ヒップホップ・シーンの“歴史”と“伝説化”DEATH ROW RECORDING!

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ヒップホップ・シーンの“歴史”と“伝説化”
DEATH ROW RECORDING!


ヒップホップを語る上で重要な名盤がドドーンと再発!

'90年代のヒップホップの歴史を作り、今後更に新たな風をシーンに送り込むレーベル

【註1】
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シュグ・ナイト
身長2メートルを越す元フットボール選手。あの契約(&金)にうるさいレーベル、ルースレスからすんなり離脱できたのも、シュグがイージー・E(N.W.A.のラッパー兼ルースレスのオーナー。'93年にエイズで他界)を脅したから…という説あり。あまりのギャングスタっぷりに、仕事をしたがらない人が多いらしいが、ストリートでのプロップはかなりのモノ、という説もある。

【註2】
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スキャンダラスな事件
スヌープと行動を共にしていたボディガードによる射殺事件への関与。あのO.J.シンプソン事件と同じ弁護士だったため、裁判に時間は要したが無罪に。当時このニュースは、一部日本の新聞紙上でも取り上げられたくらい話題だった。

【註3】
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『Dogg Food』をリリース
だがこのアルバムもすんなりリースされることはなかった。ヒップホップ・アクトの過激なリリックに過剰反応を示す世論の中、親会社ワーナーの配給停止騒動に巻き込まれリリースは延期に次ぐ延期。USでのリリースが見送られる中、先にヨーロッパでリリースされるという珍事となった。

【註4】
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2パックも移籍
何かと問題の多かったこの御方を、金銭面も含め色々とサポートしたのがシュグであり、2パックも恩義を感じていたとか。次々とリリースされる膨大な未発表曲を考えると、生前は相当コキ使われてたのだろうか?!?!

【註5】
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2パックの死
車内にいるところを銃撃される。同乗していたシュグにはこの事件と、後に起きるノトーリアスB.I.G.銃殺事件の両方への関与が噂される…。

【註6】
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『Necessary Roughness』などをリリース
同時期にネイト・ドッグもデビュー・アルバム『G-Funk Classics』をリリースするが、突然の回収騒ぎに。各音楽誌にレビューまで掲載されていた、にも関わらずだ。思えばこの頃すでに、デス・ロウの求心力は衰えていたのだろう。

【註7】
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シュグが出所
出所後、かなりのレーベルがアポを取りたがっているらしい。まだまだビジネス的に旨味を持った男であり、またこの世界でのビジネスを誰よりも熟知している男なのだ。きっと。

【註8】
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ドッグ・パウンドの未発表曲集『2002』
ドッグ・パウンドが再結成し、アルバム『Daz Dillinger & Young Gotti』をリリースする時に合わせるかのようなタイミングでのリリース。意地の悪さもスゴイ…。スヌープも『Tha Last Meal』リリース時に、『Deadman Walking』なる未発表曲集をブツけられた。ちなみにドッグ・パウンドという名はデス・ロウ所有のため、再結成時のグループ名はD.P.G.。

【註9】
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ベスト・アルバム『Greatest Hits』
なんとクレジットにはデス・ロウと共にスヌープのレーベル、ドギー・スタイル・レコーズのロゴも! 仲直りしたのか??


★★present★★

『Death Row Mix Show Down』を1名様にプレゼント!!!

Death Row Recordingからリリースされた作品の中で自分にとってのベスト盤を1枚挙げてください。
OZROSAURUSのDJ TOMOとDJ BENKEI、MASAKI、RYO.COMで構成されたNight Cruising DJ'sの2組によるDeath Row音源のミックステープを抽選で1名様にプレゼント!
こちらはかなり貴重です!!!

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伝説のギャングスタ・ラップ・グループN.W.A.を脱退したドクター・ドレが'92年に設立したDEATH ROW RECORDING

注目アルバム

『THE CHRONICLE-The Best Of The Works』/DR. DRE


2001年12月19日発売
VICP-61731 2,520(tax in)

1 Nuthin' But A "G" Thang
2 Gin & Juice/Snoop Doggy Dogg
3 Afro Puffs/The Lady Of Rage
4 Natural Born Killaz/Dr.Dre,Ice Cube
5 Murder Was The Case(soundtrack)/Snoop Doggy Dogg
6 Lil' Ghetto Boy
7 Let Me Ride
8 California Love/2Pac,Dre And Roger Troutman
9 Fuck Wit Dre Day(And Everybody's Celebratin')
10 Serial Killa/Snoop Doggy Dogg,D.O.C.,Rbx & Tha Dogg Pound
11 Stranded On Death Row
12 Nuthin' But A G Thang(Remix)

●冠どおり自己名義の曲も含んだデス・ロウ時代のドクタードレ・ワークスのベスト。期待された未発曲はないものの、収録された殆どがメガヒットした曲なだけに初級者には最適。コアな人には、何とエンハンストでM1、9のビデオ・クリップ(スヌープがメチャ若い!)、ギャラリー、スクリーン・セーバー、さらにオリジナル・ポスターが作れちゃう機能までアリと、至れり尽せり。しかもかなり凝ってる作りなんだ、コレが。
当時の配給元はインタースコープであり、ドレのマネージメントをしていたシュグ・ナイト(註1)との二人三脚でのスタートとなる。

翌年'93年にレーベル第一弾としてリリースされたのは、そのドレの1stソロ・アルバム『The Chronic』で、余裕のマルチ・プラチナムを獲得し、一躍ヒップホップ・シーン最註目のレーベルと化す。

その『The Chronic』にも大々的にフィーチャーされた新人ラッパー、スヌープ・ドギー・ドッグ(当時)を始め、ランD.M.C.、オニックスらを伴って、<The Chronicツアー>を敢行。全世界のヒップホップ・ファンが註目する中、『The Chronic』で名を挙げたスヌープが1stアルバム『Doggystyle』をリリース。リリース直前にスヌープ本人が殺人罪で逮捕される、というスキャンダラスな事件(
註2)が、アルバムの話題性へさらに拍車をかけ、『The Chronic』を越える大ヒットを記録。

その後、ドレが保護観察中だったにも関わらず飲酒運転で再逮捕されるなど、レーベル周辺の慌しさも治まらぬ中、'94年にドレ&スヌープ(&レディ・オブ・レイジ)が初来日。

ドレとスヌープの圧倒的な存在感、エンターテイナーぶりを見せつけ、名曲「Who Am I?」を2回やっちゃうくらいの盛り上がりで大盛況に終わった。さらにスヌープ主演の映画『Murder Was The Case』の制作やサントラ『Above The Rim』をリリース。

また、'95年に『Doggystyle』や前述サントラにも参加し、既に註目が集まっていたグループ、ドッグ・パウンドが1stアルバム『Dogg Food』をリリース(
註3)し、『Doggystyle』には及ばないまでも当然大ヒットを記録。

更に2パックも移籍(
註4)し、デス・ロウ帝国安泰かと思いきや、なんとレーベル・トップのドレがレーベルから離脱するという事件が勃発! 追い討ちをかけるかのように移籍後第一弾アルバム『All Eyez On Me』をリリースした直前に起きた衝撃的な2パックの死(註5)。急速に勢いを失ったデス・ロウだがスヌープの2ndアルバム『Doggfather』や2パックの未発音源(MAKAVELI名義『The 7Days Theory』やベスト盤『Greatest Hits』)、2パック主演映画のサントラ、これまた待望のレディ・オブ・レイジのデビュー・アルバム『Necessary Roughness』などをリリース(註6)するも、'97年には保護観察期間中に拳銃不法所持、暴行容疑などでシュグが刑務所へ。そして'98年にはスヌープまでも離脱し、ノー・リミット・レコーズへ移籍。レイジ、コラプト(ドッグ・パウンド)らも次々と離脱する。ま

たレーベル設立当初からのメンバーで、ドレ離脱後の制作面での屋台骨であったダズ・ディリンジャー(ドッグ・パウンド)が、'98年にソロ・アルバム『RETALIATION, REVENGE AND GET BACK』をリリースするも、すぐに離脱し完全に停滞期へ突入。怪しげなコンピレーションや未発表曲集(2パック「Thug Nature」など良い曲をストックしている)のリリースが続いていたが、'01年夏、遂にシュグが出所(
註7)。

レーベルを新たにロウ(Tha Row)と改め本格始動し、まずはドッグ・パウンドの未発表曲集『2002』(
註8)、スヌープの未発表曲入りベスト・アルバム『Greatest Hits』(註9)をリリースする。

更に、西海岸では知られた存在のMC、クルックト・アイ(Crooked I)がデビュー・アルバムをリリースする予定とか…。また結局発売しないらしいが、あのジェニファー・ロペスのポルノ・ビデオなんてのも所有してるらしく、いろんな意味でシーンを盛り上げてくれそうな予感あり。

'90年代のヒップホップの歴史を作り、今後更に新たな風をシーンに送り込むレーベルであり、目が離せない。
DEATH ROW 再発 13title

DR. DRE『THE CHRONIC』('92)

“クラシック!”というか“基本!” Gファンク・ムーヴメントの幕開け的な、ヒップホップ史どころか音楽史に燦然と輝く名作中の名作。スヌープという、ドレのキャリア上、最強の相方を向かえ、自身のファンク~ソウル嗜好を全面に押し出した高純度なヒップホップ・アルバム。
ドレはシーン最高峰のプロデューサーへ、そしてスヌープはシーン最注目のMCとなった。
SNOOP DOGGY DOGG『DOGGYSTYLE』 ('93)

今だに輝き衰えぬ記念すべきスヌープ・ドギー・ドッグ(当時)のデビュー作!
「Who Am I?」や「Gin & Juice」といった永遠の名曲を筆頭に、スリック・リックへ敬意を表した「Lodi Dodi」、そしてヒップホップ史上最高峰のポッセカット「Ain't No Fun」などなど全く隙はナシ! コレを聴かずしてヒップホップ道を歩む無かれ。。
サウンドトラック『ABOVE THE RIM』 ('94)

2パック主演映画のサントラ。大ヒットしたSWV「Anything」にウォーレンG & ネイト・ドッグ「Regulate」、レディ・オブ・レイジ「Afro Puffs」などを収録。
またドッグ・パウンドの前身(別身?)のM4、M18や、2パックのユニットM8など派手めなヒップホップ系に目が行くが、前述SWVやM2にスゥイート・セイブル、M12にパラダイス、M13にアル・B・シャウ!などR&B方面も秀曲ぞろい。
THA DOGG POUND『DOGG FOOD』('95)

もともとはスヌープも含めた周辺の連中が名乗っていたドッグ・パウンド・ギャングスターというクルーから派生したダズとコラプトによる、最早クラシカルなユニットのデビュー盤!
東西バトルのきっかけとなった「New York,New York」を始め「Respect」、「Let's Play House」などのヒット曲を収録。ドクター・ドレの影に隠れがちだったダズが、ほぼ全面をプロデュースし、その才能が一気に開花した第一次Gファンク・ムーヴメントの絶頂期を象徴する一枚。
2PAC『ALL EYEZ ON ME』 ('95)



生前最後のリリースとなった脅威の2枚組(アナログは4枚組!)全27曲という、いろんな意味でドギモを抜いた作品。デス・ロウ・クルーはもちろん、メソッド・マンにレッドマン、ロジャー、ジョージ・クリントンなどなど、その死を予期したかのような詰め込みまくった感はあるが、それを差し引いても充分クラシックな風格アリアリ。大ヒットした曲「California Love(Remix)」を収録。
SNOOP DOGGY DOGG『THA DOGGFATHER 』('96)

ドクター・ドレの離脱により、今作ではDJプーやダズ、スーパフライら複数のプロデューサーが関与。そのためか、前作以上にヴァラエティに富んだ内容となり、スキットを含め21曲というヴォリューム。
全体的にスヌープの嗜好が強く出たソウルフルな作りとなり、派手さはないもののフロアを意識したようなM16やビズ・マーキーのカヴァー曲M11などがヒット。コラプトやネイト・ドッグら脇を固める布陣もより強固に。
MAKAVELI『THE 7DAY THEORY』 ('96)

2パックの死後に最初にリリースされたこの作品は、イタリアの哲学者“マキャベリ”を名乗りリリース。そのためか、どこかシリアスな雰囲気の曲調が中心となっている。
唯一の2パック路線(?)、「Keep Ya Head Up」を思わせる爽快なレイドバック・チューンM4が、何と言っても絶品! タイトルどおりL.A.の情景が思い浮かぶ、ハズせない名曲。
DEATH ROW 『GREATEST HITS』 ('96)

驚嘆の2枚組(アナログは4枚組!)全33曲収録の、文字通り初期のデス・ロウを代表する曲群をコンパイルした最強アルバム。ドクター・ドレにスヌープ、2パック、ドッグ・パウンド…のヒット曲をピックし、入門編としても最適。
またシングルのみのリミックスもチョイスしており、痒いとこに手が届くシュグ・ナイトらしい仕事振りに脱帽。
サントラ『GANG RELATED』('97)

2パック急死のショックも何のその、デス・ロウ帝国健在! を強くアピールした2枚組全24曲という濃さの、2パック主演映画のサントラ。
期待通りの2パック絡みの未発曲を中心に、スヌープ、ダズ、コラプト、ネイト・ドッグらデス・ロウ・クルーはモチロン、それだけに留まらず、アイス・キューブやマック10、WC、CJマックら西海岸の大物を大収集。
とりあえずはM1ダズ&トレイ・ディー(現イーストサイダズ)、M5ネイト・ドッグがオススメ。
『GRIDLOCK'D』('97)

死後に公開された2パック主演映画のサントラ。スヌープとの熱いジョイントM1やトレイ・ディー、スーパフライまで参加したM7を始めとして2パック絡みの曲に、レイジ、ダズ、ネイト・ドッグの各ソロ作M2、4、6、さらに歌モノもバランス良く収録されている。
スヌープがシンガー勢を引き連れた激ファンキーなM10も好ファンク・ジョイント。全体的に渋めな曲が多いのは、映画のイメージどおり。
V.A.(Death Row Recording)『CHRISMAS ON DEATH ROW』('97)

まだまだヒップホップ界では数少ないクリスマスモノで、その時期にはストリートの色んなショップにオリジナル・グッズを大量に贈っていた、という逸話を持つシュグらしい企画。
全体的にスロウ~ミッド・テンポな曲で構成され、R&Bモノが中心となっているせいか、あまり語られることはないが、各々の楽曲クオリティは高い。
定番のブレイクを用いた毒の薄めのM3ドッグ・パウンドも、相変わらずレベルの高い仕事振り。
DAZ DILLINGER『RETALIATION, REVENGE AND GET BACK』('98)

ドッグ・パウンドの片割れとして、またドクター・ドレ離脱後のデス・ロウを支えた西海岸最重要トラックメイカーが放つ1stソロ作!
3年越しに効いてきた名曲「In California」を始め、ダズの嗜好が強く反映された力作!
個人的にはスヌープ&ネイト参加の「O.G.」を推したい!
SNOOP DOGG『DEAD MAN WALKIN』

スヌープの5作目『Tha Last Meal』の発売にブツけられたデス・ロウ~シュグ・ナイトの恨みぶシット。基本は未発曲集ながら、さすがはデス・ロウ! 何気に良い曲をストックしており、スムースに疾走する個人的にはベストテイクM1やカットされたオーソドックスなファンク・ジャムM3辺りを始め、ボツ曲とは思えぬクオリティのモノも多数収録。侮りは禁物の番外編。
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