ヘヴィ・メタル/ハード・ロックの名プロデューサー、クリス・タンガリーディス、死去
ジューダス・プリースト、ゲイリー・ムーア、シン・リジィ、アンヴィル、ブルース・ディッキンソン、イングヴェイ・マルムスティーンらの作品を手掛けてきた英国人のプロデューサー/サウンド・エンジニアのクリス・タンガリーディスが、肺炎と心不全のため亡くなった。まだ61歳だった。
◆ミュージシャンたちからの追悼メッセージ
『Brave Words』によると、娘のAnastasiaが日曜日(1月7日)以下のような声明を発表したという。
「非常に悲しいことですが、私の愛する父で母のベスト・フレンドだったクリス・タンガリーディスが昨晩、肺炎と心不全とのさらなる勇敢な闘いの末、安らかに息を引き取ったことをお伝えしなくてはなりません。皆さんから寄せられる愛と思いやりに満ちたメッセージには本当に感謝していますが、返信するのが難しい状態です。私たち全員から愛と感謝を」
英国の名門音楽学校Royal Academy of Music(王立音楽アカデミー)で学んだタンガリーディスは、70年代半ば、ロンドンのMorgan Studiosで働き始め、1976年、ジューダス・プリーストの『Sad Wings of Destiny(運命の翼)』でアシスタント・エンジニアを務めた。
その後、数多くのアーティストの作品を手掛け、ジューダス・プリーストと共同プロデュースした『Painkiller』(1990年)はグラミー賞にノミネートされた。
トニー・アイオミは、「プロデューサーのクリス・タンガリーディスが亡くなったと知り、とても悲しい。彼は、サバスのアルバムSabotageでテープ・オペレーターを担当した70年代から僕の人生の一部だった。彼とは多くのアルバムや曲を一緒に作ってきた。素晴らしい男だった。僕らはいつも上手くやってた。そして、たくさん笑ってきた! 悲しくも寂しくなる。RIP僕の友人」との追悼の言葉を寄せた。
このほか、ギーザー・バトラー、タイガース・オブ・パンタン、シン・リジィ、サクソンのナイジェル・グロックラー、元ホワイトスネイクのニール・マーレイら多くのミュージシャンがその死を偲んでいる。
合掌。
Ako Suzuki
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