スコーピオンズ、「Wind Of Change」はCIAが作った説に仰天
▲1990年作『Crazy World』
スコーピオンズのクラウス・マイネ(Vo)が、彼らの曲「Wind Of Change」にまつわる陰謀説を否定した。
◆スコーピオンズ動画、画像
マイネ作の「Wind Of Change」はスコーピオンズが1990年に発表したアルバム『Crazy World』に収録。ソビエト連邦のグラスノスチ(情報公開)を祝い、冷戦の終結を象徴するアンセムとなった。
すると数年前、そのテーマやヒットの経緯から、同曲は実はアメリカの情報機関CIAが冷戦中のプロパガンダとして作ったものだったとの話を聞きつけ、調査を始めたジャーナリストが現れたという。
Patrick Radden Keefe氏は、CIAで働いていたという友人から情報を得たそうだ。そして、この調査の模様/彼による解説がポッドキャスト『Wind Of Change』となり、今週(5月11日)その1エピソードが配信された。
Keefe氏はマイネにも取材しており、マイネはそこで初めて陰謀説について知ったそうだ。彼はこう話したという。「奇妙だ。あの曲がCIAと繋がっているなんて、僕はどうやったって思いつかないよ。聞いたことなかった。僕はすごく驚いている。あの曲の作者としてクレジットされたい人がいるの?」
「興味深い話だね、まったくもって。映画になるよ。クールだ。CIAがあの曲を作り、あるシンガーに送り、鉄のカーテンの裏側でリリースする……、まあ筋は通ってるね。そう考えるのはちょっと変だけど。でも一方で、様々な点で、音楽が持つ力を明確に示している。突然、ロシアの半分の人たちが“Wind Of Change”を口笛で吹き始める。理由もわからずに」
Keefe氏自身も結局のところ、この陰謀説が事実とは確信できなかったそうだ。
Ako Suzuki
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