エルトン・ジョン、映画『トミー』出演をめぐり、ロッド・スチュワートを怒らせる
エルトン・ジョンは、ザ・フーのアルバム『Tommy』をもとに作られた同名タイトルの映画(1975年)に出演したことで、ロッド・スチュワートを怒らせたそうだ。
◆エルトン・ジョン画像
エルトンは同作で、“ピンボールの魔術師”として登場。巨大なドクターマーチンを履いてパフォーマンスした。
映画に出演するのは苦手だというエルトンは、英国の新聞『The Guardian』に寄稿したエッセーの中でこんな逸話を明かした。「驚くことに、1971年、ハル・アシュビー監督から『ハロルドとモード 少年は虹を渡る』の主役のオファーがあった。でも、断った。脚本は気に入ったけど、当時は、僕がやるのは違うって思ったんだ。2作ほど自分の役で映画に出演した。どちらもアカデミー賞受賞とは程遠い。『スパイス・ワールド』と『カントリー・ベアーズ』っていうディズニー映画だ。僕の出演作で一番有名なのは『トミー』だろう。演技はあんまり関係なく、ただ、4.5フィート(約137センチ)あるドクターマーチンを履いて転ばないようにしていただけだが」
「最初、僕はこれも断ったんだ。彼らはロッド・スチュワートに連絡した。僕は、彼にも断るよう言ったんだ。“あんなのまっぴらだろ、君”って。そしたら、ザ・フーのピート・タウンゼントから電話があって、僕はノーと言えなくなってしまった。ロッドはものすごく怒ってた。“この野郎! わざとやったな!”って。確かに僕は、わざとロッド・スチュワートをイラつかせようとすることに人生のかなりの時間を費やしてきた。それが、僕らの友情の性質だ。でも、あのときは本当にわざとではなかった」
ロッドは昨年、エルトンのラスト・ツアーに関し、「“引退します!”って、チケット売ろうとする匂いがプンプンする」と話し、エルトンを怒らせていた。
Ako Suzuki
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