ニュース・最新情報
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ステレオラブ、23年振りにSG集シリーズの最新作『Electrically Possessed [Switched On Volume 4]』を2月26日にリリース
90年代に結成され、クラウト・ロック、ポスト・パンク、ポップ・ミュージック、ラウンジ、ポスト・ロックなど、様々な音楽を網羅した幅広い音楽性でオルタナティブ・ミュージックを語るのに欠かせないステレオラブ。
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ステレオラブ、活動休止ながら奇跡のニューアルバム、リリース
2008年に快作『ケミカル・コーズ』を4ADからリリースし、2010年で結成20周年を迎えるステレオラブからニューアルバム『ノット・ミュージック』が発売となる。
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ラフ・トレード、30周年記念アルバムを
英国のレコード・ショップ、ラフ・トレードが30周年を記念してコンピレーション・アルバム『The Record Shop- 30 Years Of Rough Trade Shops』をリリースすることになった。
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Four-Tetらが出演するエレクトロニカの祭典WHAT'S THAT SOUND??
常に新しい音楽の可能性を模索し続けるエレクトロニカ・ミュージック・シーン。
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マイス・パレード、最高のポップ・アルバムが完成!
前作『オブリガード・サウダージ』から約2年、マイス・パレードことアダム・ピアーズが5枚目となる待望の新作をリリースする。
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電子音楽の歴史がここにある! モーグ博士の生涯を描いた映画が公開
ちょっとした音楽好きならば、一度は耳にしたことがあるMOOGことモーグ・シンセサイザーという楽器。
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トータスのジョン・マッケンタイアが在籍していた伝説のバンドの作品がリイシュー
先日、驚愕の来日公演を終えたばかりのトータス。
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ステレオラブ、事故を乗り越えた新作を引っさげ来日公演決定!
ステレオラブが2年半振りのニュー・アルバム『マーガリン・エクリプス』を引っさげて来日する。
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ステレオラブのニューアルバムが1月にリリースへ
ステレオラブのニューアルバム『Margarine Eclipse』が1月27日にリリースされる(米国)。
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ステレオラブのメアリー・ハンソンが交通事故で亡くなる
Stereolabのヴォーカリスト、Mary Hansenが12月9日(月)、ロンドンで自転車に乗っているところを車にはねられ死亡した。
プロフィール・バイオグラフィ・リンク
Stereolabが紡ぎ出す反復性の至福に魔力があることには、議論の余地がない。しかし、バブルガム嗜好や、公開実験風のレコード、秘密結社めいたところ、それにMoogやFarfisaのキーボード群──どれを取っても、''70年代ドイツのトランス系グループNeu!の手法を、そっくりそのまま真似ているのは明らかだ。
が、それさえも欠点と思わせないStereolabのユニークな個性は、過去の珍奇な音楽を掘り起こして作り換える、ギタリストTim Ganeの手腕の賜物だ。当然のこととして、女性シンガーのLaetitia Sadierも古物趣味に取りつかれている。彼らは埋もれた古い音楽を漁り、掘り出し物を利用しては、妙なバランスのセミモダンなムードミュージックをつくりだす。
フランス生まれのSadierがイーストロンドン育ちのGaneと出会ったのは、彼が急進的なロックバンドMcCarthyとパリでギグを行なったときだった。恋におちた2人は''91年にStereolabを結成。作曲を担当するのはGaneで、ArchiesとJohn Cage、あるいはBeach BoysとCanの要素を同時に採り入れた曲を書くことも珍しくない。この見せかけの矛盾によって、Stereolabの吸引力のある重いビートが活きてくる。片やSadierは、“見つけた”歌詞をはっとするほど魅惑的に歌い、うねり進むコードの波間に妖しいメロディを漂わせる。
''92年にリリースされた『Peng!』と『Switched On』は、誘惑の通奏低音と風変わりなノイズをベースにした恍惚の曲集。『Space Age Batchelor Pad Music』ではエレクトロニクスの領域にさらに踏み込んでいる。
次の『Transient Random-Noise Announcements』(''93年)は、Stereolabの臨機応変の才が発揮された名作。『Mars Audiac Quintet』も同様に甘美な作品だった。『Emperor Tomato Kechup』(''96年)は、前2作ほど多彩ではないが、まずまずのヒットになる。
『Dots And Loops』(''97年)では、少し寄り道をして、いつもより聞きやすい音楽を試みた。しかし、すべてのアルバムに共通するのは、Stereolabは常に、ほかとは違う特異な音楽をつくり続けているということだ。
が、それさえも欠点と思わせないStereolabのユニークな個性は、過去の珍奇な音楽を掘り起こして作り換える、ギタリストTim Ganeの手腕の賜物だ。当然のこととして、女性シンガーのLaetitia Sadierも古物趣味に取りつかれている。彼らは埋もれた古い音楽を漁り、掘り出し物を利用しては、妙なバランスのセミモダンなムードミュージックをつくりだす。
フランス生まれのSadierがイーストロンドン育ちのGaneと出会ったのは、彼が急進的なロックバンドMcCarthyとパリでギグを行なったときだった。恋におちた2人は''91年にStereolabを結成。作曲を担当するのはGaneで、ArchiesとJohn Cage、あるいはBeach BoysとCanの要素を同時に採り入れた曲を書くことも珍しくない。この見せかけの矛盾によって、Stereolabの吸引力のある重いビートが活きてくる。片やSadierは、“見つけた”歌詞をはっとするほど魅惑的に歌い、うねり進むコードの波間に妖しいメロディを漂わせる。
''92年にリリースされた『Peng!』と『Switched On』は、誘惑の通奏低音と風変わりなノイズをベースにした恍惚の曲集。『Space Age Batchelor Pad Music』ではエレクトロニクスの領域にさらに踏み込んでいる。
次の『Transient Random-Noise Announcements』(''93年)は、Stereolabの臨機応変の才が発揮された名作。『Mars Audiac Quintet』も同様に甘美な作品だった。『Emperor Tomato Kechup』(''96年)は、前2作ほど多彩ではないが、まずまずのヒットになる。
『Dots And Loops』(''97年)では、少し寄り道をして、いつもより聞きやすい音楽を試みた。しかし、すべてのアルバムに共通するのは、Stereolabは常に、ほかとは違う特異な音楽をつくり続けているということだ。