【速報】対米同時多発テロにまつわる音楽情報 Vol.16

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【速報】同時多発テロにまつわる音楽情報 Vol.16

大変、痛ましい事件が起こりました。それに伴い、現在アメリカでのコンサート・イベント等のほとんどは、中止、あるいは延期となっています。日本来日公演などに関しましても、情報が入り次第、掲載いたします。

ニュースが入り次第、リアルタイムに更新いたします

●C.ディオン、B.ディラン、サイモン & ガーファンクルらが”God Bless America”のベネフィットCDに参加
特別にレコーディングされたCeline Dionの”God Bless America”のスタジオヴァージョンと、John Mellencampの”Peaceful World”の未発表ライヴ・アコースティックヴァージョンを収録したソング集『God Bless America』が10月16日にColumbia Recordsから発売される。アルバムの収益金はTwin Towers Fund(ツインタワー基金)へ寄贈される予定。

アルバムのオープニングはDionの”God Bless America”のスタジオヴァージョンで、David Fosterがプロデュース。Dionは9月21日のテレソン『America: A Tribute To Heroes』のライヴでこの曲を演奏し、Fosterがピアノで伴奏した。、またアルバムにはFrank Sinatraの”America The Beautiful”の'45年ヴァージョン、Bruce Springsteen & the E Street BandのNY市Madison Square Gardenのライヴ”Land Of Hope And Dreams”、Lee Greenwoodによる”God Bless The U.S.A.”などがフィーチャーされている。

他のアルバム収録曲は以下の通り。

“Hero” Mariah Carey
“Amazing Grace” Tramaine Hawkins
“Blowin' In The Wind” Bob Dylan
“Bridge Over Troubled Water” Simon & Garfunkel
“There's A Hero” Billy Gilman
“This Land Is Your Land” Pete Seeger
“Coming Out Of The Dark” Gloria Estefan
“We Shall Overcome” Mahalia Jackson
“The Star-Spangled Banner” the Mormon Tabernacle Choir
“Lean On Me” Bill Withers

Sony Musicの声明によれば、アルバムの売上金の大部分はTwin Towers Fundへ寄付されるとのこと。Twin Towers FundはNY市消防署、NY市緊急医療サービス局、NY市警察署、ニューヨーク・ニュージャージー湾岸管理委員会、NY州法廷管理局の職員の家族および9月11日の世界貿易センターの大惨事によって死傷した他の政府職員らの救済、支援、受け入れなどを行なっている。

●Jackylがウサマ・ビンラディンを攻撃する曲を発表
サザン・ロッカーのJackylは9月11日のテロ攻撃の首謀者とされる米国最大の敵、Osama bin Ladenに手加減なく打撃を加える曲を発表した。

タイトルは“Open Invitation”で、この大胆な曲は公にテロリストの親玉と戦争し、彼の死を望むと歌っている。曲の冒頭では“bin Ladenを憎んでいる”と何度も繰り返され、そのあとに次のような歌詞が続く:“俺はキレたぜ、もう我慢できない/アフガニスタンに爆弾を落としてやる/おまえの頭からそのタオルをひっ掴んで/首に巻きつけ/思いっきり締めて殺してやる”

この曲にはまた、ブッシュ大統領がスピーチで聖書の1節を引用して述べた「たとえ死の谷を歩くときでも、私は悪を恐れない」という言葉が含まれている。

“Open Invitation”はベテランロックグループであるJackylのオフィシャルサイト(rockmerollmejackylmeoff.com)からストリーミングやダウンロードが可能。Jackylはこう説明している。
この曲は米国にこんなことが起こるという“怒り”を鍵として書かれている。特定の宗教や人種に向けたものではなく、あの“クソ野郎ども”に直接向けたものだ

Jackylは同曲をすべてのラジオ局に無償で提供している。サイトには「
各ラジオ局はこの曲を使用して、資金を集めてもらいたい」と記され、「Jackylは少しの間、この恐ろしい事件による利益を控える」とある。

●Artists Against AIDS“What's Going On”、国内では11月7日リリース
9月11日の米国同時多発テロの救済基金とエイズ救済団体を支援するため、U2のBonoやBackstreet Boysなど多くのスーパースターが集結し、Marvin Gayeの名曲「What's Going On」('71年)をリメイクしたArtist Against AIDS「What's Going On」が、国内で11月7日にリリースされる。

Artist Against AIDSの「What's Going On」はもともと、エイズ救済支援のためにレコーディングされたものだが、米国同時多発テロの被害者援助のために設立されたSeptember 11th Fund(9月11日基金)にその収益金の50%が寄付されることになった。そして残りの50%が、エイズ救済組織Aritsts Against AIDS World Wide(AAAW)を通じてGlobal AIDS Alliance他、複数のAIDS関連の国際団体に寄付される。
参加アーティストは以下の通り:
Backstreet Boys、U2のBono、R.E.M.のMichael Stipe、Jennifer LopezDestiny's Child*N SYNCP.DiddyChristina AguileraAlicia KeysBritney SpearsNo DoubtのGwen StefaniWyclef JeanMary J.BligeLimp BizkitのFred DurstRootsのAmir、EveNelly FurtadoSavage GardenのDarren Hayes、Ja RuleStaindのAaron Lewis、NasNellyLil' KimJermaine Dupri、Nona Gaye、Marvinの娘。

同シングルには、Marvin Gayeによる'71年のオリジナルと、リミックス6ヴァージョンの計7ヴァージョンが収録される予定。

“What's Going On”online:www.whats-going-on.org

●ガース・ブルックス、NY市のベネフィットコンサートに招かれる
Garth Brooksは、10月20日にNYで開かれる米同時多発テロの犠牲者のためのベネフィットコンサートへの参加を依頼されている。彼のスポークスパーソンによると、Brooksが参加するかどうかはまだ分からないという。コンサートにはスターが勢揃いし、出演するアーティストの中にはEric ClaptonBilly JoelMarc AnthonyPaul McCartneyBon JoviJames TaylorMacy GrayMelissa Etheridge、コメディアンのJerry Seinfeld、Jim Carreyらがいる。ショウはMadison Square Gardenで行なわれ、MTV、VH1をはじめ、いくつかのネットワークでコマーシャルなしで放送される。イベントのチケットは10月8日(月)に発売。収益金はTwin Towers Fund(ツインタワー基金)へ寄贈される。

ナッシュビルのCountry Freedom Concertは翌日の10月21日に開催される予定。出演者はGeorge Strait、Alan Jackson、Brooks & Dunn、Martina McBride他。イベント会場はGaylord Entertainment Centerで、収益金は救世軍の災害救助活動に寄付される。

●ブライアン・マクナイトが警察/消防士基金に7万ドルを寄付
シンガーソングライターのBrian McKnightは米国の真のスーパーヒーローたちのために計7万ドルを寄付すると発表した。彼はヒーローたちのことを「消防士や警察官のように日々、陰で活躍している人々」と表現している。また、McKnightは彼の最新アルバム『Superhero』をそういった日常の「スーパーヒーロー」たちへ捧げている。

McKnightはNY消防署の消防士の家族のために、New York Firefighter's 9-11 Disaster Relief Fund(NY消防士9月11日災害救助基金)に1万ドルを寄付した。McKnightのツアースポンサー、Searsは彼の寄付金額と同じ1万ドルをNational Police Athletic League(PAL)Scholarship Fund(米警察アスレチックスカラシップ基金)に寄付する予定だ。寄付金は全米のPAL学生のために使われる。

SearsとMcKnightはまた、5万ドルをNational Association Of PAL(米PAL協会)に提供している。これらの資金はツアーを行なう都市の子供たちに放課後の積極活動プログラムを提供するために使われる。McKnightは個人的に、NYとワシントンD.C.地区のPALセンターにいる子供たちを訪問する予定。

8歳と11歳になる2人の子供を持つMcKnightは、声明の中で次のように語っている。
米国は国家として、勇敢な消防士と警察官に頭を下げ、愛する人を失った家族を悼んでいます。世界が変わってしまったことを受け入れようともがいていますが、はっきりしてるのは、今こそ子供たちがポジティヴで安全な活動に身を寄せる必要があるということです

McKnightの44都市をまわる北米ツアー、Sears Presents An Evening With Brian McKnightは10月6日(土)、サウスカロライナ州コロンビアからスタートする。


●オジー・オズボーン、反戦運動に嫌気がさしていると語る
Ozzy Osbourneは世界貿易センターが崩壊したとき、ニューヨークにいて、マンハッタンの中心にあるホテルから自分の目でその光景を見た。Osbourneは、それは今まで見た中で最悪のものだと我々に語り、正義と報復を望んでいる。彼は敵をつぶさなければならないという。

Ozzyは来たるRob Zombieとのツアー名をBlack ChristmaからMerry Mayhemツアーに変更した。ツアー中、Ozzyのアメリカを支援する商品が販売される予定。
俺はこの国を愛している。いつも誰かがが言ってるけど“民主主義の戦い”だと思う」とOsbourneは言う。

彼は最近の反戦運動に嫌気がさしていると語る。

この前テレビを観てたら、反戦者たちがクソったれな棒切れみたいにぞろぞろ歩き回って、太鼓を叩いているのが見えた。旗には“戦争では何も解決しない”とか書いてあって、俺はこう思ったんだ。“オーケー、いいじゃないか。お前らの言い分は聞いてやるよ。9月11日の火曜日に世界貿易センターに2機の航空機を衝突させるんだ。ほんと、すばらしいじゃないか。すげぇアイデアだぜ、まったく。”ってな。それで、戦争じゃ何も解決しないって言うんだったら、これから戦争が始まる国に行って、カブールのクソったれなメインストリートを歩いて、肝の据わってるところを見せてくれよ。そのバカげたスローガンじゃ絶対に誰も助からないだろうな。すぐに後ろから頭を撃ち抜かれて死んじまうぜ。だろう?

●ディキシー・チックスが米国国歌をレコーディング
Dixie Chicksが米国国歌“Star Spangled Banner”のアカペラ・ヴァージョンをレコーディングし、米国人としての誇りを示した。このレコーディングは、9月11日の悲劇による被害者や遺族たちを支援するAmerican Red Cross(米赤十字)への寄付金集めに協力したいという思いから行なわれた。Dixie Chicksヴァージョンの国歌は、公式ウェブサイト(www.dixiechicks.com)からのダウンロードのみで入手可能となっており、同時にRed Crossへの寄付をファンに訴えている。

Dixie Chicksはウェブサイトで次のように述べている。
多くの支援が必要とされているこのときに、American Red Crossに寄付することで、共にアメリカのヒーローたちを称えましょう
私たちの生活の場を守るために、自分たちの命をかけてくれた人たちの遺族をみんなで支えてあげましょう

曲のダウンロードに対して特定の支払い金額は定められていないが、Dixie Chicksはファンの人たちも彼女たちとともに寄付金集めに協力してくれるよう呼びかけている。

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