<Live Earth> ロンドン公演速報!
<Live Earth>ロンドン公演は今年リニューアル・オープンしたウェンブリー・スタジアムにて開催された。
このところ雨天が続いていたロンドンであったが珍しく快晴に恵まれ、入手困難であったチケットを手にできた7万人が会場に詰めかけた。
2年前の同日、7月7日は地下鉄・バス爆破テロが起きた日であること、また、このところ未遂も含めたテロ関連事件が続いているイギリスにおいて、テニス・チャンピオンシップ開催中のウインブルドンと同様に最も警戒されたのがこの<Live Earth>。
会場付近、並びに地下鉄構内にはポリスで厳重にコントロールされ、スタジアム入場時も荷物、ボディ・チェックは物々しかった。
英国時間13時40分にトップ・バッターのジェネシスがスタートし、ヘッド・ライナーのマドンナは22時30分に終演し9時間にも及んだ。
出演は次の順。
ジェネシス
レイザーライト
スノウ・パトロール
ダミアン・ライス&デヴィッド・グレイ
カサビアン
パオロ・ヌティーニ
ブラック・アイド・ピーズ
デュラン・デュラン
レッド・ホット・チリ・ペッパーズ
ブロック・パーティ
コリーヌ・ベイリー・レイ
キーン
メタリカ
ジェームス・ブラント
ビースティ・ボーイズ
プッシーキャット・ドールズ
フー・ファイターズ
マドンナ
途中ワシントン、ハンブルグ、東京のライヴ映像もスクリーンで放映され、こちらのお茶の間で常に話題のラッセル・ブランドや再結成を発表したスパイス・ガールズのジェリ・ハリウェルらもプレゼンターとして登場した。また、噂されていたジャスティン・ティンバーレイクの出演はなかった。
ステージ・セットはどの都市も統一されており、巨大スクリーン上の電光掲示板には地球温暖化を防ぐための方法、知識がライヴ中も放送され、プレゼンターはもちろん、少数ではあったが出演アーティストも「何かできることがある。小さな事からはじめよう」と観客、そしてBBCの生中継を通じ世界中の人々へ呼びかけた。
どの出演者も15分~20分という限られた時間で素晴らしいライヴを披露した。
これほどまでに豪華な面々を凝縮して観られるイベント、そうはない。よって音楽ファンとして楽しめるイベントであったことは言うまでもない。
しかし、イベントの感想として言いたいことがある。
皮肉なことに会場内外で配布されていたリサイクルやエコ・カーに関するチラシは瞬く間に「ゴミ」となって道を埋め尽くすほど捨てられ、会場内で販売されていた飲食物の容器などへのリサイクル・指示はなく、客席もゴミだらけ。
理由は簡単。ゴミ箱が設置されていないからだ。
ゴミは放っておいていいのか? 温暖化に関係ないのか?
いーや、あるだろう。基本中の基本だ。
このイベントの目的は「地球温暖化をストップさせよう」である。
開催前にも出演しなかったアーティストから「(他の出演者が)このイベントのためにジェット機で移動することは大気汚染以外何ものでもない」等の疑問を投げかけられたと報じられた。
規模も大きく、内容も素晴らしい。
しかしながら、本末転倒になっている部分があるのではという疑問は消せないまま幕は閉じられた。
地球温暖化防止というドでかい命題を置くのであれば、来場者に企画意図を理解させ、意識を変えさせるように何らかの形で誘導する努力が主催者側に必要である。
これらの課題をクリアにし、音楽と環境問題がしっかり絡み合ったイベントに成長することを期待したい。
※ライヴの内容は「ドラ行く!」シリーズをご覧下さい。
https://www.barks.jp/artist/?id=1000001957&m=news
文●早乙女doraゆうこ
このところ雨天が続いていたロンドンであったが珍しく快晴に恵まれ、入手困難であったチケットを手にできた7万人が会場に詰めかけた。
2年前の同日、7月7日は地下鉄・バス爆破テロが起きた日であること、また、このところ未遂も含めたテロ関連事件が続いているイギリスにおいて、テニス・チャンピオンシップ開催中のウインブルドンと同様に最も警戒されたのがこの<Live Earth>。
会場付近、並びに地下鉄構内にはポリスで厳重にコントロールされ、スタジアム入場時も荷物、ボディ・チェックは物々しかった。
英国時間13時40分にトップ・バッターのジェネシスがスタートし、ヘッド・ライナーのマドンナは22時30分に終演し9時間にも及んだ。
出演は次の順。
ジェネシス
レイザーライト
スノウ・パトロール
ダミアン・ライス&デヴィッド・グレイ
カサビアン
パオロ・ヌティーニ
ブラック・アイド・ピーズ
デュラン・デュラン
レッド・ホット・チリ・ペッパーズ
ブロック・パーティ
コリーヌ・ベイリー・レイ
キーン
メタリカ
ジェームス・ブラント
ビースティ・ボーイズ
プッシーキャット・ドールズ
フー・ファイターズ
マドンナ
途中ワシントン、ハンブルグ、東京のライヴ映像もスクリーンで放映され、こちらのお茶の間で常に話題のラッセル・ブランドや再結成を発表したスパイス・ガールズのジェリ・ハリウェルらもプレゼンターとして登場した。また、噂されていたジャスティン・ティンバーレイクの出演はなかった。
ステージ・セットはどの都市も統一されており、巨大スクリーン上の電光掲示板には地球温暖化を防ぐための方法、知識がライヴ中も放送され、プレゼンターはもちろん、少数ではあったが出演アーティストも「何かできることがある。小さな事からはじめよう」と観客、そしてBBCの生中継を通じ世界中の人々へ呼びかけた。
どの出演者も15分~20分という限られた時間で素晴らしいライヴを披露した。
これほどまでに豪華な面々を凝縮して観られるイベント、そうはない。よって音楽ファンとして楽しめるイベントであったことは言うまでもない。
しかし、イベントの感想として言いたいことがある。
皮肉なことに会場内外で配布されていたリサイクルやエコ・カーに関するチラシは瞬く間に「ゴミ」となって道を埋め尽くすほど捨てられ、会場内で販売されていた飲食物の容器などへのリサイクル・指示はなく、客席もゴミだらけ。
理由は簡単。ゴミ箱が設置されていないからだ。
ゴミは放っておいていいのか? 温暖化に関係ないのか?
いーや、あるだろう。基本中の基本だ。
このイベントの目的は「地球温暖化をストップさせよう」である。
開催前にも出演しなかったアーティストから「(他の出演者が)このイベントのためにジェット機で移動することは大気汚染以外何ものでもない」等の疑問を投げかけられたと報じられた。
規模も大きく、内容も素晴らしい。
しかしながら、本末転倒になっている部分があるのではという疑問は消せないまま幕は閉じられた。
地球温暖化防止というドでかい命題を置くのであれば、来場者に企画意図を理解させ、意識を変えさせるように何らかの形で誘導する努力が主催者側に必要である。
これらの課題をクリアにし、音楽と環境問題がしっかり絡み合ったイベントに成長することを期待したい。
※ライヴの内容は「ドラ行く!」シリーズをご覧下さい。
https://www.barks.jp/artist/?id=1000001957&m=news
文●早乙女doraゆうこ
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