【今さら聞けない楽器のア・ソ・コ】お題「バレル」

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“楽器”と一口に言っても、多種多様さまざまな部品から構成されているのはご存知の通り。え、そんなの知ってるわい!的なものから、古楽器のレアなところまで、今さら人には聞けない“楽器のア・ソ・コ”、ご紹介します。第66回のお題は「バレル」です。

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クラリネットで、上管とマウスピースをつなぐ位置にある部位。樽のような形状をしていることからバレル(英語で樽の意)と呼ばれる。ドイツ語では洋梨に見立ててピルネとも呼ばれる。音程の調整に使われる。

音程を下げたいときには、バレルと上管の結合部分に数ミリの隙間を作る、すなわち、クラリネットの全長を長くすることで調整する。逆に、音程を上げたいときは、上管とバレルの結合部の隙間を狭め、全長を短くすることで調整する。ちなみに、管を長くすることを“管を抜く”、短くすることを“管を入れる”と表現されることが多い。

バレル本体の長さは、65mmもしくは66mmのものが多いが、63~67mmくらいまでバリエーションも多い。

文:竹内伸一




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