ギター展示＆LIVEとファッションショーとクラフトビールが集った＜Caramel Fest”＞、大盛況

斬新なデザインと確かなサウンドメイクで今注目を集める福岡発のハンドメイド・エレキギターメーカー「Caramel's Guitar Kitchen（キャラメルズ・ギター・キッチン）」（以下CGK）と名古屋を拠点として活動するアメリカ人2人によるマルチメディア企業「FORM Media（フォーム・メディア）」がタッグを組んで初めて開催された複合イベント＜Caramel Fest（カラメル・フェスト）＞が7月21日（日）名古屋新栄＠Live&Lounge vioにて開催され、大盛況のうちに幕を閉じた。

ギターメーカーによる新作ギターを含む9本の展示販売とギターをモチーフとした洋服のファッションショー、そしてクラフトビールも楽しみながらトークショーや生ライブを観るという前代未聞のイベントであったが、次々と展開されるショータイムがどれも刺激的なイベントだった。



共同主催のFORM mediaのカート・サムソンとグラフィックデザイナーのクリッシー・ディグスが名古屋在住アメリカ人とあって、大勢つめかけた観客には外国人も多く、開演前にすでにグローバルな空気が漂っていた。ライブステージには今回のメインとなるクリッシーによるペイントギター2本が飾られていて、そのステージ前にはファッションショー用の「花道」がセッティングされていた。また、会場後方にはCGKの新作ギターを含めた9本の展示、受付には名古屋発のクラフトビール”Totopia”が販売され、一風変わった会場の雰囲気に観客たちも期待を膨らませていた。


メインMCホシノカオリの登場を皮切りに、まず先陣を切ったのは元”Suspended 4th”のメンバーだった名古屋出身ドラマーDennis Lwabu（デニス・ルワブ）率いる3ピースバンド（B：梅村ナヲヒロ/Dr：川瀬響）。往年のロックの名曲を次々と披露し、会場のボルテージはいきなり上がった。普段はドラムを叩いているDennisLwabuがCGKのペイントギターを弾いてボーカルとして出演する貴重なステージとなった。また、ホシノカオリも、この日の為に作詞作曲した動画をほぼ毎日SNSに投稿しており、そのなかで人気の1曲をバンドサウンドで披露して大いに盛り上がった。




その後、DJの音楽とともにファッションショーが始まった。CGKのギターをモチーフにしたTシャツを来たモデルが花道を歩き出す。デザイナーKrissyDiggsのセンスはワールドワイドに展開されているので見応えがあった。その後、KrissyDiggsとホシノカオリのトークショーではこのイベントに至った経緯やアートデザインの話など興味深い会話が展開された。




トークショーが終わると、ソニックユースのヨーロッパツアーにも招聘された2ピースロックバンド”あふりらんぽ”のギタリストONI（オニ）と、数々のセッションに参加し、最近では白井眞輝（B）とYUNA（Dr）と結成した”solm”が話題のギタリストKARASによるスペシャルユニットが出演。すべて即興でやり抜くという斬新なステージで観客のボルテージもどんどん上がっていった。アンコールにはDennisLwabuがドラマーとして参加。ベースの梅村ナヲヒロも加わり4人のハイレベルな即興演奏、そして自由自在にバンドを煽りながら歌うONIのパフォーマンスは観るものを釘付けにし、ラストは会場が一つになり大盛況のうちに終演を迎えた。







音楽とファッションとクラフトビール。異業種でありながら共に「エンタメ」という共通項で繋がったイベントで不思議と飽きずに楽しめたイベントだった。垣根を取っ払った取り組みは、外出を控えるようになった時代への新しいモデルケースなのかもしれない。前代未聞のイベントを成功させたギターブランド”キャラメルズ・ギター・キッチン”の今後に期待しよう。名古屋ではCGKのギターが大型楽器店『名古屋ロッキン』に置かれているのでイベントに参加できなかった方はぜひお店に行って直接触れてみてはいかがだろう。次は何をしてくれるのか？楽しみだ。








◆Caramel's Guitar Kitchenオフィシャルサイト