エリック・クラプトン「希望のメッセージを送るのが、ミュージシャンとしての僕の役目」
エリック・クラプトンは、愛と平和、自由のために希望のメッセージを伝達していくのが、ミュージシャンとしての自分の役目だと考えているという。
クラプトンは、5月22日に行われた『The Real Music Observer』のインタビューで、ミュージシャンは政治の問題には介入せず、音楽に固執すべきだとの意見についてどう思うかと問われると、こう答えた。
「僕は、“すべき”という言葉にあまり反応する気はない。誰かから、僕はこうすべきだと言われると、僕は反対のことをする。腹いせにってだけじゃなく、僕が僕の人生をどう生きるべきか口出してくるなんて、彼らは何様なんだってことだよ。僕は彼らに干渉させないよ」
「僕はロジャー・ウォーターズを愛している。僕らはブラザーズだ。彼は(政治に介入するという点で)我が道を行っている。それにはガッツが必要で、彼はそれにより酷く傷ついている。僕は彼が窓際に座り、涙しているのを見たことがある」「僕にはそれはできない。この世界で起きていることや、悪について考えると、泣きたくなるときは何度もあるが、僕は同時に、ポジティヴな希望のメッセージを伝達しなくてはならない。彼もそうしているけどね。ミュージックは治療薬だ」
「多くの人たちが、僕やロジャーは自分の発した言葉に忠実ではないだろうと考えている。だが、僕らはそうしている。僕は、自分にはその責任があると思っている。なぜなら、さっき言ったように、僕は愛と平和、自由のために、希望のメッセージを伝えているからだ。それが、ミュージシャンとしての僕の責務だ」
エリック・クラプトンは、今週金曜日(5月31日)までヨーロッパ・ツアーを開催中。引退を考えるのは、80歳の誕生日を迎える「来年かもね」と口にしつつも、演奏できる限りは演奏し続けていくつもりだという。
Ako Suzuki
この記事の関連情報
エリック・クラプトン<クロスロード・ギター・フェスティヴァル2023>、4CD+2Blu-ray仕様で12月11日発売
ロジャー・ウォーターズ、パレスチナの平和を願い教会で「Wish You Were Here」を演奏
【俺の楽器・私の愛機】1621「ウチのブラウニー」
【俺の楽器・私の愛機】1575「エリックも泣くほどボロいヤツ」
ジョージ・ハリスンとエリック・クラプトンに愛されたパティ・ボイド、ふたりからのラブ・レターを競売に
アンディ・サマーズ、エリック・クラプトンに200ポンドでギターを売ったことを後悔「いまじゃ200万!」
ロジャー・ウォーターズの息子、父のバンドから解雇され「惨めだった」
エリック・クラプトン、ロジャー・テイラーら、ゲイリー・ブルッカー追悼公演に出演
【俺の楽器・私の愛機】1448「俺のブラウニー/私の#1090」