| DR. DRE『THE CHRONIC』('92)
“クラシック!”というか“基本!” Gファンク・ムーヴメントの幕開け的な、ヒップホップ史どころか音楽史に燦然と輝く名作中の名作。スヌープという、ドレのキャリア上、最強の相方を向かえ、自身のファンク~ソウル嗜好を全面に押し出した高純度なヒップホップ・アルバム。 ドレはシーン最高峰のプロデューサーへ、そしてスヌープはシーン最注目のMCとなった。 |
| SNOOP DOGGY DOGG『DOGGYSTYLE』 ('93)
今だに輝き衰えぬ記念すべきスヌープ・ドギー・ドッグ(当時)のデビュー作! 「Who Am I?」や「Gin & Juice」といった永遠の名曲を筆頭に、スリック・リックへ敬意を表した「Lodi Dodi」、そしてヒップホップ史上最高峰のポッセカット「Ain't No Fun」などなど全く隙はナシ! コレを聴かずしてヒップホップ道を歩む無かれ。。 |
| サウンドトラック『ABOVE THE RIM』 ('94)
2パック主演映画のサントラ。大ヒットしたSWV「Anything」にウォーレンG & ネイト・ドッグ「Regulate」、レディ・オブ・レイジ「Afro Puffs」などを収録。 またドッグ・パウンドの前身(別身?)のM4、M18や、2パックのユニットM8など派手めなヒップホップ系に目が行くが、前述SWVやM2にスゥイート・セイブル、M12にパラダイス、M13にアル・B・シャウ!などR&B方面も秀曲ぞろい。 |
| THA DOGG POUND『DOGG FOOD』('95)
もともとはスヌープも含めた周辺の連中が名乗っていたドッグ・パウンド・ギャングスターというクルーから派生したダズとコラプトによる、最早クラシカルなユニットのデビュー盤! 東西バトルのきっかけとなった「New York,New York」を始め「Respect」、「Let's Play House」などのヒット曲を収録。ドクター・ドレの影に隠れがちだったダズが、ほぼ全面をプロデュースし、その才能が一気に開花した第一次Gファンク・ムーヴメントの絶頂期を象徴する一枚。 |
| 2PAC『ALL EYEZ ON ME』 ('95)
生前最後のリリースとなった脅威の2枚組(アナログは4枚組!)全27曲という、いろんな意味でドギモを抜いた作品。デス・ロウ・クルーはもちろん、メソッド・マンにレッドマン、ロジャー、ジョージ・クリントンなどなど、その死を予期したかのような詰め込みまくった感はあるが、それを差し引いても充分クラシックな風格アリアリ。大ヒットした曲「California Love(Remix)」を収録。 |
| SNOOP DOGGY DOGG『THA DOGGFATHER 』('96)
ドクター・ドレの離脱により、今作ではDJプーやダズ、スーパフライら複数のプロデューサーが関与。そのためか、前作以上にヴァラエティに富んだ内容となり、スキットを含め21曲というヴォリューム。 全体的にスヌープの嗜好が強く出たソウルフルな作りとなり、派手さはないもののフロアを意識したようなM16やビズ・マーキーのカヴァー曲M11などがヒット。コラプトやネイト・ドッグら脇を固める布陣もより強固に。 |
| MAKAVELI『THE 7DAY THEORY』 ('96)
2パックの死後に最初にリリースされたこの作品は、イタリアの哲学者“マキャベリ”を名乗りリリース。そのためか、どこかシリアスな雰囲気の曲調が中心となっている。 唯一の2パック路線(?)、「Keep Ya Head Up」を思わせる爽快なレイドバック・チューンM4が、何と言っても絶品! タイトルどおりL.A.の情景が思い浮かぶ、ハズせない名曲。 |
| DEATH ROW 『GREATEST HITS』 ('96)
驚嘆の2枚組(アナログは4枚組!)全33曲収録の、文字通り初期のデス・ロウを代表する曲群をコンパイルした最強アルバム。ドクター・ドレにスヌープ、2パック、ドッグ・パウンド…のヒット曲をピックし、入門編としても最適。 またシングルのみのリミックスもチョイスしており、痒いとこに手が届くシュグ・ナイトらしい仕事振りに脱帽。 |
| サントラ『GANG RELATED』('97)
2パック急死のショックも何のその、デス・ロウ帝国健在! を強くアピールした2枚組全24曲という濃さの、2パック主演映画のサントラ。 期待通りの2パック絡みの未発曲を中心に、スヌープ、ダズ、コラプト、ネイト・ドッグらデス・ロウ・クルーはモチロン、それだけに留まらず、アイス・キューブやマック10、WC、CJマックら西海岸の大物を大収集。 とりあえずはM1ダズ&トレイ・ディー(現イーストサイダズ)、M5ネイト・ドッグがオススメ。 |
| 『GRIDLOCK'D』('97)
死後に公開された2パック主演映画のサントラ。スヌープとの熱いジョイントM1やトレイ・ディー、スーパフライまで参加したM7を始めとして2パック絡みの曲に、レイジ、ダズ、ネイト・ドッグの各ソロ作M2、4、6、さらに歌モノもバランス良く収録されている。 スヌープがシンガー勢を引き連れた激ファンキーなM10も好ファンク・ジョイント。全体的に渋めな曲が多いのは、映画のイメージどおり。 |
| V.A.(Death Row Recording)『CHRISMAS ON DEATH ROW』('97)
まだまだヒップホップ界では数少ないクリスマスモノで、その時期にはストリートの色んなショップにオリジナル・グッズを大量に贈っていた、という逸話を持つシュグらしい企画。 全体的にスロウ~ミッド・テンポな曲で構成され、R&Bモノが中心となっているせいか、あまり語られることはないが、各々の楽曲クオリティは高い。 定番のブレイクを用いた毒の薄めのM3ドッグ・パウンドも、相変わらずレベルの高い仕事振り。 |
| DAZ DILLINGER『RETALIATION, REVENGE AND GET BACK』('98)
ドッグ・パウンドの片割れとして、またドクター・ドレ離脱後のデス・ロウを支えた西海岸最重要トラックメイカーが放つ1stソロ作! 3年越しに効いてきた名曲「In California」を始め、ダズの嗜好が強く反映された力作! 個人的にはスヌープ&ネイト参加の「O.G.」を推したい! |
| SNOOP DOGG『DEAD MAN WALKIN』 スヌープの5作目『Tha Last Meal』の発売にブツけられたデス・ロウ~シュグ・ナイトの恨みぶシット。基本は未発曲集ながら、さすがはデス・ロウ! 何気に良い曲をストックしており、スムースに疾走する個人的にはベストテイクM1やカットされたオーソドックスなファンク・ジャムM3辺りを始め、ボツ曲とは思えぬクオリティのモノも多数収録。侮りは禁物の番外編。 |