カヴァーソング「17才」を歌う25才! 渋谷街頭アンケートに応えて、自らの恋愛観も語ります

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カヴァーソング「17才」を歌う25才!
渋谷街頭アンケートに応えて、自らの恋愛観も語ります。


現在、大塚製薬“ファイブ・ミニ”のCMソングとして大量にブラウン管から流れている
勝野慎子の最新シングル「17才」
同曲は、30年前に南 沙織さんが歌い大ヒットした楽曲の勝野流カヴァ-・ソングです。

前回、BARKSでフィーチュアしたとおり、渋谷駅前にて女子高生50人に
“17才”という年齢に対する街頭アンケートを実施。
今回、その結果を勝野慎子さんに報告するとともに、彼女の「17才」論について伺いました。

男の人たちも覚えたみたいな(笑)。女性には優しくご機嫌を取った方が上手くいくって

NEW SINGLE

「17才」

日本クラウン CRCP-66
2001年5月23日発売
¥1,050(tax in)

1. 17才
 作詞:有馬三恵子
 作曲:筒美京平
 編曲:清水ひろたか、名越ゆきお
2. ジレンマ ~2001 VERSION~
 作詞・作曲・編曲:勝野慎子



勝野慎子さんから、
メッセージが届いています!
――慎子さんが17才の頃って、もう社会へ出て働いてたんですよね。

勝野:
ええ、そうなんですよ。私なんか高校へ行かずに“今だからこそ会社員をやりたい!”と思っちゃったんですよね。

――そんな勝野さんが、このアンケートを見て、今の子の将来への夢を見て、どんな感想を抱かれましたか?

勝野:

▲将来の夢、目標は、まさに十人十色。皆さん、きっちり考えています。
よく大人たちが「最近の子は…」と言ってるけど、みんな意外としっかり将来のことを考えてますよね。「今だからこそ何々をしよう」という意識も、とっても強いじゃないですか。私も私なりに考えて高校行かなかったんですけど、年上の友達に「大学へ進学したほうが将来有利なんだよ。なのに高校へも行かないなんて、世の中をシビアに考えてないから、お前はダメなんだ」と説教され、その人とはそれ以来疎遠になってしまったという過去もありますからね(笑)。

――え、そうなんですか?

勝野:
そう(笑)。確かに私も、大学へ進学したほうが、今の世の中的には良いと思いますし。それに将来の目標のために学校を選んだり、将来の何かを見つけるために、まずは大学へ進学するというのも、いいと思ってますね。でも、大学へ進学することが最終目標になってる人も多い分、その人は進学した後、どうするのかなと思ったりもしちゃいますよ。

――ホント、そうですよね。あと、17才の頃といえば、恋愛が大きな興味や関心事になってきますが。アンケ-トでは、恋をしてる人の数が過半数を越えてました。

勝野:

▲うう~、彼氏いないってひとの方が多いっす(涙)。
ですね! でも恋はしてても、彼氏がいない人の方が多いんですね(笑)。ということは、想ってはいるけど、(恋が)成立してないって言うか、叶ってない人が多いと。

――でも17歳の頃って“恋に恋する”じゃないけど、恋愛行為自体が楽しかったりするから。

勝野:
そうそう。あの頃って片思いでも楽しかったもんね。「今日は(好きな人と)話せた」、「今日は隣に座れちゃった」、「鉛筆を貸してもらった」、「握手が出来た」なんて、大人になったらどうでもいいことで、一喜一憂してたじゃない。お付き合いにしても、“一生レベルで”と内心思ってたとしても、“一生付き合う覚悟はあるか!?”と聞かれたら、実はそこまではなくて…。楽しい高校生活へ彩りを添える彼氏であったり、ドキドキしてること自体が楽しかったり…。なんか手を握っただけでドキドキするなんて、いいっすよね~~(笑)。今なんか私、平気で誰の手でもギューッと握っちゃうもん(笑)。

――でも今の17才の女の子、かなり積極的じゃないですか?

勝野:
うん、凄く積極的になったと思う。たとえば、南 沙織さんが「17才」を歌ってた30年前、女性はほぼ受け身でしかなかったわけですよね。だから<つかまえに来て>って歌詞も、その頃は彼に面と向かって言うんじゃなく、心の中で「つかまえて欲しい」と思うだけで……、それこそ、心の中の思いを歌うだけでもきっと画期的だったんですよね。でも今は、女性のほうから「つかまえてやる!」くらいにまで気持ちが進化してる(笑)。

――まさにその通りッスね(笑)。

勝野:
昔だったら押し殺してた感情を、この30年の間に押し出せるように変わっていった。よく「最近の男性は弱くなった」と言うけど、私、男性が弱くなったんじゃなくて、ただ優しくなっただけなんだと思うんですよ。

――優しくなったと。それは……?

勝野:
昔だったら、「おい」と言えばお茶が出てくるような怖い父親像が普通だったわけじゃないですか。でも、女性が自立して生きていける環境が整ってゆくに従い、女性の自己主張もどんどん強くなっていった分、逆に男の人がお茶を入れてくれたりするような時代へと変わっていった。つまり、それだけ女の子がストレスに囲まれて逆切れしちゃえる環境へ徐々になっていった分、男の人たちも、女性に対し優しくご機嫌を取っていった方が一番上手くいくんだということを覚えたみたいな(笑)。

――確かに、優しくしなきゃいけなくなった気はしますね。中でも今の17才前後の女の子の自己主張の強さは、凄いですし。

勝野:
今の17歳くらいの子って、“今しか出来ない”というパワーで、次々といろんな流行を生み出してるじゃないですか。そういう“自分らしさを生み出す”という意味では、すごく生きているって世代ですよね。

――そう思います。ちなみに「17才」の反響って、どんな感じで返ってきてますか?

勝野:
アルバム『蜂の巣城』など、元々の私のファンにしてみれば、内側な感情の世界から外へ向けた歌になってる分、ギャップを覚えて戸惑ったりする人や、逆にそれを楽しんでくれてる人などいろいろといますね。でも「17才」を聴いて私に興味を持ってくれてる人たちが今は圧倒的に多いから、どれだけこの歌を機に、私のオリジナルな歌も好きになってくれるのかが、今後楽しみではありますね!

取材・文●長澤智典

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