キッスのジーン・シモンズ、「新作はちょっと違った感覚」
ジーン・シモンズは、10月16日にリリースするキッスのニューアルバム『モンスター』で、ファンはこれまでとはちょっと違った感覚を味わうだろうと語っている。「多くの歌詞では、女たらしとか芸術とはあまり関係なく、自分のあり方や感じ方のことを取り上げている。例えば、“ザ・デヴィル・イズ・ミー”は懺悔に近い。世の中の悪を非難ばかりするのもいいけど、自分にだって悪の部分がある。デヴィルは自分なんだ。きっと、誰にでもちょっとした悪の部分はあるんだよ」とビルボードに話す。
「『モンスター』は自分たちのアルバムの中でベスト3に入ると思う」と自信たっぷりのシモンズ。1972年に共にバンドを結成し、今回再びプロデュースを担当したポール・スタンレーについては、「彼は他のことを何もかも捨てて仕事にかかったんだ」という。「俺はもう3か月もスタジオにカンヅメになるような忍耐も気力もないよ。外の出来事が気になるし…。スタンレー以上に信用できるヤツがいるか?アイツは素晴らしいチームプレーヤーで、“俺が間違ってるかも。これを試してみようか。これはどうかな?”なんて平気で言えるんだよ。そうすると、みんなで何でもやってみることになる。4人が車に乗っていて、誰かが運転するのに、“そっちじゃない、右だよ、右折して!”なんていうのに似てる。最後にはみんな行き着く場所は同じ。アイツが連れて行ってくれたってわけさ」と話した。
キッスは、モトリー・クルーとのツアーですでに演奏している1stシングル「ヘル・オア・ハレルヤ」をリリースした。「スタンレーがギターのコード・パターンを持ってきたんだけど、最初は違うタイトルが付いていたんだ。何日かして彼が“ヘル・オア・ハレルヤ”ってどう?と聞くと、みんなで“おっ、いいぞ”となった」と続けたシモンズ。また、『モンスター』には少し歴史のある曲も入っているといい、例えば、70年代に彼が作った“イート・ユア・ハート・アウト”は、かなり変更を加えて今回のアルバムに収録したそうだ。
『モンスター』をリリース後、キッスは世界中を回るという。“どこへでも行く”と言い切るシモンズは、「モトリー・クルーとのツアーは驚くほど素晴らしいよ。彼らは最高のショーをやる。彼らの初めてのツアーは俺たちと一緒だったんだ。今ではもっとプロフェッショナルなバンドになったけどね。AC/DC、ボン・ジョヴィ、ジューダス・プリースト、アイアン・メイデン、ラッシュなんかにも同じようにした。どこかで誰かが俺たちにチャンスをくれたから、他のヤツらに同じようにしてやるんだ」とも話している。
◆ニュース提供:ビルボード
◆BARKSビルボード・デイリーニュース・チャンネル
この記事の関連情報
キッスのバイオグラフィ映画、新たな監督と最終交渉?
【俺の楽器・私の愛機】1687「やっと手に入れた銘機」
エース・フレーリー、キッスのメンバーたちは「金持ちになったことでバラバラに」
ジーン・シモンズ、エース・フレーリーとピーター・クリスに「厳しくしなかったことを後悔」
ジーン・シモンズ、ソロ・ツアーでは「マネージャーなし。ギター・ピックだけ持って現れる」
ポール・スタンレー、ジーン・シモンズとは「毎日のように連絡取り合ってる」
ポール・スタンレー、キッスのアバターは「以前見せたものとは別ものになる」
ジーン・シモンズ、ジミー・ペイジから褒められ、倒れそうに
ジーン・シモンズ、キッス後初の公演でトミー・セイヤーと共演