ヤマハから高分解能、高出力、高信頼性を軽量・コンパクトサイズで実現したパワードスピーカー「DXR」&パワードサブウーファー「DXS」シリーズ
▲写真上が8”2ウェイパワードスピーカー「DXR8」、下は左から10”2ウェイ パワードスピーカー「DXR10」、12”2ウェイ パワードスピーカー「DXR12」 15”2ウェイ パワードスピーカー「DXR15」、12”パワードサブウーファー「DXS12」、15”パワードサブウーファー「DXS15」。
「DXRシリーズ」および「DXSシリーズ」は、2011年4月発売の「DSRシリーズ」で実現した高音質と高い音圧レベルを軽量・コンパクトサイズで実現し、より幅広い用途に対応したモデルだ。「DSRシリーズ」は、ヤマハが業務用音響機器開発で培った信号処理技術・アンプ技術・スピーカー技術を結集したモデルとして好評を得たが、その魅力がより軽量・コンパクトサイズで味わえるというわけだ。
「DXRシリーズ」「DXSシリーズ」は。、高性能DSP、高効率パワーアンプとカスタム設計のスピーカーユニットを採用。業務用として要求される高い信頼性、ミュージシャンやDJの方にも使いやすい可搬性、堅牢性に加え、設置性に優れたデザイン、フレキシブルな接続が可能となるミキシング・リンク機能も備えている。
フルレンジの「DXRシリーズ」にはスピーカーの大きさが異なる4モデルを用意、さらにパワードサブウーファー「DXSシリーズ」2モデルも用意。これらのラインアップにより、ライブ、イベントでのメインスピーカーやモニタースピーカー、さらに固定設備まで幅広い用途に対応する。
「DXRシリーズ」は、低域と高域の2つのスピーカーユニットをもつ2ウェイのフルレンジ構成。アンプとスピーカーの性能を最大限に引き出すために、内部演算処理48ビットの高性能DSPを搭載する。クロスオーバーにはリニアな位相特性を持つFIRフィルターを採用した独自の「FIR-X tuning」処理により、振幅特性・位相特性を最適化し、分解能に優れた高音質を実現。さらに「DSRシリーズ」で好評のマルチバンド・ダイナミクス・プロセッサー「D-CONTOUR(Dynamic-Contour)」も搭載。「D-CONTOUR」は、アンプの出力レベルをリアルタイムに監視し、人間の聴感特性に合わせて振幅特性をダイナミックにコントロールする。このため、いかなる音量においてもバランス良く、迫力のあるサウンドを提供する。FOH/MAINとMONITORの2つのモードを備えており、用途に応じて最適なサウンドを引き出すことが可能だ。
また「DXSシリーズ」には、サブウーファー専用の低域プロセッシング「D-XSUB」を用意。BOOSTとXTENDED LFの2つのモードを備えており、フレキシブルな低域のコントロールが可能だ。
「DXRシリーズ」「DXSシリーズ」のDSPは、サウンドチューニングだけでなく保護機能も備える。DSP制御の高度な保護機能により、電源、パワーアンプ、スピーカーユニット全てのコンポーネントを確実に保護し、それぞれの性能を最大限まで引き出す。
高効率・ハイパワーClass-Dアンプとカスタム設計のスピーカーユニットにも注目だ。新開発高効率 Class-Dアンプユニットは軽量・コンパクトな筐体でありながら、「DXRシリーズ」で1100W(ダイナミックパワー)、「DXSシリーズ」で950W(ダイナミックパワー)の高出力を実現するだけでなく、制動の効いた歯切れの良いサウンドを生み出す。また、低域のスピーカーユニットは高耐入力、低歪の設計とし、輪郭を損ねない強力な低音を実現する。高域は、再現能力に優れたコンプレッションドライバーと指向制御に優れたCDホーンとの組み合わせにより、優れたダイナミクス、明瞭度、遠達性を獲得。これらのアンプ、スピーカーの最適な組み合わせと高度なDSP制御により、ダイナミクス、音の再現性をキープしながら、高い音圧レベルを実現。大口径モデル「DXR15」では、最大音圧レベル133dB SPL peak@1mを達成している。
フレキシブルな接続が可能となるミキシング・リンク機能も特徴の1つだ。「DXRシリーズ」には、さまざまな入力ソースを同時に3系統まで接続できるミキシング機能を搭載。このため、ミキシングコンソールの出力だけでなく、マイクや楽器、ポータブルオーディオ機器などのさまざまなソースを直接接続可能だ。また、複数の「DXRシリーズ」を使用する場合は、リンクモードによりステレオ構成やデュアルモノラル構成の接続を簡単に切り替える可能。さらに、また「DXRシリーズ」にはHPF、「DXSシリーズ」にはLPFセレクターを搭載しているので、最適なクロスオーバーポイントを選択することが可能だ。
デザインは、幅広い用途に対応し設置性に優れたもの。堅牢性と可搬性に優れたエンクロージャーには、吊り下げ設置のためのリギングポイントや到達範囲に応じて2つのポジションを用意したポールマウント用ソケットなどを装備。オプションのUブラケットを装着すれば水平・垂直のいずれでも設置が可能だ。また「DXR10/12/15」では、フロアモニターとしての設置が可能で、状況に応じて柔軟なセッティングが可能となっている。また、サブウーファー「DXSシリーズ」はポール取り付け用のソケットを天面に装備しており、「DXRシリーズ」をサテライトスピーカーとして設置することが可能だ。このように、シンプルなボーカル/楽器演奏の拡声から、ライブPAにおけるメインスピーカー、フロアモニター、設備での固定スピーカーとして、幅広い用途に対応するシリーズとなっている。
◆ヤマハ パワードスピーカー DXR8
価格:71,400円
◆ヤマハ パワードスピーカー DXR10
価格:81,900円
◆ヤマハ パワードスピーカー DXR12
価格:92,400円
◆ヤマハ パワードスピーカー DXR15
価格:102,900円
◆ヤマハ パワードサブウーファー DXS12
価格:92,400円
◆ヤマハ パワードサブウーファー DXS15
価格:102,900円
発売日:2012年2月
◆DXR/DXSシリーズ ニュースリリース
◆ヤマハ
◆BARKS 楽器チャンネル
この記事の関連情報
【インタビュー】「演奏データを未来へ残す」という、規格外れのヤマハのイノベーション
【コラム】BARKS烏丸哲也の音楽業界裏話033「ライブの真空パック」
【俺の楽器・私の愛機】1689「公立高校への進学を条件に」
Guild、トラベルサイズのアコースティックギター『TRAVELER』が登場
ヤマハ、アコギのフラッグシップモデルにコンサートスタイルが登場
2024年の楽器・作品・プレイヤー」を決定する<楽器店大賞 2024>スタート
島村楽器、ヤマハ電子ピアノ『SCLP-8450』『SCLP-8350』のオリジナルカラーを9/5発売
【俺の楽器・私の愛機】1622「ヴィンテージ」
【俺の楽器・私の愛機】1619「母に借金して買ったレブスター」