【今さら聞けない楽器のア・ソ・コ】お題「スライドバー」
“楽器”と一口に言っても、多種多様さまざまな部品から構成されているのはご存知の通り。え、そんなの知ってるわい!的なものから、古楽器のレアなところまで、今さら人には聞けない“楽器のア・ソ・コ”、ご紹介します。第65回のお題は「スライドバー」です。
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ギターにおいて、弦を押さえる指にはめ、弦上を滑らせるように使用して音程を変えるボトルネック奏法(スライド奏法とも呼ばれる)で使われる円筒形の器具。ブルースやカントリー、ハワイアンといった音楽で多用される。
バーボンの瓶のネック部分を切り取り、それを指にはめて演奏するようになったことが発祥といわれ、そこからボトルネック奏法と呼ばれるようになったされている。
スライドバーの素材はさまざま。酒瓶が始まりだったことによるガラス製だけでなく、スティール、ブラス、アルミニウムなど金属製、セラミック製も愛用されている。
また、ほぼスライドバーを使って演奏するスチールギターでは、指にはめる穴を持たない円柱形のバーを使用することが多いとされる。さらに、金属製のライターやナイフの柄の部分をスライドバーに転用しているプレイヤーもいる。
素材の違いはもちろん、大きさ、形状、重さなどの違いによって、その音色には違いがあるとされている。
文:竹内伸一
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