【今さら聞けない楽器のア・ソ・コ】お題「音緒」

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“楽器”と一口に言っても、多種多様さまざまな部品から構成されているのはご存知の通り。え、そんなの当たり前じゃない?的なものから、和楽器のマニアなところまで、今さら人には聞けない“楽器のア・ソ・コ”、ご紹介します。第35回のお題は「音緒」です。

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「ねお」と読み、「根緒」とも表記される。三味線で糸と胴をつなぐ部位。1本の組紐を折り束ね、糸が結べるように成型する。素材は正絹が用いられることが多い。音にも大きな影響を与える部位であり、古くなると音色が変わってくるとも言われる。

三味線は、太棹三味線(津軽三味線)、中棹三味線(地唄三味線)、細棹三味線(長唄三味線)に大別される。それぞれに大きさが異なるため、それに合わせて音緒の大きさも異なるものを用いることが多い。

大きさだけでなく、色にもさまざまなバリエーションが存在。単色だけでなく二色を配したものもあり、演奏者の趣向が表現される部位でもある。

文:竹内伸一



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