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カリフォルニア州アナハイムのバンドNo Doubtの成功は、疑いもなく、'90年代の一番ユニークなサクセスストーリーだ。スカミュージックは長年、裕福なオレンジ郡のパンクシーンの主流だった。No Doubtは、当地のクラブではすでに10年近く、正統派スカをプレイするバンドとして知られている。

No Doubt は'92年、デビューアルバムをInterscopeからリリースするが、ほとんど売れなかった。まもなくリードシンガーで作詞担当のGwen Stefaniの兄がバンドを抜け、映画とテレビ界に進出。No Doubtは数年間、メンバー補充をせず、スタジオでのレコーディングに専念する(しかも自分たちの費用で)。結局それが実を結び、Interscope配給のTrauma Recordsから、『Tragic Kingdom』としてリリースされる。

皮肉なことに、TraumaもInterscopeもこのアルバムのリリースにそれほど乗り気ではなかったのに、何百万枚という大ヒットとなった。そこで両社は現在、No Doubtの所属をめぐり熾烈な裁判を繰り広げている。デビューシングル“Just A Girl”は、たちまちFM及びMTVでしょっちゅうかかるようになり、No Doubtは突如として、先輩格のスカバンドMadnessやSpecialsをはるかに凌ぐセンセーションを巻き起こしたのである。