元ラーメン屋がギター職人に転身、福岡発ハンドメイド・エレキギターブランドCaramel’s Guitar Kitchen誕生
![](https://img.barks.jp/image/review/1000200681/news_photo01.jpg)
福岡発の新しいハンドメイド・エレキギターブランドCaramel’s Guitar Kitchen(キャラメルズ・ギター・キッチン)が誕生。個性溢れるデザインと細部にわたり選びぬかれたパーツ、そして50年代のサウンドを蘇らせたクリアな音が魅力の4本のギターがリリースされた。
![](https://img.barks.jp/image/review/1000200681/news_photo02.jpg)
▲左からV2 Paprika RedとBlack Berry、フラッグシップのV1 Black、セミアコタイプのSicily Black。
Caramel’s Guitar Kitchenは、元ラーメン屋という異色の経歴を持つ福岡在住のクラフトマン、片田タケシが56歳にして一念発起して立ち上げたハンドメイド・エレキギターブランド。2021年4月に誕生したばかりの新しいブランドだ。
![](https://img.barks.jp/image/review/1000200681/news_photo03.jpg)
片田タケシは東京都内のラーメン屋をはじめとして数々の飲食店で働く傍ら、10代からずっと独学でオリジナルギターを作っていた。48歳にして地元福岡に移り住みギター製作を継続。彼が作ったギターには、周囲から「売って欲しい」という声が多く寄せられ、それに応える形で販売へと踏み切った。その道のりは決して順風満帆ではなかったが、東京の営業パートナーとタッグを組み、何度も修正、ブラッシュアップを重ね、ついに厳選された4本を世に送り出すに至った。
![](https://img.barks.jp/image/review/1000200681/news_photo06.jpg)
まず目を引くのはその類まれなるデザイン。50年代~60年代を模倣したニトロセルロースラッカー塗装で丹念に仕上げられたボディは、傷がつきやすいという特徴がある半面、その経年劣化を自分だけの味として楽しむことができる。また、ボディの縁に施されたツートーンカラーのチェッカードステッチは、クラフトマン独自の塗装方法によるもので、シンプルながら個性溢れる仕上がりだ。
![](https://img.barks.jp/image/review/1000200681/news_photo04.jpg)
▲フラッグシップモデルのV1 Blackはトリプルピックアップ仕様。V字型のピックガード、ボディの縁にめぐらされたツートーンカラーのチェッカードステッチが個性的。
個性的かつ愛らしいV字型のピックガードも注目。こちらもクラフトマンのオリジナルデザインだ。ピックアップは、50年代からGretsch(Duo Jet)などに使用されていたダイナソニックピックアップを模したTV-JonesのシングルコイルT-Armondを搭載。ウォーミーでありながらシャープで繊細なサウンドを実現している。ボディはアルダー素材のソリッドボディだ。
![](https://img.barks.jp/image/review/1000200681/news_photo05.jpg)
▲V1 Black(写真)とセミアコタイプのSicily Blackは、ビグスビーのビブラートアームを搭載。
フラッグシップとなる「V1 BLACK」は、トリプルピックアップ。セレクターは5ポジションのスイッチングに加え、プルポットを採用し、7色の音(レインボートーン)を奏でることができる。
ビブラートアーム搭載モデルには、日本製ロックペグGOTOHマグナム・ロックを採用することで、チューニングの安定性とスムーズでストレスのない弦交換を実現。ナットは弦振動を効率よくギター本体に伝え、より大きな音量と素晴らしいトーンが得られるGraph Tech社のTUSQ(人工象牙)を使用。ストラップピンは、ライブで抜け落ちてしまわないように一回り大きいサイズを取り付けるなど、細部にわたってデザインと機能性、サウンドを追求した弾き手想いのギターとなっている。
このほか、フロントにTV-JonesのSuper Tron(ハム)、リアにSeymour DuncanのSTL-1 Vintage ’54 Tele Bridge(シングル)を搭載した「V2シリーズ」(黒と赤)、そして独特なボディラインがたまらないセミアコタイプ「Sicily Black」もラインナップする。
Caramel’s Guitar Kitchenのオンラインショップはすでにプレオープンされており、問い合わせも多いとのこと。モデルによっては注文から2~3カ月待つことになるが、1本1本手作りで丁寧に塗装していくので、ゆっくり待つ時間も楽しみの一つになるはず。
![](https://img.barks.jp/image/review/1000200681/news_photo11.jpg)
現在、オンラインショップでの販売に加え、東京・御茶ノ水楽器センターでは「SicilyBlack」のみ店頭販売が行われている。試奏については気軽にメールで問い合わせてほしいとのこと。詳しくはCaramel’s Guitar Kitchenウェブサイトでチェックしてほしい。
製品情報
価格:389,950円(税込)
◆CGK V2 Black Berry
価格:293,760円(税込)
◆CGK V2 Paprika Red
価格:293,760円(税込)
◆CGK Sicily Black
価格:397,440円(税込)
※掲載価格はオンラインショップ価格(期間限定オープン記念特価、さらに5% OFF)
この記事の関連情報
Caramel’s Guitar Kitchen、12ヶ月連続で新作プロト1本モノを発表・販売
ギター展示&LIVEとファッションショーとクラフトビールが集った<Caramel Fest”>、大盛況
Caramel's Guitar Kitchenから、待望のSTタイプが登場
【インタビュー】Caramel’s Guitar Kitchen、持った時に気持ちがグッと上がるギターを求めて…
すべての塗装を漆塗りで完成させた至高のギター、1本限定発売
Caramel's Guitar Kitchenから、漆塗りメイプル材のお箸登場
Caramel's Guitar Kitchen+ましのみコラボモデル、限定発売開始
【ライブレポート】WOLVESs GROOVY、Caramel's Guitar Kitchenコラボギター初公開
Caramel's Guitar Kitchen、新モデルはムスタング・タイプ