【今さら聞けない楽器のア・ソ・コ】お題「チューニングペダル」
“楽器”と一口に言っても、多種多様さまざまな部品から構成されているのはご存知の通り。え、そんなの当たり前じゃない?的なものから、和楽器のマニアなところまで、今さら人には聞けない“楽器のア・ソ・コ”、ご紹介します。第45回のお題は「チューニングペダル」です。
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ティンパニの足元に取り付けられたペダル。踏み込むことでヘッドのテンションを変化させ、音程を変えることができる。通常、踏み込むほどにヘッドが張り、高い音になる。
チューニングペダルは、その仕組みの違いにより3種類に大別される。ラチェット式は、ギアを用いてペダルの動きを固定し、音程を一定にする機構を持つタイプ。ギア式とも呼ばれる。クラッチ式はペダルの横などに金属製の棒(ガイド)を備えたタイプ。ガイドをオン/オフすることでペダルの動きを固定する。バランススプリング式は、ペダル内にスプリングを備えたタイプ。スプリングの張力とヘッドの張力でバランスを取り、ペダルを固定し、音程を一定に保つ。
なお、ティンパニのチューニングには、ペダルの代わりにハンドルの操作によって行うもの、ドラムのようにフープに取り付けられたチューニングボルトによって調整するものもある。
文:竹内伸一
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