期待の新人、吠える!【第二弾】~ウィータスとマドンナが順位争い!?~

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wheatus 期待の新人、吠える!

ウィータス、ロンチ初インタビュー【第二弾】
「ウィータスとマドンナが順位争い!?」

取材協力:SME International(Wheatusオフィシャルサイト

▲『wheatus』
第一弾から続き

●あなた達にとって理想的なアーチストは誰ですか?

フィル:
僕はU2ピーター・ガブリエルとか、ウィリー・ネルソンなど大勢のプロデュースを手掛けたダニエル・ラノア。彼はスタジオを持っていないし、スタジオにも入らないんだ。お気に入りの器材を持って、誰かの家や映画館とかでレコーディングしちゃうんだ。其々のプロジェクトに合った環境を考え、アーチストのサウンドを器材さえあれば作り出せることができる人なんだ。だから、僕もそれに影響され、ブレンダンと器材を手にした時にはスタジオでなくて、家でできると思った。前は4トラックとセロハンテープと綿棒しかなかったからね(笑)。灰色のカーペットが敷き詰めてあるスタジオには窓もないからさ。家の方がもっと生き生きとしているし、雰囲気もある。後ろの方でブレンダンのおばあさんがうるさいって怒鳴っていたり、サンドウィッチを作って持って来てくれたり(笑)。スタジオじゃそんなのあり得ないだろう? 犬の吠え声とかね。「Hump' 'Em N' Dump 'Em」では犬の吠え声が実際に聞こえるんだ。

ブレンダン:
アルバムでいうと、『HIGHWAY TO HELL』(AC/DC)、『JOSHUA TREE』(U2)、『THRILLER』(マイケル・ジャクソン)。これだって思えて、すごく良いサウンドなら僕は何でもいいんだ。特定のジャンルは聴かないし、好きなものはただ好きなんだ。

マイク:
そうだよ。数え切れない程の音楽が世の中あるから、良ければ何でも好きになれるよね。

フィル:
今いるアーチストで、家で自分の好きな音を作っている人ってベックしかいないんじゃないかな?

●ベックの前作は好きですか?

ブレンダン:
最高だよ。

マイク:
アーニー・ディフランコもそうだね。彼女も素晴らしいよ。

●ピートは?

ピート:

僕は2週間前にドラムを始めたばっかりだから分からないなー(笑)。僕はアルバム全体を聴く人じゃないんだ。ドラムばかりに集中するからね。最近学校を卒業したばかりで、アルバムを自分で作るということも初めてのことなんだけど、サウンドガーデンAC/DCを聴いてきたね。一時はラッシュばかり聴いていた。どれもドラム志向のバンドだから。

●これは僕達の音じゃないからダメだ、などの音に関してのルールなどありますか?

ブレンダン:
メンバー4人以外からくるものは全て僕達じゃない。例えば、他の人から指示を受けることは絶対ないよ。

●それでは、メンバーが作り出すものならいいということですね?

ブレンダン:
そうだね、お互いの音を聴くことが大事なんだ。ただそれだけ。

●ところで、“WHEATUS”ってどういう意味ですか? 辞書には載っていない単語ですけど…。

ブレンダン:
ちゃんとした言葉じゃないよ。人にどういう意味なのか言うべきかどうか一時は考えてたんだけど、レーベルの人が「言わないと気取っているみたいよ」って言ったんだ。でも、僕達にとっては特別でパーソナルだけど、他の人が聞いても別に面白くない話だから、人に話す理由がないと思っていたんだ。そうしたらプロモーション・ビデオの製作の人が「WHEATUSは、デヴィッド・リー・ロスが自分のアレにつけたあだ名らしいね」って言われて、そんなのも理由で秘密にすることにしたんだ。ツアーでファン達には言うつもりだけど。

●みなさんロング・アイランド出身ですよね? ロング・アイランドの何処ですか?

ブレンダン:
フィル以外はサフォルク郡出身。

フィル:
僕はナッサウ郡で、世界で最も大きくて、裕福な郡なんだ。

他一同:
嘘だよ! ウソ! 小さいよ、本当は(笑)。

●ロング・アイランドのロック・シーンやミュージック・シーンはどうですか?

ブレンダン:
僕達はロング・アイランドでライヴをやったことがないんだよ。ただ、ヘヴィメタルのカバー・バンドが多いよね。ショーもマーキュリー・ラウンジみたいな所に行かないと観れなかった。メタルが人気あるから、僕自身も'80年代前半のメタルに影響は受けてきたね。だけどその頃はまだ幼かったから、ショーを観に行くことは許されなかったけど。

ブラッドハウンドなど、最近はユーモアのあるバンドが存在しますが、音楽的に違っても同じような要素を持っていると思いますか?

マイク:
ユーモアや軽い感じの曲は大事だと思うよ。

ブレンダン:
僕達は自分を真剣には考えてはいないけど、曲に関してはふざけてはいないよ。

フィル:
皮肉はそこにあるけど、現実だから笑えると思うんだ。

ブレンダン:
そう、歌詞は本当にあるような話なんだ。あのブラッドハウンドの歌は大好きだよ。笑えるよ。でも、僕達とは違うと思うな。僕達はコメディー・バンドじゃないんだ。

フィル:
僕達のライヴもそんなに露骨じゃないし、ふざけてもいない。

ブレンダン:
観客にただ楽しんで欲しいだけだよ。ステージに上がってきてもらったりして、ステージ上の僕達を特別扱いするのは嫌なんだ。境界線なんてない。みんなで楽しもうって感じさ。

ウィーザーと比べられることはありますか?

ブレンダン:
バンド名が「W」で始まるから(笑)? 僕は個人的にウィーザーが大好きで、彼等は流行を追わないヘビーなポップ・バンドだよね。そういう意味では似ているかも知れないけど、サウンドは似ていないと思うな。僕達はファンだから、似ていると言われて嫌な気はしないけどね。

●イレイジャーのカバーをしましたけど、これはふざけてやったのですか?

ブレンダン:
違うよ。あれはすごく良い曲だから好きなんだ。ふざけてやったかどうか人は気にし過ぎだよ。大事なのは好きかどうかだからね。オリジナルはみんな好きだけど、それを人に言うのがちょっと恥かしいっていうのがあったね。素晴らしいポップ・ソングだと思うけど。

リンプ・ビズキットジョージ・マイケルのカバーをした時はふざけていた様な気がしましたけど。

ブレンダン:
あれもふざけていないと思うよ。ただ楽しんでいただけ。

●先程言われたように、“誰にも言えないけど、好きな曲”なのでしょうかね。

フィル:
そう。ディストーション・ギターでやればいいんだよ。そうすれば好きだと言っても恥かしくないみたいだよ。

ブレンダン:
フェイス・ノー・モアライオネル・リッチーの「Easy」をカバーしたのを聴いたことある? オリジナルと全く同じ静かなピアノに合わせて、完璧なカバーをやったんだ。あれこそが、オリジナルのアーチストに捧げるカバーだよ。できるだけオリジナルと同じにやるべきなんだ。それが好きで選んだんだから。

フィル:
最近のヘビーな音に比べては軽いように思えるかも知れないけど、僕達は音楽に対しては真剣なんだ。

マイク:
僕達は真剣だよ。ステージ上でも楽しんでいるんだ。

●最近のヘヴィメタル・バンドはどうですか?

フィル:
みんなそれぞれいいよね。

ブレンダン:
僕は車でコーンを聴いているよ。みんながただ好きなことをやっている。自分と違うから好きになれないなんて変だよ。

フィル:
僕はラジオがあまり好きじゃないんだけど、最近いいのは様々な曲が流れるってこと。色んな曲を聴くのは大事だよ。ジャンルとか関係なくね。

ブレンダン:
そう、そう。ブリトニー・スピアーズクリードが同じチャートにのっていることがとっても興味深いね(笑)。

フィル:
そしてWHEATUSとマドンナが同じ順位争いするんだろ?(笑)

第三弾へ続く

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