カート・コバーンが破壊したギター、予想価格の約10倍で落札される

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Photo: Chris Cuffaro

ニルヴァーナのカート・コバーンがセカンド・アルバム『Nevermind』(1991年)時代に破壊したギターが、5月20日に米ニューヨークで開催されたオークションに出品され、59万6,900ドル(約8,200万円)で落札された。

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ギターは6~8万ドル(約830万~1,100万円)で落札されるものと予想されていたが、実際にはその10倍近い値をつけた。

オークションを開催したJulien's Auctionsによると、このギターは1990年頃に日本で製造された黒のフェンダー・ストラトキャスターで、コバーンは後に「Endless, Nameless」となる楽曲をレコーディングしていた際、スタジオでこれを破壊したそうだ。

ギターには、ニルヴァーナのメンバー3人およびスクリーミング・トゥリーズのマーク・ラネガンのサインが入っている。コバーンはよく自分の名前のスペルを変えており、こちらでも“Kurdt Kobain”と綴っている。

ギターは1992年にコバーンがマーク・ラネガンに贈ったという。ボディは復元されているが、プレイできる状態ではないそうだ。落札者は公表されていない。

コバーンのギターでは、彼が『MTVアンプラグド』に出演したとき使用していたアコースティック・ギター(1959年製のマーティンD-18E)が2020年に601万ドル(当時のレートで約6億4,200万円)で、「Smells Like Teen Spirit」(1991年)のミュージック・ビデオでプレイしていたギターが昨年春に450万ドル(当時のレートで約5億7,300万円)で落札されている。



Ako Suzuki
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