ニュース・最新情報

プロフィール・バイオグラフィ・リンク

Dr. Dreは、ラップグループのWorld Class Wreckin'' CruとN.W.A.の音楽的リーダーだった。2つのグループで数々の成功をおさめた後、多大な影響力を持つアルバム『The Chronic』をレコーディングする。

すでに売れっ子のプロデューサーとなっていたDr. Dreだが、Nate Dogg、 That Nigga Daz、それに当時見出されたばかりのSnoop Doggy Doggと共に、自分自身もマイクの前に立った。N.W.A.の何でもありのギャングスタイルをさらに大胆にしたのである。

乱交レイプから銃撃戦、スケこまし、超ど級のドラッグ「Chronic」のスモーキングといった題材を扱い、アルバム・タイトルもずばり『The Chronic』。その上、元N.W.A.のパートナーでRuthless レーベルのオーナー、Eazy-Eをけなし、ラップ界のレコーディングの中でも最もキツイ口喧嘩バトルの火付け役となった。この極度に下品であからさまなラップ満載の『The Chronic』は、ハードコアなラップ・ファン必聴となっただけでなく、「大金持ちになったグランジロッカーがいまだに苦悩するなど笑わせる」と反発した郊外の白人少年たちの気持ちをがっちりと掴んだ。

だが長い目で見てそれ以上に注目すべきは、Dr. Dreのプロデュース・スタイルが常に向上していることだ。昔ながらのグルーヴに、シンプルだが強烈なベースが響き、ドラム・プログラムを多用する代わりにずっしりとしたアナログのシンセを効果的に使っている。

またDr. DreはMTVでNirvana同様の大スターにのし上がり、メディアに追いかけられる存在となる。''91年、ラップ・ショーの女性司会者Dee Barnesを殴ったとの容疑にも一切抗弁しなかった。マネージャーのSuge Knightと共に、信じられないほどの大成功を収めるDeath Row Recordsを設立するが、''90年代中頃には飛び出して、自身のAftermath Recordsを設立。SnoopやTupac Shakur、Michel''le、その他数多くのアルバムをプロデュースし、''90年代のラップの代表作に仕上げている。