ブルース・スプリングスティーン「ダンシン・イン・ザ・ダーク」、若者全般が抱える不満と不安を表現

ポスト


日本独自の40周年記念盤となるブルース・スプリングスティーン『ボーン・イン・ザ・U.S.A.(40周年記念ジャパン・エディション)』(7インチ紙ジャケット仕様)の発売を記念して、大ヒット曲「ダンシン・イン・ザ・ダーク」のミュージック・ビデオが日本語字幕付きで公開された。


ブルース本人が登場した初めてのミュージック・ビデオで、有名映画監督のブライアン・デ・パルマ(『キャリー』『スカーフェイス』『アンタッチャブル』『ミッション:インポッシブル』他)をビデオ監督として起用したミュージック・ビデオだ。最後に客席からファンの女性を舞台に上げて一緒に踊る場面があり、その後のコンサートで必ず行われる慣例になったきっかけがこの作品であった。

ビデオの中でそのファンを演じたのは、当時は無名だったが、その後『フレンズ』や『スクリーム』シリーズで人気女優になったコートニー・コックスだ。1985年の初来日公演でもこの曲で日本の女性ファンをステージに上げ一緒に踊ったが、その瞬間を捉えた写真が『ボーン・イン・ザ・U.S.A.(40周年記念ジャパン・エディション)』に付随するフォト・ブックに収録されている。

「ダンシン・イン・ザ・ダーク」は1984年発表『ボーン・イン・ザ・U.S.A.』からのファースト・シングルで、全米シングル・チャート2位を記録した。ブルース・スプリングスティーンにとっての最大のヒットとなり、この曲で初のグラミー賞最優秀ロック・ヴォーカル・パフォーマンス部門を受賞することとなる。アルバムが全世界的に大ヒットとなった大きな要因ともいえる曲だが、実はアルバムのために書かれた最後の曲だったという。

最終的な選曲の段階で、マネージャーのジョン・ランダウがもう1曲、決定的なヒット・シングルとなる曲が必要だと要求し、アルバムのためにすでに70曲以上も書いていたブルースは「まだ曲が必要だと言うのか。文句があるならおまえが書け」と言いつつも、ヒット曲を書く難しさと自分自身の抱える不満をうまく利用して、「鏡に映る自分の姿を確かめ、服と髪型と顔を変えたい」と、若者全般が抱える不満と不安を見事に表現する曲を書いた。

このアルバムこそブルースの地位をこれまでと別次元にまで持ち上げる重要作になると確信し、そのために確実にヒットする曲を求めていたジョン・ランダウの狙いは、ずばり的中。当時のシンセ・ポップの要素をとりこんだダンス・ロック曲に仕上げ、録音ができ上がったとき、すぐに地元のクラブでDJにかけてもらい、ダンスフロアの反応を見てヒットを確信したという。メロディーは軽快でキャッチー、ヴォーカルには素晴らしいエネルギーが満ち溢れている。そしてクラレンス・クレモンズが最後に素晴らしいソロを聴かせてくれる。



ブルース・スプリングスティーン『ボーン・イン・ザ・U.S.A.(40周年記念ジャパン・エディション)』(7インチ紙ジャケット仕様)

2024年9月25日発売 完全生産限定盤/SICP31728-31(Blu-spec CD2 4枚組)/\8,800(税込)
●日本独自高品質BSCD2(4枚組)(特製インナースリーヴに収納)
●日本独自7インチ紙ジャケット仕様(見開きジャケ)(*ピンク・フロイド『原子心母(箱根アフロディーテ50周年記念盤)』と同じような仕様になります)
●3大特典:
(1)「ボーナス・ディスク3CD」:1985年4月の初来日公演から数か月後の1985年8月地元NJジャイアンツ・スタジアムでの圧巻のフル・ライヴ・パフォーマンス全29曲収録!(セットリストが日本公演に近い)
(2)「1985 Japan Tourメモリアル・フォト・ブック」:1985年4月のブルース・スプリングスティーン&Eストリート・バンドの初来日時の空港、ライヴ、オフショット、メモラビリア他未発表写真満載!(来日公演に同行した伝説的フォトグラファーNeal Prestonの未発表含むライヴ写真、原宿や京都でのオフショット、及び日本に残されていたアーカイヴ写真、ツアー関連資料、全公演チケット、新聞、雑誌表紙、アルバム発売時の宣伝資料、メモラビリアなど貴重な写真を集大成)
(3)「初来日公演ツアー告知ポスター」:貴重な1985日本公演ツアー用の告知ポスターを復刻、封入!
<DISC1>: ‘Born in the U.S.A.' album
1 BORN IN THE U.S.A./ボーン・イン・ザ・U.S.A.
2 COVER ME/カヴァー・ミー
3 DARLINGTON COUNTY/ダーリントン・カウンティ
4 WORKING ON THE HIGHWAY/ワーキング・オン・ザ・ハイウェイ
5 DOWNBOUND TRAIN/ダウンバウンド・トレイン
6 I'M ON FIRE/アイム・オン・ファイア
7 NO SURRENDER/ノー・サレンダー
8 BOBBY JEAN/ボビー・ジーン
9 I'M GOIN' DOWN/アイム・ゴーイン・ダウン
10 GLORY DAYS/グローリィ・デイズ
11 DANCING IN THE DARK/ダンシン・イン・ザ・ダーク
12 MY HOMETOWN/マイ・ホームタウン
<DISC2>: Bruce Springsteen & The E Street Band Giants Stadium, East Rutherford, NJ Aug 22, 1985(Part.1)
1 BORN IN THE U.S.A./ボーン・イン・ザ・U.S.A.
2 BADLANDS/バッドランド
3 OUT IN THE STREET/表通りにとびだして
4 JOHNNY 99/ジョニー 99
5 SEEDS/シーズ
6 ATLANTIC CITY/アトランティック・シティ
7 THE RIVER/ザ・リバー
8 I'M GOIN' DOWN/アイム・ゴーイン・ダウン
9 WORKING ON THE HIGHWAY/ワーキング・オン・ザ・ハイウェイ
10 TRAPPED/トラップト
11 GLORY DAYS/グローリィ・デイズ
12 THE PROMISED LAND/プロミスト・ランド
<DISC3>: Bruce Springsteen & The E Street Band Giants Stadium, East Rutherford, NJ Aug 22, 1985(Part.2)
1 MY HOMETOWN/マイ・ホームタウン
2 THUNDER ROAD/涙のサンダー・ロード
3 COVER ME/カヴァー・ミー
4 DANCING IN THE DARK/ダンシン・イン・ザ・ダーク
5 HUNGRY HEART/ハングリー・ハート
6 CADILLAC RANCH/キャディラック・ランチ
7 DOWNBOUND TRAIN/ダウンバウンド・トレイン
8 I'M ON FIRE/アイム・オン・ファイア
9 PINK CADILLAC/ピンク・キャデラック
10 BOBBY JEAN/ボビー・ジーン
11 THIS LAND IS YOUR LAND/我が祖国
<DISC4>: Bruce Springsteen & The E Street Band Giants Stadium, East Rutherford, NJ Aug 22, 1985(Part.3)
1 BORN TO RUN/明日なき暴走
2 TWO HEARTS/二つの鼓動 (with Stevie Van Zandt)*
3 RAMROD/恋のラムロッド・ロック (with Steve Van Zant)
4 TWIST AND SHOUT - DO YOU LOVE ME/ツイスト・アンド・シャウト~ドゥ・ユー・ラヴ・ミー  (with Stevie Van Zandt)*
5 JERSEY GIRL/ジャージー・ガール  (with Stevie Van Zandt)*
6 SHERRY DARLING/愛しのシェリー  (with Stevie Van Zandt)*

(DISC2 - 4 from BRUCE SPRINGSTEEN & THE E STREET BAND - GIANTS STADIUM, EAST RUTHERFORD, NJ AUGUST 22, 1985)
BRUCE SPRINGSTEEN & THE E STREET BAND:
BRUCE SPRINGSTEEN - LEAD VOCAL, ELECTRIC AND ACOUSTIC GUITARS, HARMONICA
ROY BITTAN - PIANO, KEYBOARDS
CLARENCE CLEMONS - TENOR AND BARITONE SAXOPHONES, PERCUSSION, BACKING VOCAL
DANNY FEDERICI - ORGAN, KEYBOARDS
NILS LOFGREN - ELECTRIC AND ACOUSTIC GUITARS, BACKING VOCAL
PATTI SCIALFA - ELECTRIC AND ACOUSTIC GUITARS, PERCUSSION, BACKING VOCAL
GARRY TALLENT - BASS / MAX WEINBERG - DRUMS
*ADDITIONAL MUSICIAN: STEVIE VAN ZANDT - GUITAR, BACKING VOCAL
(ボーナス・ディスクのライヴ盤全29曲中、「Seeds」「I'm Goin' Down」「This Land is Your Land」「Two Hearts」「Jersey Girl」以外の24曲は1985年の日本公演で披露された楽曲)

【添付写真】
*『ボーン・イン・ザ・U.S.A.(40周年記念ジャパン・エディション)』(7インチ紙ジャケット仕様)パックショット1
*『ボーン・イン・ザ・U.S.A.(40周年記念ジャパン・エディション)』(7インチ紙ジャケット仕様)パックショット2
*『ボーン・イン・ザ・U.S.A.(40周年記念ジャパン・エディション)』(7インチ紙ジャケット仕様)帯付きジャケット写真
*初来日公演時ライヴ写真
*「ボーン・イン・ザ・USA」日本語字幕付きMVサムネイル



◆ブルース・スプリングスティーン・レーベルサイト
この記事をポスト

この記事の関連情報