【インタビュー】geek sleep sheep、ライヴ＜confusion bedroom＞直前「すごい暴投でも、全部打ち返してくれる」

■Shocking Blueの「Venus」（1969年）は面白いかなと思って
■僕、この年代だけはあるんですよ

▲2013.12.24＠LIQUIDROOM＜confusion bedroom vol.2＞

──カヴァーのお話に戻ると、345さんはRadioheadの曲を何曲か選んでいますが、このあたりのバンドはよく聴いていたんですか？

345：いいえ（笑）。特にないんです、あまり洋楽を知らないので（笑）。

yukihiro：最初に何かやってみようってときに、とりあえず提案してくれたという感じだよね（笑）。345ちゃんが出したRadioheadのなかで、実際に演奏した曲って……全部やったっけ？

345：やってないと思いますね。

yukihiro：やりきれなかったんだっけ？　これ3人編成じゃ無理だよねって（笑）。

momo：やっても、僕がすぐ「ストップ！　ストップ！」って感じで止めて（笑）。何やってるのかわからないっていう。まあでも、「High And Dry」とかは、今トライしてみたら,あの頃とは違う感じになるかもしれないですね。

yukihiro：うんうん。

momo：当時はいちばん余裕がなかった初期の初期で、緊張感がすごいなかでやっていたから（笑）。

──聴いてみたいですね。ライヴで披露した「Pop is dead」はRadioheadの初期の曲なので、ギター・ロック然としてますしね。

momo：そうですね。345ちゃんがRadiohead出してくれてたけど、なかなか難しいねっていう話をしていて。じゃあ、Radioheadのどの曲だったらできるかなっていうところで、「Pop is Dead」ができたっていう感じですね。「Creep」が、まだできなかったんですよね。

yukihiro：「Creep」はまだできないっていう感じなんですよね。気持ち的にやっていいのかな？っていうのが、Radioheadに対してはまだありますね。

momo：うん、そこがNIRVANAとの違いですね。

──もともとの曲のムードも強い曲ですしね。345さんはこうしたカヴァー曲が、自分のプレイに反映したりとか、新たな発見はありますか？

345：まず、geek sleep sheepでいろいろとカヴァーをできて、知らなかった洋楽バンドを知ることができるのが楽しいですね。実際に弾いてみると、ああ、この1フレーズだけで曲が終わっていいんだとか気づいたりして。

momo：海外のバンドを聴くと特にそう思うよね。

▲2013.12.24＠LIQUIDROOM＜confusion bedroom vol.2＞

──本当に、80～90年代のギター・ロック／ギター・ポップだと2コードや3コードだけで曲ができていたりしますからね。

345：それってすごいですよね。

momo：僕は結構、そのへんの時代の音楽に影響を受けていて。ギターで曲を作るようなバンドしかやってなかったんですね。曲を作ってスタッフとかに聴かせた時に、よく言われるのが、「で、サビは？」っていう（笑）。

yukihiro：はは（笑）。

momo：サビの場所、わかんなかった？って（笑）。歌詞がのるとまた違うんですけどね、意味合いとかでもっていけたりするので。それがない状態で、でもこっちは洋楽聴いているような耳で感じて作った曲として持って行くと、「サビは？」って言われる（笑）。

──邦楽では、Aメロ～Bメロ～サビっていう流れが定番ではありますからね。あとは、yukihiroさんが、Shocking Blueの1969年の「Venus」を選曲していて、Shocking BlueはNIRVANAがカヴァーをしている曲もありますが、そういった繋がりだったりするんですか。

yukihiro：そういうわけじゃなかったですね。

momo：これはいちばん意外でしたね。こうくるかーと。

yukihiro：そうですか？　面白いかなと思って（笑）。

momo：唐突な年代観というか。

yukihiro：そこらへんだけちょっとあるんですよね、僕。この年代だけはあるんですよ。あとは、有名な曲でもありますしね。結局ライヴではやってないんですけど。

momo：そうそう。345ちゃんが歌えないっていうのだったかな。

345：そうでしたっけ（笑）。

momo：最近、345ちゃんの顔色でわかるようになってきて（笑）。このShocking Blueって女性ヴォーカルじゃないですか。yukihiroさんも持ってきたということは、345ちゃんが歌うと想定してるのかなあと思って、「345ちゃん歌ってみる？」って訊いた時の顔色があんまりよくなかったので（笑）。

345：ふふふ。

momo：ただイメージ的には、ちょっとパンチのある歌い方するのって345ちゃんに似合わないなと思って。じゃあ、僕が歌ってみますって歌ったんですけど、それもあんまりよくなくって、ライヴでやらなかったですね。

◆インタビュー（４）へ
◆インタビュー（２）へ戻る