'06年を振り返る洋楽ニュース

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音楽界のほか、社会的にもさまざまな出来事があったこの1年。反響の大きかったニュースで'06年のシーンを振り返ってみた。

この年もやはり、洋楽アーティストとしては不動の人気を誇るブリトニー・スピアーズから始まっている。

1月:ブリトニーが“大嫌いな”パパラッチから救助される。また、ブリトニーと同じくポップ界のスーパースター、マイケル・ジャクソンが中東をベースに音楽活動をするのではないかと伝えられた(https://www.barks.jp/news/?id=1000017613)。ゴシップ関連では他に、マドンナとエルトン・ジョンの「口パク」騒動が反響を得た。イギリスではアークティック・モンキーズがアルバム『Whatever People Say I Am, That's What I'm Not』で歴史的記録を樹立した。

2月:カムバック・アルバム『The Emancipation Of Mimi』が大成功を収めたマライア・キャリー、衣装と体型は合っているとファッション界に反撃。のちに減量に成功!?。ボノ(U2)がノーベル平和賞の候補に。

3月:『Have A Nice Day』が世界のチャートを席巻したボン・ジョヴィ。ギタリストのリッチー・サンボラが日本公演を前に骨折するも、日程は無事に行なわれた。一方、U2の日本公演が延期された。全米ではプリンス(『3121』)やニーヨといったアーティストがヒットした。マイケル・ジャクソンの自宅「ネバーランド」が閉鎖に。

4月:KoRnとDir en greyの夏の米ツアーが伝えられる。また、ヨーロッパから日本、そして北米へと世界的に人気が拡大したカナダ出身のアーティスト、ダニエル・パウターが話題に。「バッド・デイ~ついてない日の応援歌」は米超人気番組『American Idol』のテーマとして大ヒットした。ほかに、スマッシング・パンプキンズが再結成を果たした。スヌープ・ドッグがロンドンの空港で乱闘事件を起こす。ナールズ・バークレイの「Crazy」が世界で大ヒットした。

5月:SUM 41のギタリスト、デイヴ・バクシュがバンドを脱退。ガンズ・アンド・ローゼズが本格的に始動、ヨーロッパを中心にライヴを行なう。そして、マイケル・ジャクソンが緊急来日し、関係者やファンを驚かせた。レッド・ホット・チリ・ペッパーズが『Stadium Arcadium』をリリースし、初の全米No.1を獲得した。

6月:KoRnのジョナサン(Vo)が血液の難病にかかるも、病床からDir en greyを絶賛。のちに病魔を克服し、バンド活動を再開している。また、'06年1月に日本公演を行なったバックストリート・ボーイズの中心メンバー、ケヴィン・リチャードソンが衝撃の脱退を表明した。

7月:以前から交際が話題になっていたデリック・ウィブリー(SUM 41)とアヴリル・ラヴィーンの2人がめでたく結婚。一方、プリンスが離婚した。この頃、ハーバード大を卒業したウィーザーのリヴァース・クオモ(Vo)が“終わった”と意味深な発言をし、ちょっとした騒動になった。メアリー・J.ブライジが『The Breakthrough』を引っさげ、北米ツアーを開始。

8月:7月下旬から8月上旬にかけて、恒例の夏フェス(フジロック、サマソニ)が開催される。キャリア最高作と呼び声の高い『Stadium Arcadium』を引っ提げ、夏フェスに出演したレッド・ホット・チリ・ペッパーズや、メタル界の最重要バンド、メタリカなどのステージが話題になった。ゴシップ関連では、結婚したアヴリルのイメチェンや映画出演が反響を呼んだ。ほかに、米ドラム・コンテストで、16歳の少年が世界最速ドラマーとして優勝した。全米では、マライア・キャリーがツアー開始。ネリー・ファータドの「Promiscuous」がビルボード・チャートで6週目の1位を獲得した。

9月:ブリトニーが第二子を出産。クリスティーナ・アギレラが出産祝いを贈る。冬にR&B/ヒップホップ、春から夏にかけてロックとカントリーが強さを増した米チャートが、この時期になって再びR&B/ヒップホップが優勢に。ビヨンセの『B'Day』、ジャスティン・ティンバーレイクの『FutureSex/LoveSounds』がチャートを席巻した。マドンナの『Confessions On A Dance Floor』を引っ提げた世界ツアーがツアー記録を樹立している。

10月:ブリトニーの離婚がトップ・ニュースとして報じられる。全米チャートではエヴァネッセンスの『The Open Door』が初登場1位を獲得。カート・コバーン(ニルヴァーナ)がエルヴィス・プレスリーを破り、死去した著名人の中で最も稼いだアーティストに選ばれた。ファボラスがディディの経営するレストランで撃たれる。

11月:TIME誌がビートルズ、U2ほか、'80年代の作品を中心に歴代の<ベストアルバム100枚>を選出。離婚したブリトニーが親権を要求し、ケヴィンと争いに。ブリトニーはのちにパリス・ヒルトンとの豪遊などが話題になった。ジェイ・Zの復活作『Kingdom Come』が記録的セールスで全米No.1を獲得。マイケル・ジャクソンがロンドンで開催されたワールド・ミュージック・アワードで名曲「Thriller」をパフォーマンスする予定だったものの、予定通りにはいかず大ブーイングを浴びた。ヴァン・ヘイレンが息子のウルフガングをバンドのベーシストに迎えた。

12月:『American Idiot』が大ヒットしたグリーン・デイ。今年は雑貨店店員とオアシスのノエルから文句を言われ、映画も棚上げとなってしまったが、新作の取り組みが伝えられた。そして、クリスマス(12/25日)に悲しいニュースが飛び込んできた。ジェームス・ブラウンが肺炎のため死去。73歳だった。

T.Kimura
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