ブラーのデイヴ、落書きが消されて憤慨

これに対し、ブラーのデイヴ・ロウントゥリー(Dr)は地元の新聞『Camden New Journal』紙にこう不満をこぼしている。「ブリティッシュ・カルチャーを祝うはずのオリンピックの年に、なんともお役所的な行為だ。ブラーはブリティッシュ・カルチャーに貢献したし、ブラーの物語の1つだっていうのに」
「(管理局の)決定は理解できるよ。でも、僕はこの地域に15年住んでいて(グラフィティーが)そこにあることが当たり前だとさえ感じていた。残念だ。あれは僕らのビデオにも登場してるんだ。あの歌詞とこの丘(ブリムローズ・ヒル)には深い想いがあるんだ」
公園を管理するRoyal Parksはこれまで、あえてグラフィティーを消去するつもりはなく、自然に薄くなっていけばいいと考えていたそうだ。しかし、薄くなると誰かが塗り直していたらしい。10年以上そうやって存在し続けてきたが、今回消すことに決めたのは、その塗り直し方がよくなかったのが原因のようだ。管理局Royal Parksは「最後の(塗り直そうという)試みは雨の中行なわれたため、ペンキが流れ歩道が汚くなってしまった。だから除去しなくてはならなかった」と話している。
Ako Suzuki, London