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彼らはよく、TindersticksやNick Drake、Love、the Go-Betweens、the Smiths、Pulp、Orange Juiceなどと比較されている。しかし2ndアルバム『If You're Feeling Sinister』を一度聴いてみれば、すぐにそういった比較が不十分だと分かる。

スコットランド出身のBelle And Sebastianは、7人組という珍しい編成である。彼らには、従来の方法が通用しない。このバンドを設立したStuart Murdochがインタヴューに応じるかどうかは、彼の気分次第である。人気絶頂のRadioheadの前座に誘われたとき彼らが辞退した理由は、思い通りのツアーをしていたいからというものだった(カフェや図書館、教会のホールなど、音楽専用でない場所を回りたいという意味である)。プロモーション用の写真にメンバー全員が現われることはない。メンバーの1人か2人が写っているか、または代わりに彼らの友人が写っている。さらに彼らはずっと、しばらくしたら解散すると言っている。音楽を仕事だと思いたくないのだそうだ。要するに、彼らは変人なのである!

もし彼らの音楽に目がくらむ魅力がなかったならば、そういった行為は一般的にひどく生意気に映っていただろう。彼らは、豊かな想像力とも滑稽な妄想とも言えるものを、いたるところで発揮する。それがどういう種類のものであるかは、「Like Dylan At The Movies」「The Stars Of Track And Field」「Get Me Away From Here, I'm Dying」といった曲名から分かるだろう。Belle And Sebastianの音楽は、感情の高まりに向かうと思ったとたん、つねに、もうちょっと楽しくやろうぜという気楽な要素とすり替わるのである。

キーボーディストChris Geddesは、あるインタヴューで言っている。「おれたちは人間だ。センサーの付いた機械じゃない」。彼らのデビューアルバム『Tigermilk』は2ndアルバム同様に素晴らしいのではないか、ともしだれかが思ったとしても、残念ながらデビューアルバムは限定盤で現在品切れである。その素晴らしさは、想像するよりほかにない。

Belle And Sebastianのメンバーは(彼らの言葉を信じるならば)、Isobel Campbell(セロ)、Richard Colburn(ドラムス)、Stuart Davis(ベース)、Sarah Martin(ヴァイオリン)、Stevie Jackson(ギター)、そして上述のChris Geddes(キーボード)とStuart Murdoch(歌とコンセプト)である。

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