ニュース・最新情報
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2PACとビギーの暗殺事件を題材にした『L.A.コールドケース』、予告篇、ポスタービジュアル、新場面写真
ジョニー・デップとフォレスト・ウィテカーが共演したクライム・サスペンス『L.A.コールドケース』(原題:CITY OF LIES)が、2022年8月5日(金)より劇場公開される。
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ロックの殿堂、リンゴ・スターがT・レックスを紹介
11月7日、デペッシュ・モード、ドゥービー・ブラザーズ、ホイットニー・ヒューストン、ナイン・インチ・ネイルズ、ノトーリアス・B.I.G.、T・レックスの6アーティストがロックの殿堂入りした。
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ロックの殿堂、2020年度は式典の代わりに特別番組を放送
ロックの殿堂(Rock & Roll Hall Of Fame)は水曜日(7月8日)、新型コロナウイルスの感染拡大を考慮し、今年は式典に代わり、殿堂入りするアーティストを称える特別番組を米HBOネットワークから放送すると発表した。
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ロックの殿堂式典、11月に開催
Rock & Roll Hall Of Fameは、新型コロナウイルスの影響により延期していたロックの殿堂入りの式典を11月7日に開催すると告知した。
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ロックの殿堂、5月に開催予定だったセレモニーを延期
Rock & Roll Hall Of Fameは、新型コロナウイルスの感染拡大を懸念し、5月初めに予定していたロックの殿堂入りの式典を延期すると発表した。
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ホイットニー、NIN、D・モード、D・ブラザーズらロックの殿堂入り決定
1月15日(水曜日)、2020年にロックの殿堂入りするアーティストが発表された。
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ロックの殿堂、2020年度の候補発表
Rock & Roll Hall Of Fameは火曜日(10月15日)、2020年にロックの殿堂入りするアーティストの候補16組を発表した。
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ノトーリアス・B.I.G.、ウータン・クランら、NYの道や地区の名に
ニューヨーク市議会は、12月20日、年内最後に開かれた議会で、市内にある道路/地区の名をノトーリアス・B.I.G.、ウータン・クラン、ウディ・ガスリーにちなんだ名前にしようとする法案を全会一致(48対0)で可決した。
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2パックに続き、ノトーリアスB.I.G.の“死の車”が売りに出される
先日、トゥパックが銃撃されたとき乗っていた車が売りに出されたが、同じメモラビリア販売会社が、今度は、20年前ノトーリアスB.IG.が襲撃されたとき乗車していたSUVを市場に出した。
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ジミー・ペイジ、ノトーリアスB.I.G.の曲をリミックス。レッド・ツェッペリンをマッシュ・アップ
ジミー・ペイジが金曜日(11月15日)、ノトーリアスB.I.G.の曲「Hypnotize」をリミックスした音源をオフィシャル・サイト(Jimmypage.com)で公開した。
プロフィール・バイオグラフィ・リンク
デビューアルバム『Ready To Die』を大ヒットさせ、すでにヒップポップ・コミュニティでは知らぬ者のない名士だった彼は、次作『Life After Death』でポップ界のスーパースターダムに上り詰めようとしていた。Lil'' Kim、Junior M.A.F.I.A.、Faith Evansといった他のアーティストにも道を開き、彼らを成功へと導いたことで、Biggieは若いながらも多くの人々から父親のように慕われ、ヒットシングルのタイトル通り“Big Poppa”と呼ばれた。
本名Christopher Wallace、ニューヨークのブルックリン出身。Notorious B.I.G.が評判になったのは、Big Kane Daddy一派のMister Ceeから彼のデモテープを手に入れたThe Source誌が“Unsigned Hype”というコラムで彼を紹介したのがきっかけだった。このときの曲が同誌の''92年度コンピレーションアルバムに収録されてまもなく、テープを聞いたラップ界の大物Sean“Puffy”Combs(別名Puff Daddy)が、Biggieを自らの新レーベルBad Boy(ディストリビューションはUptown)と契約させる。
B.I.G.はMary J. Bligeの“Real Love”のリミックスヴァージョンをはじめ、Super Cat、Da Brat、Craig Mack、Red Hot Lover Tone、Eddie F & the Untouchablesらの曲に次々と参加。また、アンダーグラウンドシングル“Dreams”をリリースしたほか、“Party And Bullshit”が『Who''s The Man』のサントラ盤に収録された。
そして''94年秋、ついに待望のアルバム『Ready To Die』を発表。このアルバムはたちまち話題になり、“Juicy”と“Big Poppa”がスマッシュヒットとなる。マフィア流のストリートヴァイオレンスをテーマにした写実的なストーリーと、愛する者への情熱的な誓いをブレンドした歌詞は、ウェストコーストのライバルTupac Shakurと比較された。
めきめきと頭角を現したB.I.G.は、弟分のグループJunior M.A.F.I.A.をデビューさせ、R&Bの女性シンガーでガールフレンドでもあるFaith EvansやLil'' Kimの手引きをし、TotalやR. Kelly、Michael Jacksonとも共演した。その一方で彼は''95年5月、ニュージャージーのクラブオーナー強盗事件にたまたまかかわり合ったことで逮捕され、非難の矢面に立たされる。1年後にはニューヨークで襲撃容疑、ブルックリンではマリファナ所持で逮捕。同じ年のうちに、今度はニュージャージーでJunior M.A.F.I.A.と一緒に、銃器とマリファナの所持でまた逮捕。
さらに、常にマスコミをにぎわすこのラップスターは、Faith Evansとデキているという噂をめぐって、ウェストコーストの伝説Tupac Shakurと火花を散らし、各誌で悪口雑言の泥仕合を演じて、Shakurの死にかかわっているのではないかとまで囁かれた。
いつまでたっても様々な憶測が流れ、批判がいっこうに静まらない中で、B.I.G.は皮肉にも『Ready To Die』と題された2ndアルバムを、ようやくリリースしようとしていた。彼がカリフォルニア州ロサンゼルスで、『Soul Train』の打ち上げパーティーに集まった客の前で銃撃されたのは、その矢先だった。享年24歳。
Tupac Shakur同様、早すぎたNotorious B.I.G.の死は、将来もヒップホップに暗い影を投げかけることだろう。しかし、ラップミュージックに大きな影響を及ぼしたBiggie Smallsの功績が忘れられることはない。
彼は私財をはたいて幾多の才能を世に送り出し、有名にした。音楽で暴力や怒りを表現したのとは裏腹に、素顔はひょうきんで思いやりのある男だったという。いつでも批判を受けて立ったNotorious B.I.G.は、まさに“名うての”人物だった。