12ヶ月連続で新作プロトタイプのギターを1本のみ製作し、その一点ものを安価な価格で発売するという、福岡発のエレキギターメーカーCaramel’s Guitar Kitchen（キャラメルズ・ギター・キッチン）から、第2弾となるギター「PT2 Orange Crash Master」が発表された。

今年1年をかけて毎月1本新作を発表していくという前代未聞の企画だが、1月に発表されたプロト「GT Blue 」は、発売と同時に即完となり、第2弾の発表も待たれていたところだった。今作は22フレットショートスケールMG型で、ボディカラーはラメの入ったオレンジ・サンバースト、Caramel’s Guitar Kitchenの特徴でもあるボディ淵のチェッカードステッチとV型ピックガードはゴールドで重厚感に溢れている。今作もクラフトマン片田武司の自由な発想で遊び心とこだわりを詰め込んだプロト（試作）ハンドメイドギターだ。

トレモロ付きMG型とは違い、ボディー直付けのハードテイル仕様にしたことで、程よいテンション感とソリッド感が際立ち、チューニングも安定している。テレキャスターと同様、ボディー裏から弦を通すタイプだが、テレキャスターより5ミリ薄いアルダーボディーにショートスケールのネックが絶妙にマッチして、軽快で胸をすくようなサウンドになっている。軽量にもなって取り回しも良いモデルだ。

「素直なサウンドで、エフェクターのノリも良くてついつい長い時間弾いてしまうほど気に入っています。もともとMG型はスチューデントモデルに位置するモデルで地味な印象もありますが、今回そこを大胆にオレンジのラメ塗装、しかもオレンジ・サンバーストを施してみました（ヘッドまでサンバーストに！）。他にはない重厚感が増したと思います！ステージ映えする事間違い無し！「人とは違うぜ！」という方に弾いて欲しいです。」──クラフトマン片田武司

CGKのギターは1950～60年代に施されていたニトロセルロース塗装で、薄い塗膜がゆえに傷つきやすい一面もあるものの、塗装が薄い分、音の伝達が木に伝わりやすくサウンドもクリアだ。

今後も毎月20日にインスタやXやHPにて発表され、CGKオンラインショップまたは楽器店に置かれて販売となる。製作段階で試行錯誤するプロトタイプということで、普段より低価格で販売される。手作り感や作りの荒い部分もあるが、世界に1本のみ、シリアルNo入りというスペシャルな一本だ。今回は予約販売となり、発送は4月中旬となる。

なおCaramel’s Guitar Kitchenは、3月29日、30日に横浜みなとみらい大さん橋ホールで開催される楽器の展覧会＜横浜ミュージックスタイル2025＞への出店が決定しているので、会場にてCaramel’s Guitar Kitchenのギターを直接触れることができる。

photo by Takayuki Sasaki

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