【俺の楽器・私の愛機】1762「何一つ楽器のできない家内が（苦笑）」

【PRSカスタム24】（京都市　晴天のヘベレケ　今年64歳）


思えば4年前、コロナ禍真っ只中。どこへも出掛けられず仕方がないので楽器屋さん巡りをしていました。

とある楽器店にとんでもない木目のPRS 35thアニバーサリーモデルがありました。「スゴイ虎目やなぁ」と思わず呟くと横にいた家内が一言、「綺麗」。値段は60万円程。とてもやないがコロナ禍の中買える訳も無くその場を後にしました。

ところがそれ以来ギターも弾けない家内が「究極はPRSや」と言い出して、楽器屋さんに行くたびに、PRS、PRSと言いまくる。すると店員さんが高価なギターばかり薦めてくるので困っていました。

「もうあんなPRS出てこないよ」と言い聞かせていましたが、「あのPRS、虎目の継ぎ目がなかった、あれがいい！あの時、ローンを組んででも買っておけば良かった」と事あるごとに言っていました。

そんな時ネットを眺めていたらある一本のPRSに目が止まりました。なんとトップのメイプルがワンピース!?虎目はそんなに派手ではないがいい感じで色も好みの色。家内に見せると「これ買おう!」と言い出しました。

えっ!?こないだアコギ買ったばっかりやん。

すると「これは私のPRSやから私が半分出す」と言って聞かない。

‥‥。しゃあないなぁ。多分これがファイナルアンサーです。


　　　◆　　　◆　　　◆

前回のアストリアス購入エピソードを拝見して「奥方が魔物」と失礼を申しましたが、認識が甘かった。奥方は大魔神や。こんなエモ話聞いたことない。でもね、マジで奥様は楽器店に連れて行かないほうがいい。「綺麗」という理由でPRSを選んでいたら、PRSの沼は危険すぎる。足元取られて命奪われます。即死です。ショーケースには芸術の粋を極めたプライベートストックなんてお品がぞろぞろおられるのですから、やんごとなきPRS様が奥様の目に入らぬことを祈ります。しかし奥方の審美眼はホンモノやな。エイジドやレリックという概念が存在しないPRSに白羽の矢を立てるなんて、悪魔すぎる。そしてそんな奥様に愛されている晴天のヘベレケさんも、やばいお方。この夫婦コンボ、最強すぎるわ。（BARKS 烏丸哲也）


◆【俺の楽器・私の愛機】まとめページ