ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2001レポート【8月3日(金)】

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ROCK IN JAPAN FESTIVAL【8月3日(金)】レポート
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3日間にわたり計40組が出演した、<GRASS STAGE>と<LAKE STAGE>。
夏の恒例イベントとして定着した、フェスの様子をレポートしよう。

8月3日(金)“ひたちなか1日目”

8月3日(金)

GRASS STAGE
11:00~ Bump Of Chicken
12:20~ RIZE
13:45~ bird
15:15~ Air
16:45~ The Jon Spencer Blues Explosion
18:30~ Dragon Ash

LAKE STAGE
12:00~ Super Butter Dog
13:15~ fra - foa
14:30~ ズボンズ
15:45~ bloodthirsty butchers
17:00~ 真心ブラザーズ
18:15~ Soul Flower Union


8月4日(土)

GRASS STAGE
11:00~ ゆず
12:10~ バック・ドロップ・ボム
13:30~ TRICERATOPS
14:50~ SUPERCAR
16:20~ JJ72
17:30~ 奥田民生
19:00~ Mr. Children

LAKE STAGE
11:30~ pre-school
12:45~ MO'SOME TONEBENDER
14:00~ PEALOUT
15:15~ 山嵐
16:30~ Audio Active
17:45~ Boom Boom Satellites
19:00~ ACO


8月5日(日)

GRASS STAGE
11:00~ LOVE PSYCHEDELICO
12:20~ GRAPEVINE
13:40~ RIP SLYME
15:10~ 佐野元春&THE HOBO KING BAND
16:30~ 山崎まさよし
18:00~ エレファントカシマシ
19:30~ 中村一義

LAKE STAGE
11:30~ チェンバロ
12:45~ PENPALS
14:00~ GO!GO!7188
15:15~ In the Soup
16:30~ POLYSICS
17:45~ KING BROTHERS
19:00~ GUITAR WOLF
もう前日からドキドキ。だって、ひたちなか、行ったことないのに、担当編集者から「ひとりで行ってください~」命令を下されちゃったし♪ ま、プチひとり旅と思って、快く引き受けちゃった私なんですけどね。もうワクワク。トップバッターで出るBUMP OF CHICKENから観たいから、前の晩は早く寝ないとね。

……なんて思ってたのに、前夜、友達の恋愛話に2時間も長電話の相手しちゃうし、その後「さあ明日の用意だ!」と思ってレジャーシートを探していたら、ゴキブリ2匹(しかもなぜか死んでいる)と遭遇しちゃうし、結局レジャーシートは断念しちゃうし、で、なかなか寝付けなかったわけです。それでもちゃんと翌朝起きて、上野駅から“スーパーひたち”に乗ったら、すっかり安心しちゃって、車掌さんが「乗車券拝見」の巡回に来ても、まったく起きなかったわけです。

……で! 着きましたよ! 勝田駅! 乗り過ごさなかったっすよ! ここからバスですよ。すっごく空き空きでした。余裕で座れて(って行ったの早すぎた?!)、10分ほどで会場の国営ひたちなか海浜公園に到着。晴天に恵まれて、まだ午前中だけど、日差しがまぶしいです。そして、ここはきれいです。入り口にほど近い“レイクステージ”は、コンクリートで整備されたスリ鉢状の敷地。ステージの奥は湖で、奥行きを感じさせます。そこを横目に、不思議なオブジェが配された“たまごの森”、幹線道路を眼下に“そよかぜ橋”、そしてラブラブだろう“観覧車”を過ぎること約15分。“グラスステージ”がやっと登場。野外ライヴらしく、芝の大地が続く広大な敷地に、ステージとさまざまな屋台、DJブース、グッズ売り場が配置されてます。

この、観覧車を横目にしたところで、BUMPの大ヒット曲「天体観測」がすでに聞こえてきちゃって、ああ、もうやっちゃうんかい! とひとりでツッコミを入れつつ、足早に(あくまでも走らない私)グラスステージへ急いでみた。いや~、バスも空いていたし、公園内歩いていても、それほど人に溢れていなかったけど、ここにいました、人が! BUMPの人気がガッシリと形になって出ているよう。そんな人の多さを全然気にもとめないかの様子で、4人はプレイ。けどMCでは「
野外ライヴは僕らには向いてないじゃないかと思って、好きじゃなかったけど…。やっぱイイね!」と興奮を露わにしていた。

続いて、レイクステージへ移動してSUPER BUTTER DOGへ。彼らのライヴはどんどん怪しくなってきて、タマりませんという風貌を醸し出しつつ、音はよりノリを重視。一聴で体が理解してしまう明快かつ腰にくるリズムを全面に出し、外気温より暑苦しいファンクを捻り出していました。夏、レゲエのようなゆったり系もいいけれど、ラーメン無理やり食べちゃうように、暑さに熱さ! という組み合わせもGoodです。


▲bird
そして、速攻グラスステージに戻って(もうバテ気味か!?)、bird。青いサンドレスに素足姿。しかも「
今日はニップレスや(笑)」と告白。そんなことを知ってか知らずか、バックメンバーはインプロビゼーションのような雰囲気のなか、ギターとキーボードは軽やかなタッチで、そしてベースとドラムは確実でずっしりとした重みでサウンドを奏で、その上を、birdがたゆたうように歌っていました。これもまた、SUPER BUTTER DOGとは違う、さわやかながらも土台のしっかりした雰囲気で、夏を感じさせていました。

そのままグラスステージに残ってAIRへ突入。真っ赤な旗を振りながら車谷氏が登場。ステージ右にはAIRのマーク入りの旗を、左には“FREEDOM”の文字が入った旗を設置してライヴスタートです。ストラップを短くし、胸のあたりにギターを位置させて弾きながら、車谷氏はジャンプしまくり! あわせてファンも飛んでます。そして、誰もが思ったとおりにkjがBOTSとともに登場。「Right Riot」を歌い、煽る煽る。煽られるままに会場には人がガーと集まってました。すごい求心力。圧倒。その勢いのまま、AIRは突っ走っていました。


▲真心ブラザーズ
RIZEJON SPENCER BLUES EXPLOSIONfra-foaズボンズbloodthirsty butchers真心ブラザーズSOUL FLOWER UNIONなども出たこの日。「がんばらない」というロッキン・ジャパン・フェスが掲げるテーマのひとつを、私は実行。木陰で昼寝もしました。気持ちよかったです。バックで音楽を聴きながらウトウト…。いつのまにか、太陽は西に移動、木陰も私の寝ている部分から外れ、脚をジリジリと日焼けさせてしましたが。


▲DRAGON ASH
そして、この日のメインと言って過言ではないでしょう、DRAGON ASHが登場。とにかく、この日はドラゴンファンが多かった! Tシャツ、首に巻かれたタオル、オフィシャルグッズの買い物袋……視界に入ってくる観客のだれかしらが、ドラゴンのマークとなっている百合の紋章がついたものを身に付けているのです。そんな状態だから、盛り上がらないわけがない! 「Aim High」「Revolater」「Bring it」「百合の咲く場所で」など最新4thアルバム『Lily Of Da Valley』から多く披露。1曲終わるごとに「Thank you, my friends」と観客に伝える降谷氏。観客の後ろに昇っている月を指さし「
見て、あの月。満月」とも言っていたっけ。ラストの「Viva la revolution」では、涙をうっすら流していました。強烈なアンコールが起こったけれど、花火が上がって、会場はクールダウン。それぞれの想いを残して、この日は終了。

フジロックみたいに大自然の中、という感じでもないし、日比谷野外音楽堂のように都会できっちり合理的に管理された公園、という感じでもなく、ちょうどその中間をいくような国営ひたちなか海浜公園。そこでのライヴはさまざまな可能性が秘められているよう。

取材・文●星野まり子(バークス編集部)

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