【ライブレポート】BREAKERZ、DAIGOバースデー公演で「これからもいい歌を」

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BREAKERZが4月6日(土)、EX THEATER ROPPONGIにて<BREAKERZ LIVE 2019 ~平成最後のDAIGO’s BIRTHDAY~>を開催した。平成最後のBREAKERZ公演にして、平成最後のDAIGOのバースデーライブとなった同ライブは、悔いなし、出し惜しみなし。BREAKERZワールド炸裂のDAIGOバースデー EVE×2となった同公演のオフィシャルレポートをお届けしたい。

◆BREAKERZ 画像

“平成”から“令和”へ。新たな時代へ移り変わる特別な年となる2019年、BREAKERZは早々に<BREAKERZ LIVE 2019>と冠のついた3つのライブ開催を発表。副題に目をやると、メンバー3人それぞれのバースデーを祝うシリーズライブであることが分かる。5月11日開催の<筋肉崩壊祭りSHINPEI’s BIRTHDAY>は“BREAKERZ暴れ曲限定ライブ”となっており、7月5日開催の<くつろぎのMilky Way AKIHIDE’s BIRTHDAY>はBREAKERZ史上初の“癒し曲限定ライブ”ということで、ギタリスト両名のキャラクターをフィーチャーした内容で届けられる予定だ。

そして、シリーズの先陣を切って開催されたのは、DAIGO(Vo)の41回目のBIRTHDAY LIVE。誕生日2日前の4月6日にEX THEATER ROPPONGIにて<平成最後のDAIGO’s BIRTHDAY>と題して開催された同公演は、ライブ定番曲から、軌跡を振り返る懐かしのナンバー、さらに事前予告されていた当日限定新ユニットも登場したアットホームかつ祝祭感溢れるスペシャルライブとなった。




定刻17時。SEに乗り、サポートメンバーに続いてSHINPEI(G)、AKIHIDE(G)、そして最後にDAIGOがステージへ登場。手にはなんと、かの有名な“平成”の字が書かれたあの額縁が。DAIGOは当時の総理大臣だった竹下登氏のお孫さんであることは今や誰もが知るところ。11歳で“平成”を迎えてから30年間、まさに激動の日々を駆け抜けてきた彼にとって、ある種“平成”を背負い、新たなる時代に向けてメンバーやファンと共に突き進んでいこうという決意表明的な思いもあったのではないだろうか。この日のために実家に飾られている貴重なレプリカを持参し、終始ステージ中央に掲げながらライブは進められた。

大歓声の中、パワフルなドラムのフィルインから狂おしいほどの高揚感に満たされる「激情」で本編の幕を開けると、間髪入れず中毒性バツグンのヘヴィなギターリフに揺さぶられる「NO SEX NO LIFE」へ。スタンディングのフロアはのっけから大揺れだ。通常、ライブ後半でみられるような狂騒を呈した光景が早くも2曲目にして広がっていく。フルセットのバンドライブとしてはおよそ半年ぶりではあるが、いかにこの瞬間を待ちわびていたのか、互いの歓喜と興奮がひしひしと伝わってくる。


「東京、元気ですか! 俺たちがBREAKERZです。今日は“DAIGO’s BIRTHDAY”ということで、俺がやりたいことを全部やらせてもらおうかなと思っています。正直この「“平成”(の色紙)をバックにライブが出来るのは、俺たちBREAKERZだけだと思います(笑)。ということで、今日はみんなで“平成”に感謝の気持ちを込めながら思いきり楽しい時間にして、そして次の時代に一緒に進んでいきましょう!! 最高のPARTYにしようぜ!」──DAIGO

といったMCの後はさらにギアを上げ、ライブアンセム曲を4曲続けて惜しみなく投下。「SUMMER PARTY」では“イギリスの夜”を“東京の夜”、“もういい年なんて言わないでね”を“もう41なんて言わないでね”と歌詞をこの日限定ヴァージョンにアレンジして披露。さらにサビではセンターのお立ち台にメンバー3人一緒に上がり、DAIGOがずっとAKIHIDEを抱きしめながら歌うなど、その姿を見てファンは大興奮。さらに「絶対!I LOVE YOU」ではお馴染みの振り付けが満場のフロアに広がり、掛け合いコーラスもバッチリ。そしていつも通り「CLIMBER×CLIMBER」の間奏のAKIHIDEとSHINPEIのギターバトルは実に爽快だ。“これぞBREAKERZのライブ”といった醍醐味を肌で味わわせてくれた。



ここでメンバー紹介を挟み、お次は“懐かしの曲シリーズコーナー”へ。まずはBREAKERZとして初めて世に送り出した記念すべき1st配信曲「THE TRAIN’S GONE…」。続いて2007年リリースの1stアルバム、2ndアルバムからUKテイストを織り込んだスタイリッシュなロックチューン「Nights a Brighter」と「ナンゼンカイ…ナンマンカイ…」が披露された。BREAKERZといえば、“ロック感とポップス感を絶妙に融合させたメロディアスでキャッチーなサウンド”というイメージが強いが、デビューから2019年7月で12周年を迎えるキャリアを振り返ると、メンバーそれぞれが持つ多様な音楽性を持ち寄りながら、王道ロックチューンだけでなく、クラブで流れそうな洒脱なビートなど、様々なサウンドにチャレンジしてきたことに改めて気付かされた。

「平成のBREAKERZは、本当に色々な方にお世話になってきましたが、楽曲的には『名探偵コナン』のテーマ曲をたくさん担当させていただいたことも印象深いです。そしてなんと、今年アニメ『名探偵コナン』は25周年の記念すべき年! そこで今日は、お祝いと感謝の気持ちを込めて、初の試みとしてBREAKERZが『名探偵コナン』のテーマ曲を担当してきた歴代全8曲をメドレーで披露したいと思います」──DAIGO

そう告げると、「Everlasting Luv」や「WE GO」などの王道のロック、「光」や「夢物語」など胸に染み入るバラードといった『名探偵コナン』のテーマ曲であると共に、いずれもBREAKERZの代表曲とも言える名曲たちを一気に歌い上げた。楽曲そのものの良さはもちろん、確かな演奏力が備わっているからこその音圧と表現力で、それぞれの魅力を余す事なく届けてくれた。


充足感に満たされる中、一切テンションを途切らすことなく、お次は軽やかでキュートな「初恋トランポリン」へ。一層場内は華やぎ、DAIGOの「もっと大きな声出せるかー! もっとブチ上がっていこうぜー!」という激しい煽りで盛り上げ、この勢いのまま後半戦へ突入……と思いきや、メンバーからDAIGOへ思いがけないサプライズが用意されていた。すっかり戦闘モードに入っていたDAIGOを横目に、「D×D×D」のイントロが始まったと思ったら一瞬で演奏が終わってしまい、「……えっ?」と驚くDAIGO。そしてSHINPEIがギターで奏でた「ハッピーバースデー」の歌へ。観客の大合唱も重なり、会場が一体となってDAIGOの誕生日を祝った。DAIGOは照れ笑いしながら、「BIRTHDAY LIVEだし、もう何回もやってるから、正直、今回もケーキ出てくるかな?とか期待はしていたんだけど、完全に忘れてたタイミングで来たね! “もっと来い来い!”ってみんなを煽ったら、ケーキが来ました(笑)」と喜びをあらわにした。



巨大バースデーケーキを囲んでの記念撮影の後、改めて仕切り直しの煽りを合図に怒涛の後半戦がスタート。インパクト絶大な“ダメダメダメ”というサビのフレーズがクセになる疾走感満点の「D×D×D」でその口火を切ると、メンバーが“Mっ気”たっぷりに魅了する妖艶なロックチューン「REAL LOVE」で観客は脳内エンドルフィンを噴出。定番のタオル回しで熱風を起こす「灼熱」ではフロアがひとつの生命体と化し、そして本編ラストは圧倒的破壊力で会場の空気を掌握する「DESTROY CRASHER」へ。ヘッドバンギング、折りたたみと欲求のままに暴れまくる場内はカオスでありカタルシスな世界。演者と観客とが快楽と開放を共有し合うライブの理想郷を描き出し、本編は幕を閉じた。



盛大なアンコールが鳴り響く中、突如スクリーンが現れ、そこに映し出されたのは、“D.A.S”のロゴ。そして“ついに今宵ベールを脱ぐ”とのアナウンスが映し出され、下手からダンサー4人を引き連れて、B系ファッションに身を包んだメンバーが登場した。さらには、ダンス&ボーカルグループさながら、7人で軽やかなダンスとともにEDM(エレクトリック・ダンス・ミュージック)なナンバー「D.A.S」を披露。DAIGOとAKIHIDEがメインヴォーカルをとり、SHINPEIが華麗なRAPを担当するなど、ステージ上はまさにクールだ。ロックバンドと思えない息のあったダンスとステップ。相変わらずのエンターティナーぶりに脱帽させられた。

曲が終わると再びスクリーンに映し出されたのは、これが一夜限りの特別ユニットであること、また“D.A.S”とは“DAIGO、AKIHIDE、SHINPEI”の頭文字を取ったものではなく、“Destiny Against Sorrow”=“悲しみに、あらがう、運命”を意味していることが明かされた。

「僅か4分の活動でしたけど、“D.A.S”、盛り上がっていただけて良かったです。改めて“平成”という時代を振り返ると、個人的にはいろんな出会いがある中で、沢山の夢が叶って、BREAKERZとして活動を続けられていることに心から感謝しています。正直、おじいちゃんが元総理大臣だったことで自分的に悩んだこともありました。自分はロックやってて、おじいちゃんは政治家で、相反するものだったりもするし、ロックバンドとしての自分をどう知ってもらおうかと、がむしゃらに突き進んできました。結果的にこうやって平成最後のライブをみんなとできていることを嬉しく思います。そして、次の時代もみんなと共に歩んでいきたい、そんな思いを今回BREAKERZ平成最後の新曲として作ってきました。平成という時代に出会えたみんなにこの曲を届けます!」──DAIGO


そして、力強く壮麗なピアノをフィーチャーしたバラード曲「新しい世界へ 新しい時代へ」を、情感をたっぷり込めた歌声と演奏で捧げた。続くMCではメンバーそれぞれから、感謝の言葉と未来への意志が語られた。

「平成を振り返っていろんなことがありましたが、僕にとっては、音楽を始めて、このメンバーと出会って、ここに来てくれているみなさんと今日まで生きてこれた、これに勝る幸せはないと思っています。これからも音楽と共に、そして、みなさんと共に生きていきたいと思います」──SHINPEI

「これから“令和”という新しい時代になるわけですけど、どの時代にも、どんな人にも、いろんなことがあったと思います。激動の“平成”と言いますけど、きっと激動の“令和”にもなると思うし、でも、いろんな時代をこうして一緒に過ごせること、メンバーが一緒にいること、サポートメンバー、スタッフ、そしてみなさんがいて、こういう空間を一緒に作れる。これが何よりの宝物で、これがあればどんな時代もきっと生きていけるんじゃないかなと思います。みんなにとってもそういう存在でありたいし、僕らにとってみんなはそういう存在です。これからも一緒に歩んでいけたら嬉しいです」──AKIHIDE

「平成最後のBIRTHDAYをみんなに祝っていただいて、最高の想い出を作ることが出来ました。ありがとう。“平成”という時代は日本としても、辛いことも沢山ありましたが、それによって力を合わせて頑張っていこうという人間の絆を感じられる時代でもあったと思います。何より人生は健康第一! 肉体的な健康だけじゃなくメンタルも含め、とにかく俺たちのライブに来たら元気になる、そんなライブをこれからもやり続けていきたいと思います。俺たちにとってみなさんは大切な人ですから。大切な人を絶対に悲しませない! そんな活動を続けていくので、これからもよろしくお願いします」──DAIGO


アンコールラストは「もっともっとひとつになろうぜ!!」とDAIGOが雄叫びを上げ、ファンとの絆を強く感じられる「WE ARE」を熱唱。およそ2時間半におよぶライブは感動に包まれながらフィナーレを迎えた。

MCの最後に、「これからもいい歌を、いいライブを命ある限り届けていきます!」と声高に誓ったDAIGO。タレントや俳優としてもマルチに活躍を続けるDAIGOだが、今回のライブは彼がロックバンド“BREAKERZ”のヴォーカリストであることの存在証明を示し、自らも再確認する、そんな意義深いBIRTHDAY LIVEだったようだ。

<BREAKERZ LIVE 2019>はこの後も続く。残る2回、5月11日はSHINPEI、7月5日はAKIHIDEの正真正銘の誕生日当日。そして<BREAKERZ LIVE 2019 ~平成最後のDAIGO’s BIRTHDAY~>終演後には、記念すべき20枚目のニューシングルを今夏リリースすること、7月28日に<OTODAMA SEA STUDIO>でデビュー12周年記念イベントを開催すること、9月に全国5ヶ所を廻るライブツアーを開催することが発表となった。

取材・文◎松原由香里
撮影◎達川範一(Being)

■<BREAKERZ LIVE 2019 ~平成最後のDAIGO's BIRTHDAY~>2019.4.6@EX THEATER ROPPONGI セットリスト

01. 激情
02. NO SEX NO LIFE
03. SUMMER PARTY
04. 絶対! I LOVE YOU
05. Daydreamer
06. CLIMBER×CLIMBER
07. THE TRAIN'S GONE...
08. Nights a Brighter
09. ナンゼンカイ…ナンマンカイ…
10. コナンメドレー
 Everlasting Luv
 光
 月夜の悪戯の魔法
 Miss Mystery
 オーバーライト
 WE GO
 幾千の迷宮で 幾千の謎を解いて
 夢物語
11. 初恋トランポリン
12. D×D×D
13.REAL LOVE
14. 灼熱
15. DESTROY CRASHER
encore
16. D.A.S
W.encore
17. 新しい世界へ 新しい時代へ (※新曲)
18. WE ARE



■<BREAKERZ LIVE 2019 ~筋肉崩壊祭り SHINPEI’s BIRTHDAY~>

2019年5月11日(土) 東京・渋谷WWW
open16:00 / start17:00
▼チケット
オールスタンディング 8,680円(税込)
※スペシャルリストバンド付き
(問)ディスクガレージ 050-5533-0888



■<BREAKERZ LIVE 2019 ~くつろぎのMilky Way AKIHIDE’s BIRTHDAY~>

2019年7月5日(金) 東京・EX THEATER ROPPONGI
open18:00 / start19:00
▼チケット
スペシャルバースデーシート(指定席) 25,000円(税込)
B3エリア指定席 7,500円(税込)
指定席 6,500円(税込)
【BREAKERZファンクラブ先行予約】
予約受付:2019年4月1日(月)12:00~
※ドリンク代別途必要。スペシャルバースデーシートのみチケット代金にドリンク代が含まれます。
※未就学児童入場不可
※B2Fエリア・バルコニー席は販売致しません。
※身体のご不自由な方・車イスご使用の方は必ず、公演の「お問い合わせ」までご連絡下さい。
(問)ディスクガレージ 050-5533-0888
【スペシャルバースデーシート」とは?】
・究極にくつろげる前方限定75席
・終演後Meet&Greet
・ささやかなバースデーパーティーに参加
・BREAKERZとの記念撮影
・スペシャルバースデーシートオリジナルパス付き
・パスに直筆サイン
・メンバーへプレゼントを直接お渡し

■<デビュー12周年記念イベント「灼熱のREAL SUMMER PARTY 2019」>

7月28日(日) 神奈川・OTODAMA SEA STUDIO

■<BREAKERZ LIVE TOUR 2019>

9月16日(月・祝) 北海道・札幌ペニーレーン 24
9月22日(日) 東京・Shibuya O-EAST
9月23日(月・祝) 愛知・名古屋 ReNY limited
9月28日(土) 大阪・バナナホール
9月29日(日) 福岡・DRUM Be-1

■<SHINPEI SOLO LIVE ~Roots~>

2019年5月12日(日) 新横浜strage
open16:00 / start17:00
▼チケット
全自由席 4,500円(税別) 入場整理番号入り
一般発売日:2019年4月20日(土)
※入場時、ドリンク代別途必要
※未就学児童入場不可
※開場時間より入場整理番号順の入場となります。
※身体のご不自由な方・車イスご使用の方は必ず、公演の「お問い合わせ」までご連絡下さい。
(問)info@shinpei-muscleattack.net

■<AKIHIDE Premium Night Show 2019 -月光の旅団->

6月08日(土) 大阪・Billboard Live OSAKA
6月09日(日) 愛知・名古屋ブルーノート
6月15日(土) 神奈川・Motion Blue yokohama
6月16日(日) 神奈川・Motion Blue yokohama

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