Caramel’s Guitar Kitchen、12ヶ月連続で新作プロト1本モノを発表・販売

Caramel’s Guitar Kitchenが2025年1月から12ヶ月連続で毎月新作プロトタイプを発表し、その1点モノを特別価格で販売するという。プロトタイプ（試作品）なので1本限りだが通常よりも手ごろな特別価格にて販売となる。1月の第1弾はストライプSTタイプ『GT-Blue』だ。

レトロなルックスと現代のニーズに合わせたスペックで注目を集める福岡発のエレキギターメーカー「Caramel’s Guitar Kitchen(キャラメルズ・ギター・キッチン)」は、元ラーメン屋という異色の経歴をもつクラフトマン片田武司が一人でハンドメイドするギターブランドで、約40年ものあいだ独学でギターを製作してきたゆえに独自性と自由度が高く、遊び心とこだわりが高度に詰め込まれ、プロギタリストからも高い評価を得ているブランドだ。


最も特徴的なボディの淵に施されるチェッカードステッチは自ら考案したラッカー塗装法で描かれており、V型ピックガードやコントロールノブなどは1940～1950年代のアメリカンルーツミュージックシーンを匂わせるものだ。

毎月発売されるプロトタイプは、さらなる自由度を増して遊び心で作るモデルもありそうだ。製作された試作モデル＝プロトタイプは、毎月20日にインスタやXやHPにて発表され、CGKオンラインショップまたは楽器店に置かれて販売される予定だ。上半期と下半期に分けてSNS上で「いいね」で投票してもらい順位を決め、いいねをしてくれた方の中から抽選でプレゼントも用意するという。好評なギターは後々ラインナップに加えられ商品化される可能性もあるようだ。



製作段階で試行錯誤するプロトタイプということで、世界で1本のみであり、その上普段よりも低価格で販売されるということで、購入は早い者勝ちとなる。

第一弾として発表された1本目はSTタイプで、既存モデルにはない深いブルーは1960年代ル・マン2時間レース風なイメージで「GTブルー」と名付けられたもの。スポーティなコンペティション・ストライプが入りカジュアルなカラーリングとなっているが、スーツの衣装でもステージ映えしそうなビジュアルだ。


アルダーボディにメイプルネック、ローズ指板と定番のマテリアルを使用しているが、国産のアルニコVとの相性がよくクリアでハッキリした輪郭のサウンドだという。TONEのつまみを押すとPush-Pushでフロント＋ブリッジと３ピックアップ同時出力が増えて合計7種のレインボートーンが出るサーキットとなっている。試作モデルのため、手作り感やキズなどもあるが、カラーリングやレイアウト、パーツにこだわった「1点モノ」で片田武司本人も「手放したくない」仕上がりだという。

Caramel’s Guitar Kitchenのギターは1950～1960年代に施されていたニトロセルロース塗装が用いられており、薄い塗膜がゆえに傷つきやすい一面もあるが、塗装が薄いことで音の伝達が木に伝わりやすくサウンドもクリアという特性を持つ。そしてステージで弾きまくって自分だけの傷をたくさん刻んでほしいというのがCaramel’s Guitar Kitchenの願いだ。

photo by Takayuki Sasaki











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