元ニルヴァーナのメンバー、コートニー・ラヴと全面対決

ポスト
Nirvanaのメンバー、Dave GrohlとKrist NovoselicはHoleのフロントウーマンCourtney Loveの主張に対抗し、Nirvanaの管理権をめぐる訴訟を起こした。彼らは、Loveは彼女自身の「キャリア目標」を深く追求するために訴訟を利用しているのであって、彼女の夫でNirvanaのフロントマンだった故Kurt Cobainの遺産を保護する目的ではないと主張している。

12月12日(水)、(ワシントン州)シアトル米上位裁判所に出された対抗主張で、GrohlとNovoselicは、Loveは「音楽と女優としてのキャリアが下降気味」であり、「彼女自身の目標を深く追求する」ために訴訟を利用していると述べた。

NovoselicとGrohl(現Foo Fighters)は、その対抗主張と合わせて「Nirvanaのファン」へ向けた公開状を発表し、そこには次のように書かれている。

「みなさんの多くが知っているように、このクリスマスの時期にファンへ向けて素晴らしいプレゼントを用意していました。Nirvanaのベスト・ミュージックを集めたボックスセットです。このセットは『Nevermind』の10周年を記念し、Kurtが死ぬ直前の'94年にレコーディングされた曲“You Know You're Right”が収められる予定でした。このプロジェクトは制作に5年近く費やしましたが、コレクションは発売されませんでした。その理由はたったひとつ、Courtney Loveのせいです」

公開状中で2人は「Nirvanaの音楽を専有しようとする、彼女の誤った方向のキャンペーンと訴訟に反応する以外、方法はなかった」としている。また、Nirvana L.L.C.(有限責任会社)がNirvanaのビジネス面についての詳細な決定を行なうために'97年に設立されたと説明され、「Nirvana L.L.C.はバンドについての決定を行なうのであって、Courtneyや他の個人に関する決定を行なうものではない。その契約は3人に対してこれまでずっと有効だった」と述べている。

Nirvanaの代表作『Nevermind』の10周年を記念するボックスセットは、5月にLoveが「Nirvanaの管理を引き継ぐための」訴訟を起こしたときに頓挫したという。公開状には次のような文面がある。

「Courtneyは、彼女の訴訟が適切なマネージメントとKurtの遺産の再活性に関係するものだと主張していますが、実際には彼女の行動は、彼女自身のキャリアを再活性させるためだけのもので、盲目的な私利私欲に動かされています。彼女はNirvanaのファンのことをまったく考えていません。彼女はNirvanaの遺産を考慮せず、個人的な利益を得るための有効手段としてNirvanaの音楽を切り札に使っています」

「我々の音楽は彼女の終わりのない係争と、妄想的な名声欲のために抵当に入れられているのです」「彼女の野心的な事項にNirvanaの遺産が巻き込まれています。Courtneyに対抗し、人々のために自分自身の音楽を演奏するよう要求します」

Loveは11月、Nirvanaのマスターレコーディングの管理権を手に入れる闘いについてAccess Hollywoodに次のように語っていた。
「再交渉として始まった話し合いは、恐ろしい展開になってしまった」

彼女はまた、レコード・エグゼクティヴたちにこう語っている。
「父親と夫を失った人間と取り引きしているということを理解してもらいたい。シェークスピアみたいだけど、これはジョークではないの。コーヒーパッチでもなく、“あぁ、Courtneyの面倒をみてあげよう”ってことでもない。これは暗くて、邪悪で、マキァベリ的で、あなた達がめちゃくちゃにすれば私には黒い血が流れるわ……。このビジネスは彼を傷つける。ひどく傷つけるの。ビジネスの欲望は彼を傷つけるのよ」

Craig Rosen, Los Angeles LAUNCH.com
この記事をポスト

この記事の関連情報