【インタビュー】ナゴヤ・ディビジョン「.Bad Ass Temple」発売。竹内栄治「十四の成長は獄を成長させてくれる糧にもなる」
◼︎「開眼」はライブのなかで成長してきた曲
──過去の楽曲についてもお聞きしていきたいなと思います。今までナゴヤ・ディビジョンの曲で印象に残っているものや、思い入れのあるものを教えてください。
竹内:全部思い入れがある曲ばかりなんですが、ディビジョンの楽曲である「Bad Ass Temple Funky Sounds」と「開眼」の2曲はやっぱり特に印象に残っている気がします。
──「Bad Ass Temple Funky Sounds」を聴いたとき、今までのディビジョンとはまた違った楽曲のテイストで驚いた記憶があります。
竹内:しかも「Bad Ass Temple Funky Sounds」は作詞作曲がnobodyknows+さんじゃないですか。僕、学生時代にリアルタイムでnobodyknows+さんの曲を聴いていたんです。そんな方に曲を書いてもらったことがすごく嬉しくて。仮歌を聴いたときにあまりに完成されていて「これ、俺らが歌っていいの!?」って気持ちにもなったのですが、出来上がりを聴いて、すごく良い曲をいただいたんだと思いました。ライブで歌ったときにみんながノッてくれている感じがすごく伝わってくるので、とても思い入れの深い曲ですね。
──「開眼」はいかがでしょう?
竹内:「開眼」はまた別で、最初に(作詞の)MOROHAのアフロさんが歌っている仮歌を聴いたときに「これ、どうなっちゃうの!?」って。完成図の予想がつかないというか、アフロさんの世界って、アフロさんの歌い方でしか成立しないんじゃないかと思っていたので、どうしたらナゴヤ・ディビジョンの曲になるんだろうかと、最初は少し不安な気持ちもあったんですけど、楽曲を細かく細かく丁寧に作っていくなかで、徐々に不安は薄くなっていって。
──「開眼」はライブでのパフォーマンスも印象的でした。
竹内:「開眼」って本当にライブのなかで成長していった曲だと思っています。6thライブ<ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- 6th LIVE ≪2nd D.R.B≫>で初めて歌ったときはまだCDのリリース前だったのですが、終わった後のお客さんの反応がものすごかった覚えがあるんですよ。それに、「開眼」は十四のセリフから始まるのですが、あそこを榊原くんがものすごいテンションで殴ってくるんです。毎回榊原くんがカマしてきて、こちらの予想の遥か上をいくんですよね。そうなると、次の僕のパートもそれに合わせて、むしろさらに数段上げたテンションでいかなきゃと思い、どんどん曲全体がアップデートしていくんです。本当にライブで成長してきた曲だなとすごく感じます。
──では、ラップについての手応えは5年間で変化がありましたか?
竹内:始めたときと比べたら、引き出しみたいなものは増えたとは思います。最初はとにかく仮歌通りに歌うことに必死で、それこそ「Bad Ass Temple Funky Sounds」を歌ったときは今回の「Heartache」みたいな歌い方って多分できなかったと思うんですよ。三連符で「タララっ」っと入る歌い方や、抑えながらもキレよく歌う方法、韻を踏んでいるところでパッとキメるやり方って、どうしても最初の頃は絶対荒かったと思うんです。そう考えると、今までの楽曲や、ドラマトラックのラップパート、他デビジョン曲やラッパーさんの歌い方を聴いたうえで得た引き出しで、今回の曲はできていると思います。今は引き出しが増えて「こういう歌い方はどうだろう」と自分で考えられることも増えましたし、ライブのときに急に「こういう歌い方をしてみたい」とトライできるようになりました。そういう部分は、始めた頃と比べると成長したんじゃないかなと少しだけ思える部分ですね。
──『ヒプマイ』での5年間も振り返っていただきたいです。ディビジョンの他のおふたりとの関係性は変化しましたか?
竹内:最初の頃に比べると、3人での芝居の硬さがなくなったし、言葉をかわさなくても分かり合える部分が増えてきたと思います。マイクを通して意思疎通を図っている感じがすごくあって、ライブのときがいちばん息があっているなと感じます。
──では、そんな『ヒプマイ』自体の魅力はどんなところにあると思いますか?
竹内:作品に対して皆がものすごく真剣ですよね。僕含めラップ未経験の声優さんもいるなかで、クリエイターと声優それぞれが100以上のものを出し切って成長し続けているところが、やっぱりいちばんの魅力なのかなと思います。みんなすごく真剣だし、必死です。ライブの後とか、裏でみんな汗だくになりながらめちゃめちゃ楽しそうなんですよ。本当に『ヒプマイ』のライブは一瞬一瞬が奇跡のような瞬間の積み重ねで、そんなライブを生み出しているのは本当にすごいことだなと思います。
──ありがとうございました。最後に、CD発売を楽しみにしている読者へメッセージをください。
竹内:ナゴヤの「.Bad Ass Temple」もついに発売になりました。ドラマトラックを聴いてから曲を聴くのか、曲を聴いてからドラマトラックを聴くのか、いろんな聴き方があると思いますが、一種の集大成だと思っていますので、きっとどちらから聴いても満足のできるCDになっていると思います。どちらから聴いても、聴き終わった後にもう一回曲を聴いてみよう、もう一回ドラマトラックを聴いてみようとループして、どんどん新しい発見があるCDだと思いますので、皆さん何度も何度も繰り返し聴いてもらえると嬉しいです。よろしくお願いします。
取材・文◎鈴木 幸
写真◎野村雄治
リリース情報
【発売日】11月13日(水)
【品番】 KICA-3311【定価】¥2,530(税抜価格 ¥2,300)
【収録内容】
M1:「終端」波羅夷 空却
作詞:Bimi 作曲:Bimi・DJ dip 編曲:DJ dip
M2:「Continued」四十物 十四
作詞・作曲・編曲:lilbesh ramko
M3:「Heartache」天国 獄
作詞・作曲・編曲:高岩遼
M4:Drama Track「Fools Gold」
【パッケージ仕様】
初回製造分のみスペシャルデジパック仕様
【CD封入特典】
2024年12月28日(土)
「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- ディビジョン・ファンミーティング Bad Ass Temple」@北九州ソレイユホール
CD購入者抽選予約受付シリアル
◼︎『.Bad Ass Temple』ELR Store限定盤 アクリルブロック3種セット付き
【発売日】11月13日(水)
【品番】ECB-1701【価格】¥6,000(税抜価格 ¥5,455)
【収録内容】
M1:「終端」波羅夷 空却
作詞:Bimi 作曲:Bimi・DJ dip 編曲:DJ dip
M2:「Continued」四十物 十四
作詞・作曲・編曲:lilbesh ramko
M3:「Heartache」天国 獄
作詞・作曲・編曲:高岩遼
M4:Drama Track「Fools Gold」
【パッケージ仕様】
初回製造分のみスペシャルデジパック仕様
【CD封入特典】
2024年12月28日(土)
「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- ディビジョン・ファンミーティング Bad Ass Temple」@北九州ソレイユホール
CD購入者抽選予約受付シリアル
【グッズ特典】アクリルブロック3種セット(100×100mm×厚さ20mm)
※ディビジョン別7連続リリース各CD共通のグッズ特典となり、特典絵柄がCDごとに異なります。
・法人別オリジナル特典(特典内容各CD共通)
アニメイト:ミニフォト3枚セット(各54×86mm)
Amazon.co.jp:メガジャケ(240×240mm)
ELR Store:丸缶バッジ3個セット(各Φ57mm)
HMV:A5クリアファイル
楽天ブックス:ステッカー3枚セット(各100×100mm)
ゲーマーズ:マイクロファイバーコースター(100 x100mm)
タワーレコード:2L判ブロマイド3枚セット
TSUTAYA:アクリルキーホルダー(40×40mm)
メーカー特典:3カットフォトカード(153×100mm)
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