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60年代のフォーク、及びロック界を代表する存在。多くのアーティストに多大なる影響を与え、今もまだ現役で活躍中だ。

1941年、ミネソタ生まれ。10歳でギターを弾き始め、大学時代はすでにコーヒーハウスで歌っていた。そして大学中退後、ニューヨークに上京、グリニッジ・ビレッジのコーヒーハウスで自作曲を歌うようになる。

'62年、デビュー・アルバム『ボブ・ディラン』を発表。翌'63年に発表した2ndアルバム『フリー・ホイーリン』収録の「風に吹かれて」が当時、盛り上がっていた公民権運動の代表歌として大ヒット、本人の思惑とは関係ないところでプロテスト・フォークの旗手に祭り上げられてしまう。

しかし、'64年発表の『アナザー・サイド・オブ・ボブ・ディラン』よりロック・サウンドにアプローチ。そして、'65年3月発表の『ブリンギン・イット・オール・バック・ホーム』を経て、その5ヵ月後に発表された『追憶のハイウェイ61』でフォーク・ロック・サウンドを完成させる。同作は一部のフォーク・ファンには反発されたものの、多くの若者の支持を集め、ロック史に残る名盤に。

その後、交通事故で重傷を負い、活動停止。復帰後、'69年頃はカントリー・サウンドに傾いたが、'70年代半ばにはシンプルで力強いロック・アルバムを次々に発表。そしてダニエル・ラノア、ドン・ウォズら、時代を代表するプロデューサー達と精力的に関わりながら、'80年代、'90年代を生き抜き、マイペースながら息の長い活動を続ける。

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