソンの神話に触発されて無数の夢が生まれた……」――ジミー・ペイジ
「ロバート・ジョンソンは偉大なミュージシャンで、独自の演奏を編み出してみせた。あまり長いことこの世にはいなかったけど、すべてを変えてみせたんだ」――デヴィッド“ハニーボーイ”エドワーズ(95歳。ロバート・ジョンソンの友人)
「初めてロバート・ジョンソンを聴いた時、鳥肌が立った。あの声とギターの響き、二人の人間が同じ一つの部屋にいるに違いないと思った。それでも一つの存在として完璧に融合されていたんだ。レコーディング時の環境…室内の様子、レコードのパチパチという音、初期のマイクロフォン、録音機器の雑音、そのどれもがどこか別の場所から呼び出されて、明らかに異世界の音を生み出していた。あの部屋の中に入れるなら何を差し出してもいいと思った。ロバート・ジョンソンの演奏と歌がブルースを定義づけたんだ。それ以前も以後も、彼に近づけた者はいない。あまりにも早く死んでしまったけど、彼の残した音楽と伝説が神秘的なオーラとなって包み込んだブルースが、世界の隅々にまで木霊している。彼の29曲を一度聴けば、もうそれ以前の自分と同じではいられない。“オールド・スクラッチ(=悪魔)”がせいぜい彼の魂に優しくしてくれることを願うよ!」――ジョー・ペリー
「ブリティッシュ・インヴェイジョンと呼ばれたニキビ面のキッズたちがイギリスからこぞって押し寄せてようやく、アメリカ人は自分たちの国にずっとあった途方もない物の存在に気づかされた:ロバート・ジョンソンとそのブルースだ」――ジョン・メレンキャンプ
「ラウドスピーカーから最初の一音が響いた瞬間、その振動に鳥肌が立った……即座に、それまでに聴いた他の誰とも区別して彼のことを考えるようになった」――ボブ・ディラン
「十字路で悪魔に魂を売り渡した」伝説的ブルース歌手&ギタリスト、ロバート・ジョンソンは、不倫が発覚して27歳のときに毒殺された。その短い生涯で残されたものは、全27曲42テイクの音楽とたった2枚の写真のみ。多くの謎に包まれた人物ながら、彼のギター・テクニックと歌は人々を70年以上もの間魅了し続け、「十字路で悪魔に魂を売り渡して引き換えにテクニックを身につけた」といういわゆる「クロスロード伝説」と共に語り継がれている。エリック・クラプトン、キース・リチャーズ、サンタナ、ジミー・ペイジ、ジョー・ペリーなど数々の著名なギタリストに多大な影響を与えた、現代のロック・ミュージックの系譜学上の最重要人物だ。
ロバートは録音から一世紀近くのときを経て今も語り継がれ、年代を問わず多くの人々に新たな発見や感動を与え続ける。「僕も十字路で悪魔に魂を売って内定を勝ち取りたい」とつぶやくのは現代の学生だ。100年後もまた200周年アニヴァーサリー企画が行なわれていることだろう。2011年最新リマスタリング&ニュー・ライナーノーツは、ブルース・ファンのみならず全ロック・ファンにも手にしていただきたい必携のアルバムなのだ。
『コンプリート・レコーディングス~センテニアル・コレクション』
SICP-3088~SICP-3089
2011年6月1日 2,625円(税込)
◆ロバート・ジョンソン・オフィシャルサイト
◆ロバート・ジョンソンPV映像
同時にロバート・ジョンソンの初となるミュージック・クリップがアメリカのイラストレータークリストファー・ダーリングによって作成された。ロバートの楽曲に合わせて、「クロスロード伝説」を含む彼の生涯がコミカルに描かれている。そこには「彼の伝説の全てが真実であるとは限らない。ただ一つ確かに言えるのはNO ROBERT JOHNSON, NO ROCK AND ROLLということである」という印象的なフレーズで締めくくられる。
『コンプリート・レコーディングス~センテニアル・コレクション』は、現存するすべての音源を音響エンジニアの鬼才であるスティーヴン・ラスカーが、現存する最良のオリジナルおよびテストプレス盤の溝の音楽情報から、新たな技術で音デジタル転送したという全く新しいものだ。マスターが存在しないのでリマスターという表現は適切ではないが、現在の技術は、これまでとは一線を画すサウンドを再現することを可能にしたようである。その後セス・ウィナーによって、カチッという音やパチパチという音、擦り切れた溝の音などの細かいノイズが丁寧に取り除かれている。一方でディスク全体に残る高域のヒスノイズは、オリジナルの音のディテールの一部として残されている。ロバート・ジョンソンの表現力豊かな声や空気感までをも存分に楽しめる本作は、旧来のものとは別次元のクオリティーとなって登場している。
「ロバート・ジョンソンの素晴らしくソウルフルな音楽は、僕の音楽的旅路の全行程を通じて刺激を与え続けてくれている」――エリック・クラプトン
「ロバート・ジョンソンには神が宿っている、悪魔ではなく! 悪魔は弱く、卑劣で、失敗を運命づけられている。ロバート・ジョンソンの音楽の中にあるのは神の偉大な栄光だ」――カルロス・サンタナ
「ロバート・ジョンソンの音楽は、夢と神秘主義に満ちた異世界の領域へと導く不思議な入り口であり続けている。わずかなレコーディング作品を種として、彼の音楽は我々全員の魂の庭にばらまかれ、絡み合って根を下ろしている」――クリス・ロビンソン
「ロバート・ジョンソンの音楽に触発されて無数のリフが生まれた。ロバート・ジョンソンの神話に触発されて無数の夢が生まれた……」――ジミー・ペイジ
「ロバート・ジョンソンは偉大なミュージシャンで、独自の演奏を編み出してみせた。あまり長いことこの世にはいなかったけど、すべてを変えてみせたんだ」――デヴィッド“ハニーボーイ”エドワーズ(95歳。ロバート・ジョンソンの友人)
「初めてロバート・ジョンソンを聴いた時、鳥肌が立った。あの声とギターの響き、二人の人間が同じ一つの部屋にいるに違いないと思った。それでも一つの存在として完璧に融合されていたんだ。レコーディング時の環境…室内の様子、レコードのパチパチという音、初期のマイクロフォン、録音機器の雑音、そのどれもがどこか別の場所から呼び出されて、明らかに異世界の音を生み出していた。あの部屋の中に入れるなら何を差し出してもいいと思った。ロバート・ジョンソンの演奏と歌がブルースを定義づけたんだ。それ以前も以後も、彼に近づけた者はいない。あまりにも早く死んでしまったけど、彼の残した音楽と伝説が神秘的なオーラとなって包み込んだブルースが、世界の隅々にまで木霊している。彼の29曲を一度聴けば、もうそれ以前の自分と同じではいられない。“オールド・スクラッチ(=悪魔)”がせいぜい彼の魂に優しくしてくれることを願うよ!」――ジョー・ペリー
「ブリティッシュ・インヴェイジョンと呼ばれたニキビ面のキッズたちがイギリスからこぞって押し寄せてようやく、アメリカ人は自分たちの国にずっとあった途方もない物の存在に気づかされた:ロバート・ジョンソンとそのブルースだ」――ジョン・メレンキャンプ
「ラウドスピーカーから最初の一音が響いた瞬間、その振動に鳥肌が立った……即座に、それまでに聴いた他の誰とも区別して彼のことを考えるようになった」――ボブ・ディラン
「十字路で悪魔に魂を売り渡した」伝説的ブルース歌手&ギタリスト、ロバート・ジョンソンは、不倫が発覚して27歳のときに毒殺された。その短い生涯で残されたものは、全27曲42テイクの音楽とたった2枚の写真のみ。多くの謎に包まれた人物ながら、彼のギター・テクニックと歌は人々を70年以上もの間魅了し続け、「十字路で悪魔に魂を売り渡して引き換えにテクニックを身につけた」といういわゆる「クロスロード伝説」と共に語り継がれている。エリック・クラプトン、キース・リチャーズ、サンタナ、ジミー・ペイジ、ジョー・ペリーなど数々の著名なギタリストに多大な影響を与えた、現代のロック・ミュージックの系譜学上の最重要人物だ。
ロバートは録音から一世紀近くのときを経て今も語り継がれ、年代を問わず多くの人々に新たな発見や感動を与え続ける。「僕も十字路で悪魔に魂を売って内定を勝ち取りたい」とつぶやくのは現代の学生だ。100年後もまた200周年アニヴァーサリー企画が行なわれていることだろう。2011年最新リマスタリング&ニュー・ライナーノーツは、ブルース・ファンのみならず全ロック・ファンにも手にしていただきたい必携のアルバムなのだ。
『コンプリート・レコーディングス~センテニアル・コレクション』
SICP-3088~SICP-3089
2011年6月1日 2,625円(税込)
◆ロバート・ジョンソン・オフィシャルサイト
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