【連載】Hiroのもいもいフィンランドvol.142「メタルコメディ映画『ヘヴィ・トリップII/俺達北欧メタル危機一発!』ラーティオ監督とクシュトラックス役のマックスにインタビュー
2019年に公開され異例の大ヒットを記録したフィンランドのコメディ映画史上最大規模の巨費を投入したメタル・コメディ映画『ヘヴィ・トリップ/俺たち崖っぷち北欧メタル!』の続編『ヘヴィ・トリップII/俺たち北欧メタル危機一発!』がいよいよ日本で公開になる!
前作では12年間ライブすらしたことのないフィンランドのド田舎メタルコピーバンドがオリジナル曲を作り、ノルウェー最大のメタルフェス出演を目指して奮闘する珍道中が描かれていた。
前作の最後でライヴ直後に逮捕・収監されてしまった終末シンフォニック・トナカイ粉砕・反キリスト・戦争推進メタルバンド”Impaled Rektum”のメンバー達だが、ギタリストの父親が病気になり、実家のトナカイ粉砕場兼スタジオが地上げ屋の手に渡るおそれが出てきたことから出演料で彼の実家を救おうと、曲者の大物プロデューサーフィストからのオファーを1度は辞退したものの刑務所を脱獄しドイツのメタルフェス、ヴァッケン・オープン・エアに向かう!元ノルウェーデルタ部隊大佐ドッケンが彼らを捕まえようと後を追っかける。どういう結末になったかは映画を観てのお楽しみ。ヴァッケンに向かう途中でフィンランドの人気ロックバンドThe 69 Eyesのドラマー、ユッシ69がメンバーの一人のBloodmotorやなんとBABYMETALにも遭遇する。
この映画に出演しているユッシ69に、映画がとっても面白かったのでこのコラムで紹介したいことを伝えたところ、監督と出演俳優さんたちに連絡を取ってくれ、ユーソ・ラーティオ監督とクシュトラックス役のマックス・オヴァスカが取材に応じてくれることになった。監督は北部の町オウル、マックスはすでに日本に行っていたのでZoomでの取材となった。
──まず最初にお聞きしたいのですが、この「ヘヴィ・トリップ」のアイデアはどこから生まれましたか?
ユーソ:この映画には2人の監督、俺とユッカ・ヴィドゥグレンがいて、彼とは2006年オウルのメディア学校で出会って、その時2人で初めて短編映画「Impaled Rektum」を作ったんだ。それがとっても楽しくて、学校を終了した時俺たち何をしようか?って考えて、長編映画に興味があり、キリストについての終末SF映画を考えついたんだけど、初めて作るこんなエピックなSF映画に融資を受けることは無理なことがわかった。そこで一緒に作った短編映画を思い出したんだ。当時オウルはフィンランドでビッグなメタル音楽の町で、地元のメタルバンドのMVをたくさん作っていたのもあって、その関連の仲間達をたくさん知ってた。その世界はすごく魅力的で楽しくもありビジュアル的にも独特で、俺達2人ともコメディに興味あったんだけど、緑がいっぱいのフィンランドの田舎、そこにバイオレンスな音楽って面白いんじゃないかってとこから構想を始めたんだ。爆音でヘヴィなメタル好きな奴らが実はとっても繊細な人達だってことを伝えたいと思ったんだ。
──この映画のバンドメンバーの役者は簡単に見つかりましたか?
ユーソ:映画を作るときのキャスティングの工程で、キャスティングエージェントっていうのかな。大きな可能性のある若い男性達を呼んでオーディションして、その中からすぐ見つかった。俺達の選択にはとっても満足しているよ。
──ところでメタルは好きですか?
ユーソ:(ロン毛を両手でひっぱって)若い頃からずっと好きで聴いている。ユッカはどちらかというとイスケルマ(フィンランド演歌)で、この映画ではその2つの世界が合併してると思うよ。
マックス:フィンランドではヘヴィな音楽は少なくともその昔、千年紀の変わり目の頃普通に周りにあったけど、俺自身はメタラーではないんだ。家で音楽聴くことはあまりなくて、若いころ音楽自体をあまり聴いてなかった。ラジオで流れてくるのを聴いてたぐらいかな。以前はヘヴィな音楽に開けてなかったけど、この映画でヘヴィミュージックが身近なものになった。実のところはティーンの頃周りの皆はきいてたけど、俺は聴いてなかったな。とはいえヘヴィな音楽は好きではあったんだ。身を捧げるほど熱中はしてなかったけどね。
──ロットヴォネンがMegadethのTシャツを着てますが、誰かがファンだったりするんですか?
ユーソ:(手を挙げて)俺Megadethの大ファンなんだ。っていうか少なくても80年代から90年代のMegadethファンだ。最近のアルバムはきいてないけど、今でもその頃のMegadethが大好きだ。なのでそういうのが映画に現れたりするんだと思う。
──前作の「ヘヴィ・トリップ」は日本でとても人気が出ましたが、国外に配給になった時日本であんなに人気が出ると予測していましたか?
ユーソ:前作は最初はフィンランド国内のみの予定だったんだ。国外にまで配給になるとはまず思ってなかった。なぜならコメディはその国の文化に結びついてるからね。たぶんヘヴィミュージックのおかげで国外に広がったんじゃないかと思う。日本人はフィンランド好きな人が多いと思うんだ。例えばムーミンとかマリメッコとか他にもいろいろ。日本で熱狂的なファン層が見つかったのはびっくりだった。この映画の最も熱狂的ファンは日本にいると思うな。サイコーだよ。
──「ヘヴィ・トリップ II」にはフィンランドのゴシックロックバンドThe 69 Eyesのユッシ69が出演してますが、彼はどうやって出演となったのですか?
ユーソ:脚本に書かれてるドラマーの役を長いこと探してたんだけど、なかなか見つからなくて、ユッシ 69がパーソナリティもやってるRadio Rockと提携してて、Radio Rockの方から誰かを映画に出演できないかって提案があり、素晴らしいドラマーだし、メタル界のことも知ってるし、シャツなしでプレイするし、メタル界の人達も知ってる。ユッシのキャスティングについてはいろいろな面でとてもうまくいき、彼をこの映画に迎え入れることができたのはとてもよかったよ。
──ロットヴォネンの両親のトナカイ粉砕場は今でも実際に存在する建物なんですか?
ユーソ:数週間前にヨーロッパのファンから同じようなこと聞かれて、はっきり覚えてなかったから調べたんだけど、ヘルシンキから20~30㎞ぐらいのとこだった。マックスはヘルシンキだから彼の方がよく知ってるかも。
マックス:そのくらいの場所にあった。ロジスティックな理由から撮影するのに近場の方が費用が安くあがるので、話の中では北の設定でも南で撮影したりはよくある。場所の名前は覚えてないけど、ヘルシンキからそう遠くない場所だった。実際はトナカイ粉砕場ではなくて普通の民家の納屋だったけど(笑)実在する建物で、うまくトナカイ粉砕場になってたよ。
──この映画の撮影で面白かった思い出はありますか?
ユーソ:一番に思いつくのは、あるひとつのことではないんだけど、若いころ友達と一緒に同じ家に住みたいなとか思ってたことがあったんだけど、リトアニアにフィンランドの撮影班がみんなで行って、アパートメントホテルっていうのかな?に一緒に住んで、各部屋に愛すべき友達がいて2~3ヶ月一緒に生活したのは楽しかったな。毎日友達と一緒に仕事に行く感じだった。
マックス:面白かった思い出…ありすぎるな(笑)。前作の方で小高い丘の上で、周りは森の中でユンキ(前作の途中で亡くなったドラマー)が、ビッグなライブについて空想しながらモノローグで語るシーンで、なにがおかしかったのか覚えてないけど、ロットヴォネン役のサムリと笑いをこらえるのが大変だったことがあった。ユンキはエピックなモノローグを語ろうとしてるのに、横でサムリと一緒に大笑いしてしまって、一番にそれ思い出した。撮影中とにかくよく笑っていたし、コメディ映画を作るのにはそれはいいことだし、笑いをこらえることができないのは良い兆候でもある。
ユーソ:新作の方ではBABYMETALがこの映画に出演できることになったのは素晴らしかった。彼女たちに会えて一緒に仕事できたのは素晴らしい経験だった。
マックス:同じく彼女たちと一緒に演技できたのはとってもよかったよ。
──ユーソは彼女たちのファンだという話を目にしましたが?
ユーソ:あぁそうだよ。
──12月の日本のプレミア上映にImpaled Rektumのバンドメンバーが来日予定ときいたのですが、バンドの演奏はあるんでしょうか?
マックス:準備する時間があまりないから演奏はしないと思うな。そのほうがみんなにとっていいと思うよ(笑)。
──マックスに質問なんですが、このImpaled Rektumのジャンル名”終末シンフォニック・トナカイ粉砕・反キリスト・戦争推進メタル”(Sinfonista ja postapokalyptista reindeer-grinding-christ-abusing-extreme-sotapakana-fennoskandimetallia)は簡単に覚えられましたか?
マックス:少し練習したら覚えられた。すぐには覚えられなかったけど、練習することで何とかなるもんだ。映画の撮影中に忘れたことはなかったし、今も忘れてないよ。
ではここからSNSで集まった日本のヘヴィ・トリップファンからの質問です。
──BABYMETALにはどのようにオファーしたのでしょうか?しっかり台詞もあって驚いています。
ユーソ:脚本を書く段階で、クシュトラックスがファンになる対象が必要だったんだ。ちょっと恥ずかしく思うような、メタルの世界では意見が分かれるようなバンド。BABYMETALはそういう意見が分かれるバンドのいい例だと思ったんだ。とはいえ、映画に出演は無理だろうと思い、彼女たちをモデルにして書いてたところ、俺たちのプロデューサーが連絡を取ることができてミーティングをしたんだけど、BABYMETALのプロデューサーKOBAMETALが前作の「ヘヴィ・トリップ」を見てて、気に入ってくれてたんだ。それで俺たちの映画の出演に興味を持ってくれて、リトアニアでの俺たちのスケジュールを何とか合わせることができて、彼女たちにきてもらったんだ。ちょうど前のツアーが終わったところで次のツアーに出る前に彼女たちの撮影に必要な日数だけリトアニアに来てもらったんだけど、忙しい中その年の唯一の休みに俺たちのために来てもらったようでとても申し訳なく思った。
マックス:ユーソとユッカと俺達バンドが彼女たちに会ったとき、ユーソはそのために日本語でちょっとした短いスピーチを勉強して用意してミーティング始めたんだけど、とってもうまく行ったよ。
ユーソ:大学で日本語と日本文化を少し勉強してたんだ。俺の中で日本は大きな存在なんだ。
──1作目でトゥロの家に行ったミーアちゃんが壁のポスターを見て「Bloodmotorね」と言いますが、これは撮影当時に続編の構想は既にあって、今回につなげるための伏線のセリフだったのでしょうか?
ユーソ:前作では実はもっとBloodmotorについてあったものの、カットされたりしてて、その時には続編ができるとは思ってもなかったのでその時に構想はなかった。続編を作ることが決まってトゥロが知っててファンであるバンドが必要になり、前作にも登場してたし、バンド名もいいし、自然と続編にBloodmotorが登場することになったんだ。
──クシュトラックスのメイクや衣装は特に本格的ですが、他のメンバーと比べて、どの程度余分に支度(?)に時間がかかるのでしょうか?
マックス:最初撮影が始まった頃は他の皆より1時間ぐらい早く行ってたんだけど、20回を少し超えたあたりから45分ぐらいでできるようになった。なので撮影日はまず1番にメイクから始まって顔に色がついた頃、メイクバスに他のメンバーが集まってきてた。衣装を全部身につけるのには10分もかからないけど、メイクには毎朝45分ぐらいかかってた。
──Impaled Rektumの楽曲を担当しているバンド"Mors Subita"はどのように知ったのでしょうか?
ユーソ:Mors Subita の設立者ミカ・ランマスサーリは俺とユッカと同じ学校に通ってて、その頃 Mors Subita の最初のMVを作ったんだ。4本だったか5本だったか一緒にMVを作った。ヘヴィ・トリップの撮影の前に映画の融資を受けるため短いデモ映像を作って、それにミカが Impaled Rektum の曲を作った。それにとっても満足して、当然ながら前作と今回の続編でも担当したってわけだ。ミカはクレージーなギターヒーローだよ。
──ヴァッケンの撮影の時は類を見ない大雨だったんですが、撮影で大変だった事はありましたか?
ユーソ:ヴァッケンでの撮影すべて忘れられない思い出だ(笑)。身体的に過酷だった。ものすごい悪天候で、歩くにも地面がどろどろの湖みたいで、雨が降り続いてた。寝る場所がトイレサイズの箱みたいなとこで、1週間通して少しの間も乾いた服でいられなかったよ。ヴァッケン自体撮影期間中ずっとカオスで、彼らも自分たちの問題を抱えてた。俺たちもぎりぎりどうにか必要な撮影ができた。あの状況を考慮すると撮影はうまく行ったと思う。
そのヴァッケンでの撮影風景。
──2では1より演奏シーンが短く寂しいです。最後のライブシーンをもっと長くすることはできないでしょうか?
マックス:なぜか前作も今作もバンドの演奏シーンの撮影はスケジュールが押している状態で、演奏シーンを撮影する時間が少ししかなかったんだ。なので撮影シーンの映像はそんなにたくさんないんだ。2~3回演奏して撮ったんだけど、映画ではすごくよく映ってるので編集者はとても良い仕事をしたと思うよ。もうちょっと詳細にやりたかったんだけど、それができなかったのは俺たちみんな残念に思ってる。でもとてもよく仕上がってると思う。
ユーソ:確か続編の方の最初の演奏シーンは15分で終了したと思う。最初は時間が7分しか残ってなくて、演奏シーン撮影は結構たくさん撮る必要があって、頭を抱えてたらもう7分もらえて、結局15分だったか20分だったかもらえて、ビデオカメラ2台で、急いで制限時間内にできる限り撮影した。
──先日のフィンランド映画祭でロットヴォネンのフルネームを聞かれた方がいらっしゃいましたが、パシのフルネームや、パシのクシュトラックスという名前への思い入れなど伺えたら嬉しいです。
マックス:パシはもう死んだ(笑)。今はクシュトラックスが生きてる。アイデンティティ(ID)が変更になった(笑)。
ユーソ:途中で苗字を考えてみたことあったけど、う~ん、覚えてない。ロットヴォネンの名前はクリスティアンだ。
──Xytraxクシュトラックスの名前の由来ってなんなんでしょ。
ユーソ:由来は90年代スイスのブラックメタルバンドSamaelのファンでクシュトラグプトル(Xytraguptor)とかってメンバーがいて、クシュトラックスの名前はそこから来た。
──前作でトゥロとミーアは両思いになりましたが、その後のエピソードなどはあったりますか?
ユーソ:誰からか聞いた話によるとミーアは他の町の学校に勉強しに行ったようだ。でもたぶんまだ一緒なんじゃないかな。少なくても相手が5年も刑務所に入ってたら(笑)複雑だと思うな。
──監督とマックス・オヴァスカ氏がどのようにクシュトラックスというキャラクターを作り上げていったのか気になります。またオヴァスカ氏が提案、実現した演出やセリフなどあるのでしょうか?
マックス:ほとんどはユーソとユッカが書いた脚本に従ってるけど、撮影が近くなって考えたりして提案したことが実現したりもある。俳優が行を省いたり増やしたりの提案をすることは普通にあって、撮影する段階で決まってどう進むかわかっているのが一番いいが、時には撮影中にアイデアが浮かんで、こうしたらどうかとかも出てくる。前作の撮影前にユーソと話したりはあった。脚本に説明書きもされてるんだけど、堅い譲らない姿勢って書かれてて、そのキャラがどんな奴でどう演技をするか提案して、反対されたことはないよ(笑)。
──『ヘヴィトリップII』見ました。クシュトラックスとBABYMETALのやり取りには大笑いしてしまいましたが、マックス・オヴァスカさん自身はBABYMETALについてどんな印象をお持ちでしょうか?
マックス:彼女たちにはとても強い印象を受けた。一緒に仕事するのはとても素晴らしかった。撮影で実際にあって、すごくフレンドリーで礼儀正しかった。メガスターなのに近づきやすくて控えめで、機会があればまたいつでも喜んで共演するよ。
──フィンランド映画祭で『ヘヴィトリップII』を観ました。前作に比べ、レクタムのメンバー全員、キャラが濃くなり、特にクシュトラックスは前作に増して面倒な性格になったな…と思いましたが、あのキャラクターはモデルがいたりしますか?自分の好みを認められずに困惑しているパシの様子に大笑いしました。
マックス:5年間刑務所に入ってて、メタルの世界の奥深くに浸りこんでもうちょっと険しくできたかもしれないが、特に誰というモデルはいなかった。自分の人生の中で知ってるメタラー、まぁ多くのフィンランド人がそうだけど、特に誰かというわけではないが、典型的な妥協を許さない険しさが認識できるような自分の頭の中にあるタイプ。ユッカとユーソとどんなキャラかって話をたくさんして、自分の頭の中でいろいろ考えてみたりしたんだけど、特に誰かを真似してみようとかキャラのモデルになる人はいなかったな。
ユーソ:誰かをモデルにして作ったキャラクターではない。妥協をなかなか許さないって自分と重ね合わすことができたりもする(笑)。
私の意見ですが、クシュトラックスのキャラクターって日本で人気のように思います。
マックス:日本に来る前から思ってたんだけど、日本ではやることはきちんとやる。スポーツを見てても日本の選手は真剣に受け止めてよい結果を生み出したり、俺の役のように細部まで正確で妥協を許さないキャラが日本で人気ってのは驚かないな。日本に来てて、道沿いの生垣剪定をするのに網ネットを道路側に広げて通行車に散らないように配慮したりは、クシュトラックスがいたらそうするべきだと思うだろうけど、ほとんどのフィンランド人はそんなことは思いつきもしないだろう。そういう正確さは多くの日本人が持ってるんだろうなと思う。
ユーソ:あぁ、小さなことでも大きなことでも可能な限り力を尽くす。そういう自分の仕事を完璧にこなすとこは尊敬するよ。
──コスプレして観に来るって日本以外でもききましたか?
ユーソ:今のところ他の国では目についてないな。その点でも日本のファンは特別だよ。
──日本のファンはもうすでにIIに続く続編を期待してるんじゃないかと思うんですが、次回は日本で撮影するってのはどうですか?
ユーソ:不可能とは言わないけど、今の段階ではまだなにも考えてもないのでなんともいえないが、俺たちの多くも日本に行きたいと思ってるとは思うよ。1ヵ月ほど日本に滞在するのも素晴らしいに違いないと思うな。
こちらは撮影風景。
『ヘヴィ・トリップII/俺達北欧メタル危機一髪!』
監督 脚本:
・ユッカ・ヴィドゥグレン/Jukka Vidgren
・ユーソ・ラーティオ/Juuso Laatio
制作:
・カイ・ヌールドベリ
・カールレ・アホ
キャスト :
・ヨハンネス・ホロパイネン/Johannes Holopainen(トゥロ/Turo)
・マックス・オヴァスカ/Max Ovaska(クシュトラックス/Xytrax)
・サムリ・ヤスキオ/Samuli Jaskio(ロットヴォネン/Lotvonen)
・チケ・オハンウェ/Chike Ohanwe(オウラ/Oula)
・アナトーレ・タウプマン/Anatole Taubman(フィスト)
・ヘレン・ビースベッツ/Helén Vikstvedt(ドッケン大佐)
・ダーヴィト・ブレディン/David Bredin(ブラッドモーター ロブ)
・ユッシ69 /JUSSI69
・SU-METAL(BABYMETAL)
・MOAMETAL(BABYMETAL)
・MOMOMETAL(BABYMETAL)
他
スウェーデンのオカルト・ロックバンドYear Of The Goatが劇伴の音楽を担当。Impaled RektumとBloodmotorの楽曲はフィンランドのメタルバンドMors Subitaのミカ・ランマスサーリが手掛けたオリジナル・サウンドトラックが今作はCDでキングレコードからリリースになった。BABYMETAL の 「GIMME CHOCOLATE!!」(ヘヴィ・トリップIIバージョン)も収録。
そして待望の最新曲「肉体の捕虜」ミュージックビデオが公開になった。
Impaled Rektumのメンバー役の俳優さん達と今回取材に応じてくれたユーソ・ラーティオ監督来日決定で日本公開初日12月20日シネマート新宿で舞台あいさつとサイン会が行われるニュースが飛び込んできた。フィンランドで映画のサイン会なんて聞いたこともなく、公開前から日本で盛り上がっている様子がすごく伝わってきます。
本国フィンランドでは10月11日に公開になり、すでに3回観に行ってきました。前作を観てなくても、メタラーでなくても笑えること間違いなし!ぜひ観て笑ってください。
文◎Hiromi Usenius
写真◎Nikita Sevcov
◆【連載】Hiroのもいもいフィンランドまとめページ
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