ジョー・ペリー vs スラッシュ、59年バーストを巡る知られざるストーリー
ジョー・ペリーは、1980年、エアロスミスを脱退した際、クリスマス・プレゼントを買うお金に困りお気に入りのギター、1959年製のレスポール(#9 0663)を売らざるを得なかったそうだ。その後、バンドに復帰し経済的に余裕が出て、ギターを買い戻したいと思い始めたとき、その持ち主がスラッシュであることを発見したという。
◆ジョー・ペリー、スラッシュ画像
Contactmusicによると、ペリーはその逸話をこう明かしたという。「あれは、売るには最適なギターだった。簡単に処分できたよ。すごくレアなものだったからね…。売って、あんまり考えてなかった…。友達のディーラーに電話かけただけだ」
そして、その後余裕ができると「ギターテックにあらゆるとこを探してもらってると、ブラッド(・ウィットフォード)が来て“お前のギター、どこにあるか知ってるよ”って言うんだ。で、ギター雑誌を開くとスラッシュのギター・コレクションの特集があって、そのど真ん中にあのギターがあったんだよ…。彼のとこに行ってたんだ。バンドのファンだって、はっきり言ってたよ」
「それで彼に電話したら、“ええっ、俺に頼まないでくれ、それは言わないでくれ”ってなこと言われた。彼は手放したくはなかったからね。“欲しいだけ払うから…”って言ったんだけどさ」
「数か月して…、彼はとうとう俺の電話を取らなくなった。それで、腰を落ち着けて話すことにしたんだ…。友情にヒビが入るのはわかっていた。だから、“これで最後だ。もう頼まない。売る気になったら、俺に電話くれ”とだけ言ったんだ」
そして、根負けしたスラッシュはこんな嬉しいサプライズを。
「俺の50歳の誕生日、チープ・トリックがプレイしてて…、彼らにジョインしたら、セットの途中、ギターテックが来て、俺にあのギターを手渡したんだ…。スラッシュがくれたんだよ」
1959年製レスポールは、2013年にギブソンから“Joe Perry 1959 Les Paul”として完全レプリカが発売された。それほどまでにペリー愛用のギターとして知られているが、スラッシュなくしてこれはあり得なかった?
Ako Suzuki
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