【インタビュー】yukihiro (L'Arc-en-Ciel / Petit Brabancon / geek sleep sheep / ACID ANDROID)が語る、2024年の収穫「今年はフル活動した感じですよね」

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yukihiroの2024年は、L'Arc-en-CielとPetit Brabanconのライヴツアーや音源リリース、geek sleep sheepの8年ぶりワンマン、そしてACID ANDROIDの制作とアクティヴな活動で多忙を極めた。

◆yukihiro 画像

まず、1月に初のホールワンマンを含む東阪4公演のライヴシリーズ<Petit Brabancon EXPLODE -02->を開催。2月から4月まで行われた全国アリーナツアー<L'Arc-en-Ciel「ARENA TOUR 2024 UNDERGROUND」>は追加公演を含む全15公演のロングスケールのものだった。8月にはPetit Brabanconの2nd EP『Seven Garbage Born of Hatred』をリリースし、これに伴って全7公演のツアー<Petit Brabancon Tour 2024「BURST CITY」>を開催。全国のライブハウスを破裂させた。

L'Arc-en-Cielが約3年ぶりの新曲「YOU GOTTA RUN」を配信リリースしたのは10月のこと。さらに、2023年11月に6年ぶり再始動を果たしたgeek sleep sheepは2024年11月から12月にかけてワンマン<tour confusion bedroom 2024>を大阪と横浜で開催したほか、<Tokyo Shoegazer × geek sleep sheep 2MAN LIVE>はPetit Brabanconのantz擁するTokyo Shoegazerとの対バンだった。

yukihiro × BARKSによる年末恒例の1年間振り返りインタビューでは、2024年を総括し、2025年1月18日および19日に開催される東京ドーム2days公演<L'Arc~en~Ciel LIVE 2025 hyde BIRTHDAY CELEBRATION -hyde誕生祭->や、3月に開催される対バン含むライヴシリーズ<Petit Brabancon CROSS COUNTER -01->の予感についても話を訊いた。


   ◆   ◆   ◆

■常に何かを更新したいという気持ち
■ガムシャラ感は今でもある


──2024年を振り返るというBARKS恒例インタビューです。2024年はどういう年でしたか?

yukihiro:今年はいろいろやりました。

──充実していたという感じですか?

yukihiro:そうですね。

──2024年の表立った活動はL'Arc-en-CielとPetit Brabanconとgeek sleep sheepでしたが、ACID ANDROIDはどうだったんでしょうか?

yukihiro: ACID ANDROIDはライヴはやっていないですけど、制作は進めてます。


▲<Petit Brabancon EXPLODE -02->

──なるほど。では2024年の活動について順にお尋ねします。2024年はお正月にPetit Brabanconが東阪4本のライヴ<Petit Brabancon EXPLODE -02->をやりましたね。これはどうでしたか?

yukihiro:“ホールでやったな”という印象は残っていますね。

──あのお正月のホールライヴで、お客さんも含めてブレイクスルーした感じがあって。それが9月のツアー<Petit Brabancon Tour 2024「BURST CITY」>でさらにはっきり出てきたと思うんですが、そのきっかけになったのが1月の4本だったんじゃないかなと。

yukihiro:でもバンドにとってのきっかけはもっと前からあったような気がします。その前のツアー(<Petit Brabancon Tour 2023「INDENTED BITE MARK」>)のあとで、「こういう曲が欲しいよね」とか「バンドにとってこういう曲があったほうがいいな」とか、そういう意見がメンバーから自然と出てきて。曲作りをしながら今年のお正月にライヴ(<Petit Brabancon EXPLODE -02->)をして、その後にレコーディングして。で、次の作品(2nd EP『Seven Garbage Born of Hatred』)を出して、ツアー(<Petit Brabancon Tour 2024「BURST CITY」>)をして。そこでまた、次のステージに入ったのを感じました。

──なるほど。Petit Brabanconは京さんとyukihiroさんが、バンドをやろうというところからスタートしたわけですが、それまでのバンドとは違う手応えが、Petit Brabanconにはあったんじゃないかと想像するのですが。

yukihiro:以前とはそういう感覚は変わってきた気がします。最初に音楽をやり始めた頃の初期衝動は、今でもあると思うんです。何かを形にしようと思う時はそういう衝動があると思うから。ただ、今は経験もあるのでわかることが増えた分、前よりやりたいことに辿り着くのが早くなった気がします。

──若い頃の、まだ何もわかっていなくてガムシャラにやっている感じ、というのは今は出せないということでしょうか。

yukihiro:常に何かを更新したいという気持ちはあるので、ガムシャラ感は今でもあると思うんですけどね(笑)。今はいろいろ分かってきて、もう一歩、何かできないかなぁっていう探求心に繋がっているし。



▲<L'Arc-en-Ciel「ARENA TOUR 2024 UNDERGROUND」>

──なるほど。2月から4月はL'Arc-en-Cielのツアー<ARENA TOUR 2024 UNDERGROUND>がありました。私個人も久々にL'Arc-en-Cielのライヴを観て非常に楽しかったです。で、8月にPetit Brabanconが2nd EP『Seven Garbage Born of Hatred』を出します。9月に全国ツアー<Petit Brabancon Tour 2024「BURST CITY」>、これが7本なのでそれまでで一番長かったツアーですね。このツアーは東京と名古屋の2本を見たんですが、私が今まで観たPetit Brabanconのライヴの中で一番良かったと思います。京さんが思い描いていたPetit Brabanconの理想のライヴって、これに近いんじゃないかなって。

yukihiro:はい。

──で、逆に言うとここからが新たなスタートというか、これからPetit Brabanconの本領が発揮されるのかなとも思ったんですけど。yukihiroさんとしては、そのあたりの手応えはどうだったんでしょうか?

yukihiro:うん。(京の理想を)多少は具現化できたのかなと思います。前まではセットリストは全部、京君が作っていたんですけど、京君のほうから、「自分が考えると似たようなものになっちゃうから、メンバーで考えてくれませんか?」と呼びかけがあって。それで今回は最初に僕がセットリストを作ってみました。

──京さんがメンバーに頼んで、yukihiroさんが主導権をとって決めていった。

yukihiro:メンバーもなかなか案を出しづらいかなと思って(笑)。じゃあとりあえず叩き台だけでも作ろうかなと。それをリハでやってみて。「ギターの持ち替えの関係で、ここを変えたほうがいいね」とか。実際にライヴをやってみて、「ボーカルとの兼ね合いで、ここは入れ替えたほうがいい」とか。ちょっとずつ変わっていた感じですね。

──なるほどね。それは京さんのヴィジョンをメンバーが完全に共有できた、ということですね。メニューを決める時は演奏のしやすさか、それともお客さんの反応を想定するのか、どっちなんでしょうか。

yukihiro:どっちもです。演奏のしやすさはそんなに考えていないけど、流れを考えているという感じですね。

──それがうまくいって、スムーズな流れで9月のツアー<Petit Brabancon Tour 2024「BURST CITY」>はできた。

yukihiro:僕はそう感じてましたけど、メンバーはどうだったんだろう(笑)。



▲<Petit Brabancon Tour 2024「BURST CITY」>

──2025年3月には対バンを含むライヴシリーズ<Petit Brabancon CROSS COUNTER -01->があります。東名阪を予定していますけど、どんな感じのライヴになりそうですか。

yukihiro:まだ全然決まってないですね。

──話はしている?

yukihiro:一応、少しずつ…してます。

──差し支えなければ(笑)。

yukihiro:新曲をやれたらいいなとは話してます。リリースがもしなかったとしても、ライヴで披露できる新曲をつくって、新しいスタイルを提示していけたらいいなと。

──いいですね! 曲は京さん以外のメンバー全員が持ち寄る?

yukihiro:そうです。京君はメンバーが出した曲に対してメロディを付けてくれます。でもどういう感じの曲がいいか、メンバーそれぞれに(京が)リクエストはしていると思いますよ。

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