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第二世代のウエストコーストのギャングスタラッパー軍団を率いるSnoop Doggy Dog(天才プロデューサーでラップスターのDr. Dreの愛弟子)は生きているだけでも幸せなはずだ。彼の仲間たち(一時パートナーだったTupac ShakurとNotorious B.I.G.)が彼らの歌詞と同様に暗い運命に屈して死んだ今、筋金入りのSnoopも「来るなら来い、くそったれ」的なスタンスを少し和らげている。彼に生き残る能力があるかどうかはまだわからないが、ヒットメーカーとしての実力は既に十分に証明した。

 Dr. Dreの義弟Warren Gの幼なじみだったSnoop(本名Calvin Broadus)はかつて、ロングビーチ出身の前途有望な若き野球選手だった。運動選手の奨学金をもらえるチャンスは、暴力行為や麻薬取引や服役などによって、たちまちつぶれてしまったが、それでもSnoopにはいいコネがあった。Warren GがSnoopのテープをDreに渡した時、最初のブレイクが訪れたのだ。
 Snoopの独特な鼻声の単調なラップが、Dreの''92年のベストセラーアルバム『The Chronic』の中で世界に紹介された。そして、エネルギッシュでファンキーなシングルと、妙に説得力のあるビデオによってパワーが全開したSnoopの1stソロアルバム『Doggystyle』は、マルチプラチナディスクに輝いた。
 歌詞の内容に関しては特に目新しいものはないが、Snoopはギャングスタのライフスタイルをただカッコいいだけでなく、すごく楽しいものとして見せた。コーンローのヘアスタイルの囚人から、車椅子のOG(Original Gangster=ロサンゼルスのギャングの顔役)まで、多彩な扮装で現われ、イメージを巧みに操作できる力を証明した。

 ラップ界の多くの同世代人と同じく、Snoopも法律上や経済上の困難に悩まされていた。''93年のギャングメンバーPhilip Woldermariam殺人の容疑は晴れたが(Dreが監督した''94年の短篇映画『Murder Was The Case』で遠回しに触れられている)、彼はDeath Rowの社長Suge Knightの妻から訴訟を起こされている(Suge Knight自身無数の罪で服役中)。
 Snoopは最近、賢明にもイメージ浄化キャンペーンに着手し、大ヒットした次のアルバムのTha Doggfatherの中で、より積極的な展望も持って主張した。

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