【インタビュー】新浜レオン、紅白出場秘話、木梨&所コラボ曲第二弾、『名探偵コナン』テーマ曲を語る「夢が叶った瞬間、次の目標が明確に」

新浜レオンが本日4月16日、7thシングル「炎のkiss / Fun! Fun! Fun!」をリリースした。昨年末、『第66回日本レコード大賞』出演および『第75回NHK紅白歌合戦』初出場を果たした新浜レオンの2025年第一弾となる両A面シングルも話題性が抜群。「全てあげよう」路線を受け継ぐナンバーと、新たな一面が開花したナンバーの振り幅が驚くほど広い。
◆新浜レオン 動画 / 画像
「炎のkiss」はヒット曲「全てあげよう」に続いて、木梨憲武プロデュース & 所ジョージ作詞作曲による黄金コラボレーション第2弾となるもの。今回も“秀樹愛”を貫きつつ、楽曲制作に至るまでのストーリーが爆笑ものの、さすがの仕上がり。一方の「Fun! Fun! Fun!」は新浜レオンのHAPPYオーラが伝わる新境地的ポップチューン。アニメ『名探偵コナン 犯人の犯沢さん』オープニング主題歌に起用された5thシングル「捕まえて、今夜。」に続き、自身初のTVアニメ『名探偵コナン』エンディングテーマとしてオンエア中だ。
約7ヶ月ぶりのBARKSインタビューでは、『NHK紅白歌合戦』初出場時の裏話をはじめ、7thシングル「炎のkiss / Fun! Fun! Fun!」制作秘話、いずれもボーカリストとしての実力が発揮された多彩なカップリング5曲、4月末より開催される<新浜レオンファーストコンサートツアー 〜全てあげよう〜>について、じっくりと語ってもらった。大きな夢のひとつを成し遂げた新浜レオンだが、謙虚で誠実な姿勢は変わらず、10周年へ向けた新たな目標へ着実に歩み始めている。
◆ ◆ ◆
■木梨さんと所さんのこだわりで
■ストーリーがほしいんだよ!と
──念願の『NHK紅白歌合戦』への初出場、おめでとうございました。当日はどんな気持ちで本番を迎えましたか?
新浜:デビュー当初からずっとステージやメディアで「紅白に出場したい」と言い続けてきましたが、そもそも歌手を目指した理由の一つが、紅白出場だったんです。実際にその舞台に立ってステージからの景色を見たときは、“ついに憧れの場所に来たんだ”と感動を噛み締めるばかりでしたね。
──嬉しそうに歌う姿が印象的でした。
新浜:NHKホールは番組『うたコン』などで、いつも立たせていただいているステージではあるものの、客席も含めて紅白仕様の雰囲気だったので、まるで別の場所にいるような感覚でした。演歌・歌謡の先輩方がおっしゃっていた「紅白は特別だよ」という言葉の意味が実感できましたね。
──新浜さんのステージ終盤には木梨憲武さんと所ジョージさんも加わりました。
新浜:そうなんです(笑)。本当にありがたいですよね。 “LEON”の装飾が施された煌びやかな広いステージに一人で立つこともできて。その両方に感動しました。
──感極まって頭が真っ白になることもなかったようですが、歌っている最中のことも鮮明に覚えていますか?
新浜:覚えていますね。実は、会場の2階席で両親が観に来ていて、その姿もはっきり見えていました。父親も演歌歌手なので、紅白に出場することの凄さについては僕が保育園のときからずっと聞いていたんですよ。
──そんなに幼い頃からですか、英才教育ですね(笑)。
新浜:毎年大晦日は、母が作ってくれた蕎麦を食べながら『NHK紅白歌合戦』を観て過ごすのが恒例で。父は日本酒を飲んでちょっと酔っ払ってくると、「このステージに立つ歌手は、ほんの一握りなんだぞ」って話が始まるんです。その話の意味が、高校3年の時に野球を引退して、その後、歌手を志した瞬間から実感するようになりましたね。
──それが昨年末はご家族と紅白の会場で大晦日を迎えたという。
新浜:はい。紅白のステージで歌っているときは、父の苦労や、歌手になることを反対していた母のことが、走馬灯のように頭に浮かんできて、涙を堪えるのに必死でした。そんな中、誰よりも笑顔でペンライトを振っていた二人の姿が忘れられないです(笑)。
──ご両親としては誇らしい気持ちだったでしょうね。木梨さんと所さんも同じような気持ちだったかもしれないですし。
新浜:木梨さんと所さんには楽曲「全てあげよう」制作時から「紅白に出演したい」と話していて、お二人とも同じ気持ちでいてくださったんですよ。その夢が実現したことで、少しは恩返しができたのかなと思います。
──紅白出場という夢を実現した今、次の目標は見えていますか?
新浜:まず歌手である限り、紅白に出場し続けることは大前提です。そして4年後のデビュー10周年では、東はZOZOマリンスタジアム、西は甲子園球場で単独コンサートをすることを目標にしたいと思っています。
──東西スタジアム公演ですか。
新浜:もちろんその前に、日本武道館をはじめ、挑戦したい会場はたくさんあるんです。だけど、ZOZOマリンスタジアムは、僕の地元・千葉で、高校野球時代の最後の大会で負けて、甲子園に行くことができなかった悔しさが残っているんです。そのリベンジの気持ちを込めて実現したいなと。紅白の夢が叶った瞬間、その目標が明確になりました。

──これまで有言実行を成し遂げてきた新浜さんですから、10周年が楽しみです。では、次なる夢へ向けた最初の一歩となる両A面シングル「Fun! Fun! Fun! / 炎のkiss」について伺います。まず「炎のkiss」は、「全てあげよう」に続いて木梨さんと所さんとのコラボレーション第二弾となる楽曲ですね。
新浜:今回の「炎のkiss」も、西城秀樹さんをイメージして作ってくださった楽曲なんです。
──まさに第二弾ですね。
新浜:はい。実はこの曲は、もともと所さんが僕の父のために作ってくれた曲なんですよ。父も秀樹さんのファンで、歌って踊れる楽曲に憧れがあって。
──あ、そうだったんですね!
新浜:……というのは体で(笑)。
──ん、どういうことですか?
新浜:筋書きを説明するとですね、所さんが父のために秀樹さんっぽい曲を作ってくれたと。ところが実際に曲が出来上がってみると、「ところでこの曲、お父さんは歌えないでしょ?」と。「僕としても父が、“炎のkiss”って歌詞を歌うのは嫌です」というストーリーでして……そういうくだりを木梨さんがやりたいと(笑)。
──なるほど(笑)。仕込みというかそういう演出なわけですね。
新浜:で、「父が歌えないなら、じゃあ僕が歌います!」っていう流れをイメージしていました。
──完全にお父様がフリに使われているという(笑)。
新浜:木梨さんと所さんのこだわりで、「そのストーリーがほしいんだよ!」って。僕としては「いや、最初から僕が歌うでよくないですか?」って思いながらですが(笑)。

──ははは。“キスをする 感じだす 君が目を閉じるなら”という歌詞は、おっしゃるとおりお父様にはハードルが高いかもですね。その冒頭の歌詞からして情熱的ですが、「炎のkiss」のテーマは?
新浜:所さんから、「レオンは今年5月で29歳だよな。30歳を迎える前に、オトナの余裕を備えないといけない。知恵と深みがない30歳はカッコ悪いぞ」とアドバイスを受いただいたんですね。
──人としての話でしょうか。
新浜:はい。“炎のkissを さぁどうぞ”というサビの歌詞は、僕が炎のkissをあげるということではなく、“できるものなら炎のkissをしてみろよ”っていう、オトナの余裕感を表現しています。
──だからその前に“僕をだきしめて”という一節があるんですね。
新浜:そうなんです。所さんがこの曲を通じて僕に、一歩成長してほしいという思いを込めて作ってくださいました。
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