サム41が訴えられる

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カナダ出身のパンク・ロック・バンド、サム41が映像を不正使用したとしてニューヨークの男性から訴えられたとMTVなどが伝えている。バンドを訴えたのはニューヨーク州ロッチェスター在住のマイケル・スードア。彼の主張によると、スタジアムでバンド・メンバーからホットドックを投げつけられ、そのときの様子を撮影した映像を無断で使われたという。彼の姿はアルバム『Does This Look Infected?』('02年)のボーナスDVD『Cross the T's and Gouge Your I's』の中に収録されている。

スードアはレコード会社やプロダクション、プロデューサーらを相手取り、600万ドル(約6億円)の損害賠償を求めている。住宅関係の仕事に携わる彼は、昨年7月に顧客から知らされるまでDVDの件にはまったく気付かなかったという。弁護士のH.トッド・ブラードは「バンド・メンバーは彼を意図的にからかうつもりだった。映像に収めるためにそうした。これは悪質な行為にほかならない」と語った。映像は本人に知らせることなく撮影された。

当時、バンドはロッチェスター工科大学でコンサートを行なうためニューヨークを訪問。地元のマイナーリーグの試合を観戦した。ニューヨーク州の法律では個人の許可なく映像を使うことを禁じている。バンドは連邦と州の2件の訴訟を抱えており、個人を笑い物にして利益を得たことが問題となりそうだ。

バンドからの正式なコメントは現在のところ発表されていない。

T.Kimura
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