自然な表現力を追求した、ギター用次世代マルチバンド・コンプレッサー「CP-1X」
ローランドのBOSSブランドから、ギター用コンプレッサーのプレミアム・モデル「CP-1X」が登場した。ギター演奏のダイナミクス(抑揚)を最適にコントロールし、アンサンブルの中でも埋もれない、くっきりとした輪郭のあるサウンドを得られるペダルエフェクトで、11月5日より発売される。
ギターから入力された信号の音量変化をコントロールするのがギター用のコンプレッサーの役割。音の粒立ちを揃えて、他の楽器と組み合わせたアンサンブル演奏時にも聞こえやすい輪郭のある音作りをしたり、好みの弾き心地に調整したりすることができる。ライブ演奏やレコーディングなどでコンプレッサーは使われているが、従来のペダル型コンプレッサーでは音質が必要以上に変化し、演奏の表現力が失われる傾向があった。こうした問題を解決したのが「CP-1X」だ。
「CP-1X」は、独自の「MDP(Multi-Dimensional Processing)」技術を駆使し、演奏のニュアンスに応じて信号処理を適切に変化させることで、従来にない自然な音色と弾き心地を実現した。楽器のが本来持つ特性や、プレイヤーの演奏ニュアンスにインテリジェントに反応、それらを保ったまま必要な部分のみを圧縮することで、あらゆる演奏テクニックや音楽ジャンルに対応した最適な効果が得られる。楽器の種類やパーツ、演奏の音域や強弱などさまざまな要素をリアルタイムに解析し、演奏とともに変化していくこれらの複雑に絡み合った要素に対しそれぞれ最適な処理を行うことで、音楽的な表現力を保ったままエフェクト効果を得ることができるMDPの技術が存分に使われているというわけだ。もちろん、コンプレッサー特有の音色変化を得られる積極的なセッティングも可能だ。
コンプレッサーは設定が難しく、最適な効果を得るにはレコーディング・スタジオ用の高価な機材や、熟練の技が必要なエフェクトと言われる。それに対して「CP-1X」は内部でプロ・レベルの高度な信号処理を行いながら、パネル上の4つのつまみだけで調整できるシンプルな操作性を実現。一般的なペダル型エフェクターと同等の小型サイズのため、ライブ会場など、さまざまな場所に持ち込んで手軽に使うことができる。
過大な信号入力による音質の変化を避けるため、従来の9V電源を内部で18Vに昇圧させる設計となっているのも注目すべき点。これによりさまざまな種類のギターに対応。また、繊細な効果を視覚的に確認できる「ゲイン・リダクション・インジケーター」の装備や、従来のコンプレッサーでは避けられなかったノイズの大幅な軽減など、プロ環境での使用に対応する設計となっている。
▲4つのツマミのみのカンタン操作で、緻密で繊細なセッティングを実現。
製品情報
価格:オープン
発売日:2016年11月5日
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