【連載】Hiroのもいもいフィンランドvol.129「北欧の極夜を乗りきるにはロック!最近気になった新バンドThe VantagesとBlock of Flats紹介」

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フィンランドの北に位置するラップランド北部では太陽が昇らない極夜、フィンランド語でカーモスの季節がやってきました。ここ南部はまだ6時間ほど太陽が昇りますが、お天気悪い日がほとんどなので日中もどんより薄暗くとにかくひたすら暗いシーズンがやってきました。このカーモスを乗りきる方法は人それぞれだと思いますが、自分にとっては好きな音楽をたっぷり聴く!もうこれしかありません。そんな中ふと目について気になった新バンドを2つ紹介したいと思います。



最初に紹介するのがヘルシンキで結成されたThe Vantages。


Pic:Samuli Vienola

バンドはクラシックなロックサウンド、英国のインディロック、今世紀初め頃のゴシックロックからインスピレーションを受けてるとのこと。
今年7月に公開になったMV「Danger」を偶然目にしたのですが、ちょっと懐かしい感じのゴシックロックで、ヴォーカルのメイクや歩き方などフィンランドのラヴメタルバンドHIMのヴィッレ・ヴァロの影響を強く感じました。HIMが好きならこの曲気に入ること間違いなし!と思ったらこの曲はHIMのフロントマンで現在ソロ活動中の VV(ヴィッレ・ヴァロ)、Arctic Monkeysで知られるアレックス・ターナー、イギー・ポップに宛てた公開ラブレターだそうです。なるほどってことで、特に彼らのファンの方要チェック!


この秋バンド名がタイトルになった4曲入りのデビューEP『The Vantages』をリリースしています。上記のMV気に入った方はぜひ聴いてみてくださいね。



The Vantages メンバー:
Anton Froloff(アントン・フロロッフ)– リズムギター&キーボード
Henri Schröter(ヘンリ・シュロッター) – ドラム
Tim Mikkola(ティム・ミッコラ) – ヴォーカル
Mikko Janatuinen(ミッコ・ヤナトゥイネン) – リードギター
Aleksi Larkovuo(アレクシ・ラルコヴオ)– ベース

大晦日にヘルシンキのTavastiaで恒例だったHIMの年越しライブHelldoneがHIM解散後ソロ活動しているHIMのフロントマンで知られるVV(ヴィッレ・ヴァロ)をヘッドライナーに今年復活!大晦日はチケット即完売で追加2公演入って3日間行われることになったのですがすべて即完売!このHelldoneはTavastiaの下の階のライブハウスSemifinalも開放して上下2会場で行われ、大晦日そのSemifinalに彼らThe Vantages の出演が発表になってます。

もうひとつはポルヴォ―で結成されたオルタナティヴ・ロックバンドBlock of Flats。


Pic:Aapo Mattsson

2020年にデビューEP『Flashbacks & Memories』をリリース。昨年秋にフィンランドのレーベルRanka Kustannusと契約を交わし、今年11月デビューアルバム『No Hope For The Hopeless』をリリースしたばかり。

バンドのビジョンは、ロックとパンクのアティチュードとエネルギー、メロディックなポップコーラス、想像力豊かなアレンジメント、エレクトロニックなサウンドなどさまざまなジャンルの音楽要素を大胆に組み合わせて、 独自のBlock of Flatsブレンドを作り上げることだそうです。

こちらが最新のMV「Lake of Fears」です。観てみてくださいね。


11月にリリースされたばかりのデビューアルバム『No Hope For The Hopeless』はこちらで聴けます。



Block of Flats メンバー:
Jonne Nikkilä(ヨンネ・ニッキラ) – ヴォーカル
Jesse Kataja(イェッセ・カタヤ) – ギター
Kauri Koponen(カウリ・コポネン) – ベース
Ossi Ågren(オッシ・オーグレン) – ドラム

これからのロックシーンを盛り上げていくためにも今後が気になる新バンド2バンド紹介してみました。なかなかいいじゃないかと気にかかった方はぜひともバンドのSNS等フォローして最新情報ゲットしてくださいね。

文:Hiromi Usenius

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