99年以降、毎年4月にイギリス南部のキャンバー・サンズの保養施設で3日間にわたって行なわれるフェスティバル。保養施設には宿泊設備も完備されており、オーディエンスはそこに寝泊りしながら、リラックスした環境の中でライヴやアーチストとのコミュニケーションを楽しむ。毎回、一組のアーチストがホストとなってオーガナイズするため、出演アーチストはホストの趣味や交遊関係が大きく反映され顔ぶれとなり、それがこのフェスティバルを独自のものにしている。 '99年に行なわれた第1回目は、All Tomorrows Partiesではなく“Bowlie Weekender”という名で開催されている。ホストはグラスゴーのアコースティック・ポップバンド、Belle And Sebastianで、彼らが選んだ出演アーチストはFlaming Lips、Mercury Rev、Jon Spencer Blues Explosion、Stereolabなど。また、日本からもコーネリアスが参加した。 翌2000年にホストを務めたのは、前年のシークレットゲストとして登場したMogwaiだ。出演したのは彼らと同じグラスゴー出身のArab Strapや、交流の深いSuper Furry Animalsといったバンド。さらにベテラン勢ではSonic Youth、Wireも参加している。 今年で3回目と、まだ歴史の浅いフェスティバルだが、キャンバー・サンズはインディー/オルタナティブ・ミュージック好きの間では早くも聖地化しつつある。来年はスティーブ・アルビニ率いるShellacがホストを務める予定だ。さらに、フェスティバルのコンセプトはそのままに、Sonic Youthをホストに迎えたUS版All Tomorrows Partiesも今年10月にロサンゲルスのUCLAで開かれる。 |