増田勇一の『今月のヘヴィロテ(1月篇)』
●アントニー・アンド・ザ・ジョンソンズ『クライング・ライト』
●ジ・アンサー『エヴリデイ・ディーモンズ』
●シール『ソウル』
●ブルース・スプリングスティーン『ワーキング・オン・ア・ドリーム』
●ウォールズ・オブ・ジェリコ『アメリカン・ドリーム』
●フランツ・フェルディナンド『トゥナイト』
●レイザーライト『スリップウェイ・ファイヤーズ』
●コープランド『マイ・サンシャイン』
●セパルトゥラ『A-Lex』
●メキシコラス『X』
相変わらず脈絡のない作品だが、このなかでも浸る機会が特に多かったのがアントニー・アンド・ザ・ジョンソンズとシール。いわばどちらも“神の声”な作品なのだが、単純な高揚感とも癒しとも異なった、ある種の浄化作用みたいなものをもたらしてくれる。すんごくリアルな話をすると、この1月、移動中や待ち時間などに読みふけっていたのがポール・オースターの『幻影の書』だったのだけども、『クライング・ライト』を聴きながらこの物語の世界に入っていったりしようものなら、どちらからも抜け出せなくなって面倒なことになる。実際、そうして何度か降りるべき駅に到着したことに気付かなかったりしたことがあった。
ジ・アンサーの第2作も、相変わらずな部分と飛躍的進化の双方が感じられて、素直に嬉しかった。44月の来日公演も、俄然、楽しみになってきた。ちなみに2008年末にはこのバンドのフロントマン、コーマック・ニーソンに電話インタビューしたのだが、その際の記事が現在発売中の『Player』誌3月号(うかうかしてると、もうすぐ次の号が出ちゃいますが)に掲載されているので興味のある方はチェックしてみて欲しい。ちなみに彼の“訛り”には覚悟していたんだけども、それ以上に、“センテンスの切れ目がわかりにくい、途切れない水漏れのようなお喋り”には少々苦悶させられました。ま、それでも爆笑の連続だったのだけども。
他の作品群についても、もはや今さら過剰な説明を必要としないものばかりだと思うが、ちょっとダーティな感じになってきたフランツ・フェルディナンドの新作はこれまで以上に好きだし、メキシコラスは“掘り出しもの”な感じ。そして、アメリカ大統領選とかスーパーボウルとかもあった都合で、ただでさえ勝手に耳に入ってくる機会の多かったブルース・スプリングスティーンの新譜だけども、この1曲目に入っている「アウトロー・ビート」を聴くたびにキッスの「ラヴィン・ユー・ベイビー」がアタマのなかで鳴り始めてしまう僕は、やはりどこか毒されているのでしょうか?
で、まったく文脈とは関係ないのだけども、ながらく待たれていたキッスのアーカイヴDVD、『KISSOLOGY』の国内盤発売がついに実現することになった! 3月に、日本限定のものすごい仕様でリリースされる予定なのでお楽しみに。こちらの詳細については、また改めて。
増田勇一
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