ティーンエイジ・ファンクラブ、新作のプロデューサーは……

今作はTAFCがこれまで変わることなく続けてきた、美しいヴォーカルのレイヤー、メロディーなどといったいわゆるTFCサウンドの完成形であるといっても過言ではない。ジョン・マッケンタイアがプロデューサーとして参加したことに、メンバーはこんな風に語っている。
「彼(ジョン・マッケンタイア)とやることで、ある意味音数が減ったんだけど、他の人たちとやっていたら、もっとジャムっぽくなったかもしれない」(ジェラルド)
「アレンジにもっと焦点を当てることで、必要不可欠な要素だけが残ったんだ」(ノーマン)
上のコメントにもある通り、今作は非常にシンプルである。しかし、そのサウンドは、これまでリリースされたどの作品よりも研ぎ澄まされ、洗練されている。しかし、ぼくらリスナーがTFCに期待する要素は、何一つ欠けていない。この『Man-made』というアルバムは、そういう作品だ。TFCは、現在、世界最高のプロデューサーのひとりとされるジョン・マッケンタイアを迎えることで、バンド史上でも屈指の名作を作り出すことに成功した。そして、この作品は、本当の意味でTFCにとっての区切りとなるべくアルバムに仕上がったのではないだろうか。
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