ドラミが行く!<グラストンベリー・フェスティバル2007>-其の3-
6/25(金・初日)雨~曇り~雨
<会場の状態:そこそこ。水たまり多数>
――――――――――――――――
9:00
起床~水くみ~朝飯とダラダラ過ごし、昼食もとる。
午後、ライヴ会場へ出陣。
朝一に確認したのは自分のキャンプ・サイトの位置。一番端のゲートから至近距離の場所だった。
道しるべを頼りにテントの群れの中をズンズン進んで10分後、眼下には広大な緑の中に色とりどりのテントやヘンテコな形の物体が所狭しにギュっと詰め込まれたような、サーカスみたいな世界がババーンと広がった。
小学生の頃読んだ青い鳥文庫の「霧の向こうの不思議な街」の主人公のリタが不思議な街に入り込んだときのシーンを生で実体験か? と思うほどビックリした。
最初の感想は「広い…てか、でけー」で、次は「どれが何?」
<フジロック>ではドラゴンドラに乗れば一望できるらしいが、未だかつてフェス会場を一望したことはなかった私はこの時点で大いに感動した。
その後、まずは会場を一周…なんて考えたのは間違いだった。
水たまりがあちらこちらにあった程度で歩くのに困難はなかったのだが、初日の探訪はメイン・ステージであるPyramid、セカンド・ステージのOtherをチラ見しながら通り抜け、park方面を責めて終わった。会場全体の約3分の1しか観られなかったのだ。
Parkにあった物見櫓に1時間並んで登った。ここからはキャンプ・サイトの真反対から全景を望めたのは最高だった。実はこのとき、自分はAvalonにいると思っていた。なは。
物見櫓への順番を待つ間もParkステージでのCharlotte Hatherleyの弾き語りを気持ちよく聴いた。
あっちゅーまに時間は過ぎ、Pyramidへ急ぎ足で戻りKasabianを、その後OtherでArcade Fireを。その流れでBjorkの前半を見たが面白くなかったのでArctic Monkeysを見にPyramidへ逆戻りした。
Arctic monkeysのステージを見て4、5年前に<ROCK IN JAPAN FES>で見たBUMP OF CHICKENのライヴを思い出した。
グラスト初出演でトリという重圧になのか、己になのか、演奏するのに一生懸命でパワーが外に発散されていなかった。期待していただけに残念だったがまだまだ若いし次回に期待しようとその場を去り、Fatboy Slimを見るため急いでDance Eastへ移動するもちょうど終わったところだった。
会場からドバーっと出てきた客の足取りの軽やかさと表情から見て、相当良かったものと推測できただけに無念であった。
前回でも断りを入れたが、名をあげたアーティストの丸ごと1時間を見たのではなく、その一部を見ての感想である。
私が去った後に素晴らしいことが展開されたかもしれない。フェスの中で最高の瞬間に数多く巡り会うのはとても難しいことだ。
しかしながら「フェス」というものは流れていく客足をいかに一瞬で止めさせるかが出演者全員の勝負所だと思うので敢えて率直に書く。
また、印象に残るライヴが非常に少なかったのは見た数が多いので記憶がすり替わっていったためだけではなく、世界レベルだろうがインディーズだろうが、どのパフォーマンスもフェスティバルの一部に溶け込んでいたからだ。
全部でグラストなのである。
日本で味わったことのないこの感覚に衝撃を受けた初日であった。
文●早乙女doraゆうこ
▼グラストンベリー・フェスティバル 07【フォト・アルバム】
https://www.barks.jp/feature/?id=1000032549
■オフィシャル・サイト http://www.glastonburyfestivals.co.uk/
<会場の状態:そこそこ。水たまり多数>
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9:00
起床~水くみ~朝飯とダラダラ過ごし、昼食もとる。
午後、ライヴ会場へ出陣。
朝一に確認したのは自分のキャンプ・サイトの位置。一番端のゲートから至近距離の場所だった。
道しるべを頼りにテントの群れの中をズンズン進んで10分後、眼下には広大な緑の中に色とりどりのテントやヘンテコな形の物体が所狭しにギュっと詰め込まれたような、サーカスみたいな世界がババーンと広がった。
小学生の頃読んだ青い鳥文庫の「霧の向こうの不思議な街」の主人公のリタが不思議な街に入り込んだときのシーンを生で実体験か? と思うほどビックリした。
最初の感想は「広い…てか、でけー」で、次は「どれが何?」
<フジロック>ではドラゴンドラに乗れば一望できるらしいが、未だかつてフェス会場を一望したことはなかった私はこの時点で大いに感動した。
その後、まずは会場を一周…なんて考えたのは間違いだった。
水たまりがあちらこちらにあった程度で歩くのに困難はなかったのだが、初日の探訪はメイン・ステージであるPyramid、セカンド・ステージのOtherをチラ見しながら通り抜け、park方面を責めて終わった。会場全体の約3分の1しか観られなかったのだ。
Parkにあった物見櫓に1時間並んで登った。ここからはキャンプ・サイトの真反対から全景を望めたのは最高だった。実はこのとき、自分はAvalonにいると思っていた。なは。
物見櫓への順番を待つ間もParkステージでのCharlotte Hatherleyの弾き語りを気持ちよく聴いた。
あっちゅーまに時間は過ぎ、Pyramidへ急ぎ足で戻りKasabianを、その後OtherでArcade Fireを。その流れでBjorkの前半を見たが面白くなかったのでArctic Monkeysを見にPyramidへ逆戻りした。
Arctic monkeysのステージを見て4、5年前に<ROCK IN JAPAN FES>で見たBUMP OF CHICKENのライヴを思い出した。
グラスト初出演でトリという重圧になのか、己になのか、演奏するのに一生懸命でパワーが外に発散されていなかった。期待していただけに残念だったがまだまだ若いし次回に期待しようとその場を去り、Fatboy Slimを見るため急いでDance Eastへ移動するもちょうど終わったところだった。
会場からドバーっと出てきた客の足取りの軽やかさと表情から見て、相当良かったものと推測できただけに無念であった。
前回でも断りを入れたが、名をあげたアーティストの丸ごと1時間を見たのではなく、その一部を見ての感想である。
私が去った後に素晴らしいことが展開されたかもしれない。フェスの中で最高の瞬間に数多く巡り会うのはとても難しいことだ。
しかしながら「フェス」というものは流れていく客足をいかに一瞬で止めさせるかが出演者全員の勝負所だと思うので敢えて率直に書く。
また、印象に残るライヴが非常に少なかったのは見た数が多いので記憶がすり替わっていったためだけではなく、世界レベルだろうがインディーズだろうが、どのパフォーマンスもフェスティバルの一部に溶け込んでいたからだ。
全部でグラストなのである。
日本で味わったことのないこの感覚に衝撃を受けた初日であった。
文●早乙女doraゆうこ
▼グラストンベリー・フェスティバル 07【フォト・アルバム】
https://www.barks.jp/feature/?id=1000032549
■オフィシャル・サイト http://www.glastonburyfestivals.co.uk/
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早乙女“ドラミ”ゆうこ
Fatboy Slim
Bjork
Arctic Monkeys
Charlotte Hatherley
Arcade Fire
KASABIAN
Glastonbury Festival
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