故ロック・スターを使用した広告に遺族から抗議の声

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靴メーカーDr. Martensが、カート・コバーン(ニルヴァーナ)やジョーイ・ラモーン(ラモーンズ)、ジョー・ストラマー、シド・ビシャスといった亡くなったロック・スターのイメージを広告に使用したことに対し、遺族から抗議の声が上がっている。

Dr. Martnesは、故人が同ブランドのブーツを履いたポスターを制作したが、遺族には何の知らせも行っていなかったらしい。先週、コートニー・ラヴのスポークスマンは「コートニーは何も聞いていなかったし、許可することもなかっただろう。コートニーは、夫の写真がこのような卑劣な使い方をされ会社が利益を得るなんて、極めて侮辱的なことだと考えている。UKでは許されるのかもしれないが、コートニーはカートの名前や肖像がこんな使い方をされるのを許可しない」との声明を発表していた。

それに続き、ジョーイ・ラモーンの弟ミッキー・リーも怒りの声を上げている。許可を求められなかっただけでなく、ジョーイは生前、Dr. Martensのブーツを履いたことがなかったそうだ。dotmusicによると、彼は以下のような声明を発表している。「僕らは、コートニー・ラヴと同じ立場だ。広告に関して、何の相談も受けてない。ジョーイの写真を使用する許可も求められていないし、金も支払われていない。兄の遺産を守る立場として、こんな広告を許可するわけがない。彼は、Dr. Martensを履いたこともなかったんだから」「さらに、兄は信仰深い人間ではなかったが、ユダヤ人だった。この広告は、ユダヤ教の掟にかなっていない」

広告のデザインは、雲の上で白いガウンをまとったカートやジョーイがDr. Martensのブーツを履いているというもの。神や天使を連想させるイメージになっている。

Dr. Martensは、コートニーからの苦情が出たとき「亡くなったロック・アイコンにDr. Martensのブーツを履かせた広告が不快感を与えてしまい、大変申し訳なく思っています」とコメントしている。ポスターはUKでのみ公開されていた。

Ako Suzuki, London
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