きゃない、「僕はヒーローになれない」でメジャーデビュー

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きゃないが、6月14日に配信シングル「僕はヒーローになれない」でメジャーデビューすることが明らかになっている。

◆きゃない画像

これは4月29日に行われた<きゃない LIVE TOUR 2023「さいかい」>の東京・EX THEATER ROPPONGI公演で発表されたものだ。以下、同公演のオフィシャルレポートをお届けする。

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シンガーソングライター・きゃないが4月29日、東名阪ツアー<きゃない LIVE TOUR 2023「さいかい」>の東京公演をEX THEATER ROPPONGIで開催した。

2019年に地元・大阪でライブ活動をスタートさせ、コロナ禍の時期もSNSなどで数多くの楽曲を発信してきたきゃない。日常で誰もが経験したことがある出来事、人には言えない本音をキャッチーなメロディに乗せた楽曲によって、若いリスナーを中心に支持を広げている。

キャリア最大級の規模となった今回のライブで彼は、「バニラ」「イヌ」などの人気曲を披露。ライブ中にメジャーデビューを発表するなど、記念碑的なステージとなった。



オープニングナンバーは、「たまご」。きゃないはドラムのビートに合わせて飛び跳ね、着席している観客に「立てますか? OK?」と呼びかけながら、表情豊かな歌声を響かせる。サビの《鳴き声上げる喉はなくても/誰かの心震わせるよ》というフレーズでは観客のシンガロングが生まれ、早くも心地いい一体感で包まれた。

さらにエレキギターを持ち、爽やかなアッパーチューン「サイダー」、愛らしくも切ないラブソング「愛の言葉」へ。すべての歌詞がしっかりと聴き取れるボーカルによって、オーディエンスを惹きつけた。

「シンガーソングライター、きゃないです! ヤジ飛ばしていいよ(笑)」「久々にフルバンドでライブをやれて、しかも東京で、こんなに大きい会場で。一緒に歌ってくれたり、手を上げてくれたりするのもすごく幸せだなって思います。路上ライブからここまで来たけど、好きなように楽しんでください!」というMCに対して、客席から温かい拍手が送られた。

このあとは、ファンに支持されている人気曲が次々と披露された。ノスタルジックな旋律、別れた“君”への思いを綴る歌が響き合う「夕暮れ」。梅雨の情景とともに描かれる浮気を肯定した問題作「紫陽花」。そして、《他の誰かと寝ても暖かいけど気持ちよくは無かったわ》という歌詞が物議を醸した「イヌ」。恋愛の切なさや苦しさをリアルに映し出す楽曲も、きゃないが多くのリスナーを獲得している理由だ。

2度目のMCできゃないは、これまでのキャリアを振り返った。シンガーソングライターと名乗りたかったから、路上ライブでもカバー曲を歌わず、オリジナル曲にこだわってきたこと。少しずつ足を止める人が増え、路上ライブの投げ銭だけで生活してきたこと。そして「重大発表があります。6月14日、“僕はヒーローになれない”でメジャーデビューします!」と発表すると、会場には溢れかえる拍手と「おめでとう!」という祝福の言葉が響き渡った。

「今までの曲を超えるような曲を作っていくし、カッコいいところ見せるんで。これからもついてきてください!」という言葉に導かれたのは、メジャーデビュー曲「僕はヒーローになれない」。現実にぶち当たりながら、夢に向かって必死に進んでいく姿を描いた楽曲をエモーショナルに響かせ、大きな感動を生み出した。

さらに「僕自身が救われた曲です」という心温まるラブソング「おむかえさん」、そして、「最後、一緒に歌おうか」と代表曲「バニラ」を披露。愛する人への真っ直ぐで強い思いを高らかに歌い上げ、ライブ本編は終了した。




アンコールでは「お客さんの熱量に助けられてます」と感謝を伝え、「“さいかい”ツアーにいちばんちなんだ歌」という「HALLO」、「コインランドリー」などを演奏。「忘れてないよな? メジャーデビューするで。これからもよろしくな!」と叫び、記念すべきライブはエンディングを迎えた。

さらに30日に開催された大阪公演ツアーファイナルでは、自身の誕生日8月2日に地元・大阪の天王寺公園「てんしば」で凱旋路上ライブを開催することも発表。メジャーデビューを契機にして、“シンガーソングライター・きゃない”の魅力はさらに多くの音楽ファンに伝わることになるはずだ。


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メジャーデビュー配信シングル「僕はヒーローになれない」

2023年6月14日(水)配信開始

<きゃない凱旋路上ライブ>

2023年8月2日(水)大阪・てんしば(大阪天王寺公園内)
https://www.tennoji-park.jp/
※開催時間等の詳細は後日発表

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